【鈴掛真】今、ハロプロを推さない手はない確固たる理由

26 April 2018 （更新日: 25 April 2018）

国中に
大停電を
巻き起こし
二人でずっと
話していよう

こんにちは、歌人の鈴掛真です。5・7・5・7・7の短歌の作家です。

昨年執筆して大反響だった『ジャニーズの次世代エース！Sexy Zone佐藤勝利に今こそ注目すべき理由』から早半年。遂にこの話題に触れなければならない時がやって来ました…。

今こそHello! Projectを語ろう!!

マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブをはじめ、LGBT内でも圧倒的人気を誇るハロプロ。僕はハロプロファンになってまだ２年目の若輩者ですが、どうしてもみなさんに伝えずにはいられません…！

というわけで、連載【ゲイだけど質問ある？】今回は『今ハロプロを推さない手はない確固たる理由』を惜しみなく語ります！！

なぜ今『ハロプロ』なのか

まずはハロプロの基本情報をおさらいしましょう。

Hello! Project（ハロー!プロジェクト、ハロプロ）とは、芸能事務所アップフロントグループに所属している女性アイドルの総称。
モーニング娘。を筆頭に、シャ乱Qのつんく♂がプロデューサーとなって様々なメンバーチェンジやグループの結成・解散を繰り返しながら、平成の女性アイドルカルチャーの基盤を作り上げた老舗プロジェクトです。

しかし、10代20代のみんなは、アイドルといえばAKB48グループや坂道シリーズ、ももいろクローバーZなどを思い浮かべるはず。
モーニング娘。が国民的アイドルと呼ばれた時代を知らない世代が増えた今、「なぜ今よりによってハロプロなのか」をお話していきましょう。

圧倒的スキルの超人美少女集団

モーニング娘。がデビューした1998年に小学6年生だった僕は、がっつりハロプロ世代。
テレビをつければ、歌番組やバラエティ番組でハロプロメンバーを見ない日はないほどの活躍ぶりで、CDを持っていなくとも口ずさめる歌ばかりでした。いや、当時の日本人のほとんどが『LOVEマシーン』を歌えたはず。

そして時は流れ、国民的アイドルの座をAKB48に受け渡し、ハロプロはメディアのメインストリームから遠ざかることに。
僕も１年前までは「ああ、ハロプロ、まだがんばってるらしいね」くらいにしか思っていませんでした。しかし2017年、僕の中でアイドル革命が勃発。

13期メンバー２人が加わってリリースされたモーニング娘。’17の「BRAND NEW MORNING」。一糸乱れぬ隊列を魅せるフォーメーションダンス。踊りながらでもぶれない伸びやかな歌声。
え。なにこれ、凄い。
モーニング娘。だと言われなければ、新手のダンスボーカルグループが出て来たのかと見紛うほど。

ご存知の通り、モーニング娘。が国民的アイドルだったのは過去の話。けれど、メンバーが増減し、新たなグループへと派生するアイドルグループの成長手法の基盤を作ったのは、間違いなくモーニング娘。でありHello! Projectです。
テレビやCMなどでの活躍の場をAKB48に剥奪されたハロプロメンバーは、そのプライドをかけて、他の追随を許さない歌唱力とダンススキルを身に着けました。

かつてはグループのメンバーをオーディションで選出することが主流でしたが、幼少期から厳しいレッスンでパフォーマンススキルを養う『ハロプロ研修生』制度を導入。現役で活動しているメンバーの大半がハロプロ研修生出身です。

Hello! Projectとは、見た目は可憐な少女たちだけれども、凡人では到達できない圧倒的なパフォーマンススキルを持った超人集団なのです！

尋常じゃない殺人的スケジュール

とは言え、やはりテレビに出ていないと視聴者の記憶には留まらず、「テレビに出ているアイドルよりも活躍していない」と思われがち。
本当にハロプロは活躍していないのか？

2017年に完全なるモーニング娘。のファンとなった僕は、１年間のグループの活動とハロプロ全体の動向を見てみることにしました。

Hello! Projectでは冬と夏に、全グループが総出演する全国ツアーを年２回開催。
さらに各々のグループで行う全国ツアーが春と秋の年２回。
新曲発売のたびに握手会やチェキ会などの全国巡業、その他にも単発イベントやミュージカルが行われることも。

そしてハロプロが掲げているスローガンが『学業優先』。
ときどき学校行事や試験のためにメンバーが欠席することがあったり、通知表を事務所に提出しなければいけないなんてルールもあるほど。
ちなみに僕は、友人がスタイリストやカメラマンとしてハロプロの仕事に携わったときの話を聞いたことがあるのだけど、話し方や箸の持ち方などを事務所のスタッフが逐一指摘していて、礼儀作法の教育が徹底されているんだとか。

