【ゲイだけど質問ある？】美容はゲイに聞け！アプリ加工に頼らない美肌の作り方：鈴掛真

こんにちは、歌人の鈴掛真です。5・7・5・7・7の短歌の作家です。

早いもので新年度がスタート！
学校や職場での新しい出会いが増えるこの時期、やっぱり第一印象を大事にしたいよね。

髪型や服装はもちろん、気をつけておきたいのが、お肌。どんなにイケメンでも、ニキビひとつでマイナス評価になるくらい、肌は人に与える印象を大きく左右します。
でも、女性向けの美容の話題はネットにあふれているのに、男性向けの美容法って情報少な過ぎじゃない？

僕は声を大にして言いたい。
「男の美容はゲイに聞け！」

『男は視覚で恋をする』と言われるように、男性は女性よりも人を外見で判断しがち。特に男同士で出会うゲイは、外見に関してとってもシビア！

そのため美容や健康の意識が高く、自分磨きに余念がないゲイが多いんです。僕もゲイのひとりとして、独自に研究した美容法のおかげで、実年齢より若く見られたり、女性から「なんでそんなに肌きれいなの!?　腹立つ!!」と羨まれたりするようになりました！

というわけで、連載【ゲイだけど質問ある？】今回はアプリ加工に頼らない美肌の作り方をお届けしよう！

男のスキンケアをゲイが一喝！

実を言うと、僕はもともと慢性的な肌荒れに悩まされていました。
赤くて大きなニキビのせいで、おでこや頬がぷっくりと腫れていたし、友達から「肌、良くならないね…」と心配されたことも。

ドラッグストアに売っているあらゆる洗顔料や化粧水、ニキビ薬を試しました。お肌をしっかり清潔にしているのに、薬を欠かさず塗っているのに、次から次へと生まれるニキビ…。

そこで、スキンケアの考え方そのものを見直すことに。
数年かけて試行錯誤した結果、やっと辿り着いた今の肌が、こちら！

どう？ 32歳にしては美肌でしょ！？　褒めて！！

肌はいつでもふっくら潤っていて、ニキビができることは滅多になくなりました。そばかすはご愛嬌。

今、僕は神に懺悔したい。
あの頃のスキンケアは間違いだらけだった…あやまちをお許しください…って。

僕は独自の研究によって、生活習慣に潜む“お肌の天敵”を導き出しました。
お肌の天敵、それは『刺激』。

「スキンケアの基本は、肌への刺激をいかに無くすか」であると僕は考えます。
良かれと思っているケアや無意識の習慣が、実は肌への良からぬ刺激となって肌荒れを招いていることがあるんです！

では、肌を傷める原因となる刺激の一例をご紹介しましょう。
みんなも知らず知らずのうちにあやまちを犯しているかも！

■刺激１．顔拭き

これを伝えたいがために今回の記事を書いたと言っても過言ではありません！
男子諸君、君たちは顔を拭き過ぎだ!!

顔のてかりが気になるのはわかるけど、皮脂は乾燥からお肌を守ってくれる大事な存在。それなのに、ウェットタイプの顔拭きシートでお肌をゴシゴシしている男子の多いこと！
顔拭きシートは刺激が強すぎて、お肌に必要な分量の皮脂まで拭き取ってしまうし、そのくせ保湿はしてくれないので、顔拭きシートを使っている男子のお肌はもれなくカサカサ。メンソールでスースーするあの一時的な爽快感に惑わされないで！

てかりが気になるときは、ティッシュペーパーで軽く押さえるくらいがベスト。あぶらとり紙も、皮脂を余分に取り過ぎるので多用は禁物。
むしろ水道で普通に顔を洗ったほうが良いくらい。顔洗って出直して来な！

■刺激２．洗顔

巷にあふれるのは、あらゆるメーカーの洗顔料。もちろん、本当にお肌に良い成分を含んでいるものもあるけれど、強すぎてお肌への刺激になる製品も多いので要注意！
特に男性用の洗顔料は、強い洗浄力を売りにしていたり、スクラブ入りだったりするからタチが悪い。

