ピアスとか
ワックスで手に
入れたのは
自由なんかじゃ
なかった気がする
こんにちは、歌人の鈴掛真です。5・7・5・7・7の短歌の作家です。
突然だけど、みんなは『結婚』についてどのくらい考えたことがあるかな?
「早く結婚して子どもが欲しい!」
「結婚はまだまだ先でいいかな…」
きっといろんな捉え方があるよね。
ところで、数年前からネットニュースでよく見かけるようになったのが、『同性婚』の話題。
その度に賛否両論が巻き起こっているけど、今回はみんなに、こんなことを想像してみてほしいんだ!
もしも、好きな人と結婚したいのに、国から禁止されたら、どう思う?
というわけで今回も、連載【ゲイだけど質問ある?】はっじまっるよ~!!
日本で結婚が認められているのは、今のところ18歳以上の男女カップルだけ。
例えば高校1年生のカップルが結婚しようと思ったら、3年生になって二人とも誕生日を迎えるまで待たなきゃいけないんだね。
でも同性カップルは、どんなに愛し合っていても、何年、何十年待っても、今の日本では結婚することができません。
「法律で認められてないんだから仕方ない」と言ってしまえば、それまで。
けれど、アメリカ、オランダ、フランスをはじめとする先進国では、同性カップルが男女と同じように結婚できることが法律で決められていて、同性愛者に配慮した法律のない日本は遅れてる国として見られているんだ。Oh my god!
とはいえ、最近では結婚について良いイメージを抱かない人も増えてきたよね。
制度に縛られるのがイヤだったり、親族との関わりが面倒だったり。
籍を入れない、いわゆる『事実婚』を選択するカップルも珍しくない。
「わざわざ法律を変えてまで同性が結婚できるようにする必要はないんじゃない?」
「婚姻が無くたって、愛し合って暮らしていければそれでいいじゃん」
そんなふうに感じてる人も多いんじゃないかな。
お堅い話になってきたから、ここでブレイク☆
ランチでカフェに入ったときのことを想像してみよう!
急にどうしたって? まあ聞いてよ。
ハンバーグランチが美味しそう!
ライスとパンが選べるのか。パンにしよう。
「すいませーん! ハンバーグランチください」
「ハンバーグランチですね。じゃあライスでいいですね」
「え? あの、選べるんですよね? ライスとパン」
「いえ、お客様は選べません。ライスです」
「は? なんで他の客は選べるのにオレは選べないの?」
「イヤですか? ライス。ハンバーグに合いますよ、ライス」
「知っとるわボケ。なんで選べないのかって聞いてんだよ」
「めんどくせぇ客だな。ライスの方がハンバーグに合うんだからいいだろクソが」
うん、いいわけないよね。
選べるから意味があるんだよね。
選択する自由を与えられてないことが問題なんだよね。
ライスにするのも、パンにするのも、個人の自由。
いくら「パンよりライスの方がいいって!」なんて言われたって、パン派からすれば「お前の好みなんて知らねえよ」って話。
結婚するのも、しないのも、それと同じ。
「事実婚でもいいじゃん」なんてのは、ただの個人の主観であって、結婚する権利を与えられてない問題とは別の話なわけです。
結婚する。
結婚しない。
結婚したけど離婚する。
そんな、男女が当たり前に選択できることが、同性愛者にはできないんです。
パンを選ばせてくれないんです。ずっとライスなんです。美味しいけどね、ライス。
もちろん、もしも同性婚ができるようになっても、結婚しない同性愛者だっていると思う。
生涯独身の男女が普通にいるようにね。
『結婚する』『結婚しない』それを選べることに意味があるんです。
同性婚を成立させることは、みんながパンとライスを選べるようにするのと同じくらい大切で必要だってことを、ぜひ覚えておいてね!
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