そんなわけで、コンサートが行われるのは主に土日。しかも昼と夜の１日２公演は当たり前。
あの超人的パフォーマンススキルを養うため、彼女たちは毎日学校の後に、夜遅くまでハードなレッスンに及んでいるわけです。

え。休む暇、無くね？
そう、ハロプロメンバーは決して活躍していないわけではなく、テレビを主軸にすることが現実的に不可能なほど１年のスケジュールが綿密に構成されているんです！
いや、むしろあれだけのライブ公演数をこなしているのに、疲れを見せずに笑顔を崩さない姿は、ひたむきにも程がある！！

実際、メンバーの誰かが体調不良でコンサートを欠席したり、ケガで数ヶ月休養したりするのがハロプロあるある。まあ、あれだけ働いてたら体調崩すよ、誰だって。

そんな殺人的スケジュールと過酷なレッスンによって培われたパフォーマンスには、彼女たちの血の滲むような努力が見て取れるため、たとえテレビで見かけなくとも多くのファンを熱狂させてやまないのです！

なぜ『今』ハロプロなのか

1998年にメジャーデビューしたモーニング娘。から始まり、現在までに100人以上のアイドルが在籍したHello! Projectは、今年で20周年。
現役メンバーの平均年齢は18歳と、ハロプロ誕生後に生まれた少女たちばかりで構成されたグループは、20年の歴史を受け継ぎつつ、それぞれの個性を磨きながら成長し続けています。

もちろん彼女たち自身、テレビを賑わす他のアイドルグループを意識せずにはいられないでしょう。けれど、ハロプロならではの歌唱力とダンススキルは、どのメンバーも見る見る上がる一方です。
特に現役の先輩グループであるモーニング娘。’18、アンジュルム、Juice=Juiceは、新メンバーが昨年３組同時に加入し、メンバー間、グループ間のライバル心が燃えたぎっていて、パフォーマンスの円熟期を迎えていると言えます。

さらに、かつて卒業したOGメンバーがコンサートに参加したり、Hello! Projectリーダーの和田彩花が来年のハロプロ卒業を発表したりと、話題に事足りないこの2018年は、ハロプロの過去を回顧しつつ未来への進化の過程を見守るのに絶好のタイミングなんです！

そんなHello! Projectの『今』を担う６組の現役グループを紹介しましょう。

つばきファクトリー

昨年メジャーデビューしたばかりの、現在もっとも新しい後輩グループ。
全員がハロプロ研修生出身だけあって、既にこれだけ優れたパフォーマンスが誇れるのかと驚かされます。
まだまだ楽曲も少ないので、ハロプロ入門としてチェックするのにオススメ！

こぶしファクトリー

８人組としてデビューして、安定した人気を得ていたにもかかわらず、昨年なんと３人ものメンバーが次々と脱退する悲劇が！
しかし怪我の功名で、５人それぞれのハイレベルなパフォーマンスが際立つようになりました。
最新シングルに収録されている『これからだ！』の歌詞が象徴するように、今後グループがどのように変化して成長していくのか、もっとも動向が気になるグループです。

カントリー・ガールズ

とにかく可愛い！
昭和の清楚なアイドルイメージを受け継いだ５人組。
森戸知沙希、梁川奈々美、船木結の３人は、以下に紹介する先輩グループのメンバーも兼任しているほど、可愛いだけじゃなくスキルの部分でもレベルが高いので、きっとギャップに驚くはず！

Juice=Juice

海外公演を数多くこなす、もっともパフォーマンススキルの高いグループ。
デビュー当初はあどけない女の子たちだったけど、この５年ですっかり大人の女性になって、アイドルの域に収まらないセクシーな魅力があふれます。
昨年加入した16歳２人のこれからの成長にも要注目！

アンジュルム

ロックフェスにも出演するほどロックで勢いのあるパフォーマンスが人気。
Hello! Projectリーダーの和田彩花が来年の春に卒業するので、この１年の全力疾走に注目が集まりそう！
メンバーそれぞれのキャラクターが際立っている様子が黄金期のモーニング娘。を彷彿とさせる、ある意味では「もっともハロプロらしい」印象のグループです。

モーニング娘。’18

ご存知、現存する最古の平成アイドル女性グループ！
歴代41人ものメンバーによって加入・卒業が繰り返されてきました。
メンバーの変動が激しい中、つんく♂をはじめとするミュージシャンが、そのときのメンバーにもっとも似合う楽曲を制作するので、シングル・アルバムによって雰囲気がまったく違うところが面白い！
この春もすでに尾形春水の卒業が決まっているので、今のメンバーでのパフォーマンスをお見逃し無く！！