お肌には、自らをきれいに保つための菌がたくさん存在しています。洗顔のし過ぎは、そんなお肌に良い菌まで洗い落としてしまうことに。一日に何度も、長時間洗顔するのは逆効果！
どんなに良い洗顔料も、使い過ぎたらただの刺激にしかならないんです！

僕が行っている洗顔法は、
・朝はぬるま湯だけで軽く洗い流す
・夜は洗顔石鹸をしっかり泡立てて顔の上に乗せてから１分以内に洗い流す

これだけ。

「え？ それだけで良いの？」と思うかもしれないけれど、毛穴の汚れも、古い角質も、本来は洗顔料の力なんか借りなくても自然と剥がれ落ちるもの。
洗顔は、それらの新陳代謝をほんの少し手助けするくらいのつもりで行おう。

■刺激３．紫外線

「美肌になりたい！ でも日焼けしたい！」なんて思っていたとしたら「痩せたい！ でも運動したくない！」って言ってるようなもの。
紫外線は肌の細胞にダメージを与えるため、確実に刺激となって肌トラブルの原因になり得ます。

とはいえ、色白よりも少しくらい日焼けしたい男子は多いはず。
しかも、日焼け止めを使えば、洗い流すためにしっかり洗顔する必要も出てくるので、やっぱり肌への刺激は不可避に。
さらに、日光を避けて引きこもってばかりいると、骨の強化や免疫力の向上に役立つビタミンDが不足してしまいます。

スポーツやレジャーで屋外に長時間いるときは、洗顔料で洗い流せる日焼け止めを塗ることを心がけるくらいの気持ちでいると良いかもしれないね。

と、この３つを意識しただけでも、僕の肌荒れは見違えるほど改善されました！
ここからは、さらに美肌に近づけるための秘訣を伝授しよう!!

○秘訣１．ビタミンB群とタンパク質

なんとなくでも、ビタミン「C」がお肌にいいことは聞いたことがあるよね。確かにビタミンCにもコラーゲンの生成を助ける力があるのだけど、美肌にはむしろビタミン「B」が大切！
特にビタミン「B1」「B2」「B6」には、お肌の健康を維持する働きがあります。
食べ物で補うのはなかなか大変なので、これらを含むサプリメントが手軽でおすすめです。

さらに、皮膚はタンパク質で出来ているのに、タンパク質不足になっては本末転倒。
肉、魚、大豆、卵、乳製品などから積極的に摂取しよう。

○秘訣２．運動と水

僕は５km以上のランニングを、週に１回以上行うことを目標にしています。
定期的な運動は、健康維持はもちろん、汗がお肌の老廃物を排出してくれたり、新陳代謝が高まるので良いこと尽くし！

そしてみんなが意外と忘れがちなのが、水。
体の水分が足りなければ肌が乾燥するのは、当たり前のこと。運動するときはもちろん、水分不足にならないよう日常的に気をつけよう。
ちなみにコーヒーやお酒は利尿作用があるので、水分不足には無意味。シンプルにミネラルウォーターが効果的です。

○秘訣３．ストレス解消

これまで紹介してきた注意や秘訣をどれだけがんばったところで、すべてを台無しにする悪しきもの、それが『ストレス』です。
頭痛や肩こりなどの軽い不調だけでなく、心臓病やアトピー皮膚炎など、万病の元となるストレスは、もちろん美肌にとっても大敵。

環境や人間関係が大きく変わるこの時期。
無意識にストレスが蓄積されることもあるので、悩みを打ち明け合える友人や、自分なりのストレス解消法を作っておくようにしよう。

いかがでしたか？
「ただ洗う」「ただ顔を拭く」だけがスキンケアではないことがわかってもらえたかな？　さらに、肌にはその人の生活習慣が顕著に現れます。心身の乱れが肌荒れに繋がることも。日々の生活を振り返ってみることが美肌への第一歩です！

今回ご紹介したのは、僕が独自に研究したスキンケア方法のほんの一部。さらに美肌を手に入れるための秘訣は、また別の機会に！

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■ライタープロフィール

鈴掛真（すずかけ しん）
歌人。セオリーは「ポップスとしての短歌」。
著書に『好きと言えたらよかったのに。』（大和出版刊）がある。
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