こんにちは、歌人の鈴掛真です。5・7・5・7・7の短歌の作家です。
2017年も残りわずか。今年はみんなにとってどんな年だったかな?
僕の2017年は、ここMTRLで18回も記事を書かせてもらったり、作家として他にもいろんな仕事にチャレンジできた、充実した一年でした。
そんな2017年ラストとなる今回は、今年執筆してきた記事を振り返るとともに、『僕がゲイを公言する理由』についてお話しましょう。
というわけで、連載【ゲイだけど質問ある?】いってみよー!
今年の4月にMTRLでの連載がスタート。
まずは、一人のゲイとして生きてきた経験をふまえて、同性愛について様々な質問にお答えしました。
そして、学生時代の片思いを綴ったエッセイシリーズ。
自分の恋愛をこんなに具体的に書いたのは初めて…。
本人が読んだら「あ。俺のことだ!」ってわかってしまうくらい赤裸々な内容が大好評でした。
ところで、2017年のワイドショー・クイーン・オブ・ザ・イヤーをかっさらったのは、松居一代さんだってことに誰も異論を唱えないよね!
彼女を復讐の鬼にしてしまった“男の浮気”や、“付き合う前にセックスした方がいい理由”など、男女間にも応用できる恋愛観も執筆しました。
・「セックスは付き合ってから」って、もうやめない?目からウロコの恋愛観
ゲイの間で話題になった2017年ニュースといえば、台湾で同性婚の法制化がアジアで初めて行われることが決定。
同性で結婚するってどういうことなのか、実際に台湾まで行って現地の様子をレポートしてきました!
こんなにも自分はゲイだゲイだって言ってきた僕が、あろうことか中学校の教壇に立って授業を行うことに!
せっかくなので、「先生はゲイだよ」って言ったら子どもたちはどんな反応をするのか、試してみました!!
こうして、家族にも友人にも隠さず、プライベートでも仕事でもゲイとしてオープンに生活するようになってから、早5年。
この機会に「自分はなぜゲイを公言しているのか」について、改めて考えてみました。
その理由は他でもありません。
「それが当たり前のことだから」です。
男性が女性との恋を語るように。女性が男性との愛を綴るように。
今はまだ物珍しく見えるかもしれない同性愛でも、僕の中では当たり前のこと。
カミングアウトしていないゲイの友人から「どうしてわざわざ公言する必要があるの?」と冷たい目で見られたこともありました。
どうして、って?
「わざわざ隠す必要がないから」です。
同性愛が否定的に扱われてきた長い歴史の中で、いつのまにか同性愛を隠すことが当たり前になっていた時代がありました。
けれど近年、LGBTへの理解が急速に進んだことで、そんな時代もいよいよ終わりを迎えようとしています。
そんな中「うちで記事を書きませんか?」と声をかけてくれたのが、他でもないMTRL編集長・佐野恭平さん。(え、CGなの?って思うくらいの天文学的イケメン)
ゲイ向けのメディアではなく、セクシュアリティを問わないファンション系メディアでこうしたテーマを書くことに、大きな意味があると感じました。
ほんの少しでもいいから、時代が変わるための力になりたいと、僕は思うのです。
さて、今年記事を読んでくれたみなさん、ありがとうございました。
また来年、MTRLでお会いしましょう。
※僕が今年書いた記事の中で最もたくさん読まれたのが『Sexy Zone佐藤勝利に今こそ注目すべき理由』だったのはここだけの話です。