明日のモテるを配信中!

片思いが人生に残したもの:連載「ゲイだけど質問ある?」鈴掛真

片思いが人生に残したもの:連載「ゲイだけど質問ある?」鈴掛真

Views 11 October 2017 (更新日:
  • Facebook
  • Twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
窓際の
席から見てた
横顔の
落書きだけで
仕立てる画集

こんにちは、歌人の鈴掛真です。5・7・5・7・7の短歌の作家です。

みんなには学校の先生に恋した経験がありますか?
教師とは、人生を選択を指南してくれる大切な存在。とくに若くて年齢の近い先生は魅力的に見えて、好きになったことがある人は多いんじゃないかな。

僕も高校時代、そんな経験がありました。しかも、僕は男なのに、相手は男性の先生! 今思えば、あの先生の存在が僕の人生を大きく左右したような気がします。

では、当時の記憶を振り返ってみましょう。
というわけで、連載【ゲイだけど質問ある?】始まるよ~!

人生を変えた!?先生への恋

あれは高校3年生の春。
ある日の授業前、僕はとても緊張していました。
これから初めて授業を受ける現代文のM先生は「すごく怖い!」と学校内で評判だったからです。

片思いが人生に残したもの:連載「ゲイだけど質問ある?」鈴掛真

歳は40手前くらいで、短い髪にフレームの細いメガネ。背は小さいけれどがっちりした体型。いつも白いTシャツにジャージ姿で、てっきり体育教師かと思ってたけど、現代文の先生だったんだ…。
野球部の顧問で、ヤンチャな生徒が多かった野球部員もM先生には逆らえないらしい…どんな先生なんだろう。ドキドキ。

けれど、意外や意外、とっても優しい先生でした!
M先生は、授業中でも冗談を交えてくれたり、溺愛している娘さんの話を聞かせてくれたりして、すぐにクラスのみんなから人気の先生になりました。

僕は元々、現代文の成績が良かったこともあって、いつもM先生の授業を受けるのを楽しみにしていました。

そして秋頃、M先生から僕にこんな提案が。
鈴懸君、我が校の代表として県の弁論大会に出てみないか?
小論文と、人前で話すことが得意な僕に目を付けて、この年の夏に体験したアメリカでの出来事を書いて弁論大会に出場するよう推薦してくれたのです。

その日から、僕とM先生の特訓が始まりました。

原稿を書いてはM先生に見てもらい、家で手直ししてはまた次の日見てもらう。原稿が固まったら、放課後の小さな会議室で、二人きりで弁論の練習。そんな毎日がしばらく続きました。
特訓中の先生は授業のときよりもずっと厳しかったけれど、僕は先生に認めてもらえるように、家に帰った後も一人で自主練に取り組みました。
今思えば、相手がM先生でなければ、僕は大会に向けてあんなに頑張れなかっただろうと思います。

二人の距離を縮めた先生の一言とは…

迎えた大会当日。
僕はM先生の運転する車の助手席に座って、大会が行われるホール会場へ。
会場には、県内の私立高校の代表者と観客の数百名が集まっていました。
大会が平日で、授業を抜け出して出場しなければいけなかったこともあって、僕の応援として連れ添ってくれたのはM先生一人だけ。僕はステージの上からM先生一人にアピールするつもりで弁論をパフォーマンスしました。

結果は……準優勝!!
優勝を目指していたので少し悔しかったけど、M先生はとても喜んでくれました。
帰りの車の中、M先生は興奮気味に僕のパフォーマンスを振り返って、僕らは行きよりもたくさんの話をしました。

片思いが人生に残したもの:連載「ゲイだけど質問ある?」鈴掛真

「練習のときよりも、今日の弁論が最高の出来だった!」とか「審査員の好みなだけで、俺は鈴掛くんが1位だったと思ってる!」とか。
改めて、この準優勝はM先生と二人で勝ち取ったものだと思いました。

それから数日後、いつものようにM先生の現代文の授業を受けているときのこと。
次の問題を…シン! わかるか?
「は…はい!」
突然のことで、僕は教科書を床に落としてしまったほど…!
なぜなら、M先生は野球部員などの限られた生徒のことしか下の名前で呼ばない人だったから。
それは、僕がM先生にとって心を許している存在だということの表れだったのです。

片思いが人生に残したもの

片思いが人生に残したもの:連載「ゲイだけど質問ある?」鈴掛真

あれから15年。僕は東京で文章を書く仕事をしています。
恋が叶うことはなかったけれど、今こうして僕が作家として仕事をしているのは、M先生が『言葉で人に伝えること』に自信を与えてくれたからだと思っています。

「好きな人のためになら、何でもがんばれる!」
恋にはそんな力があります。
みんなにも、人生を左右するような恋愛が待っているかもしれないね!

叶わなかった初恋が教えてくれたこと。連載「ゲイだけど質問ある?」鈴掛真

 

質問、お待ちしています!

【ゲイだけど質問ある?】では質問を大募集!ゲイに聞きたいこと、お悩み、なんでもOK。
MTRL TwitterへDM、もしくは下記メールアドレスの☆を@に変えて送ってね。お待ちしています!!
info☆mtrl.tokyo

 

プロフィール

片思いが人生に残したもの:連載「ゲイだけど質問ある?」鈴掛真
鈴掛真(すずかけ しん)
歌人。セオリーは「ポップスとしての短歌」。
著書に『好きと言えたらよかったのに。』(大和出版刊)がある。
Twitter
HP

 

■連載アーカイブ
【ゲイだけど質問ある?】そもそも「なんで男なのに男を好きになるの?」って話
【ゲイだけど質問ある?】“ゲイ=女子”って思ったら大間違いなんだからね!
【ゲイだけど質問ある?】クラスにゲイがいる確率、知ってる?
【ゲイだけど質問ある?】同性婚って、ぶっちゃけどうよ!
【ゲイだけど質問ある?】「ゲイらしく」より自分らしくの週末
【ゲイだけど質問ある?】自分の性別、ホントに把握できてる!?
【ゲイだけど質問ある?】ゲイの世界の浮気事情と男が浮気をする理由とは
【ゲイだけど質問ある?】ゲイのせつない片思いの話をしよう
【ゲイだけど質問ある?】ノンケはゲイの友達を作るべき?
【ゲイだけど質問ある?】アメリカでの友情青春物語
【ゲイだけど質問ある?】ゲイに「目覚める」キッカケとは?
【ゲイだけど質問ある?】叶わなかった初恋が教えてくれたこと

  • Facebook
  • Twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事