【エミチャンカパーナ連載】『勝手に登録！　国宝・日本の男子高校生』第1回

26 May 2015 （更新日: 27 February 2017）

初めまして。男子高校生大好き、独身OLエミチャンカパーナです。

日々社会の荒波に揉まれながら生死を彷徨っている崖っぷちOLなのですが、ふと街中で見かける男子高校生に勝手にパワーを貰い、男子高校生のおかげで生かされております。

悩み多き男子高校生の皆様、自分に自信が無くても安心してください。
君達は存在しているだけで誰かに夢と希望と元気と勇気を与えているのです。
男子高校生というだけで君は日本の宝です。
日本を元気にするのは紛れも無く男子高校生なのです。

運動部の君も、文化部の君も、帰宅部の君も、アルバイターな君も、予備校通いの君も…皆輝きを放っています。磨かなくても十分光っています。

そんな日本の国宝である男子高校生に敬意を込め、僭越ながら国宝に登録させていただき、様々な萌えポイント＝国宝登録ポイントを妄想と偏見で解説していきます。

国宝登録番号①

『暇こそ輝き！　ドリンクバーで無謀なチャレンジをする系男子高校生』

午後4時。昼ご飯とも夜ご飯ともつかない時間帯、閑散としたファミレスに彼はいる。
8人掛けテーブルに余裕を持って6人で座っている。（※1）
完全にリラックスモードなのか、ズボンからYシャツの裾がはみ出している。（※2）

中学時代はサッカー部に所属し、高校で体験入部はしてみたけど、（※3）
毎日練習するのはやっぱり怠いから入部をせず、帰宅部に。
かと言って勉強を頑張るわけでもなく、毎日同じメンバーで、毎日何となくファミレスで放課後の時間を過ごす。

もちろん注文は全員ドリンクバー。この1品でいつまで粘れるかが重要である。（※4）

毎日同じメンバーで一緒にいる為、これと言って話題もなく、楽しい暇つぶしを一生懸命考える。（※5）

今日の暇つぶしはドリンクバーを限界まで飲み続け、何杯飲めるかの挑戦に決定。（※6）
何を基準に限界なのか、ルールなどない。競っているわけでもない。
ただ全力で飲み続ける。会話は「やべえ超トイレ行きて〜笑」が9割を占める。

一体何杯飲んだかはわからない。そろそろ限界を感じてきた夜7時。
部活帰りの同級生がちらほら見えて来た。
そうなるとなんとなく、帰る時間。

何杯飲めるかに挑戦したくせに誰もカウントしていない。
結果は「すげえお腹ふくれて超トイレに行きたくなった」という感想のみが残った。（※7）

そんな彼の日常である。

【国宝選定ポイント】

※1　余裕を持って座ることでこなれたメロウさを演出。

※2 学校では見せないオフモード。全く女子の目を気にしていない男の世界。

※3　現役運動部の様に目立つ訳ではないが、走らせてみたらちょっと速いというギャップ。
また団体競技を経験しているため、集団行動が得意で同性の敵がいない。

※4 お小遣い制度。親が決めた金額を受け入れ、やりくりする素直さ。

※5　暇なら帰ればいいのに、なんとなく仲間とはいたい、その集団心理が可愛い。
男子が集団で集まって仲良さそうにしているのを見てときめかない女はいない。

※6　カロリーなど気にしなくとも自然と体型維持が出来る代謝の良さ。

※7　行動に意味を伴わないこと＝純粋な証拠。

彼が国宝である大きな要因は「純粋さ」にあります。
練習が怠いから帰宅部。暇だから集まる。お金がないからドリンクバー…。
全て単純明快な思考回路です。
単純な思考回路で、周りの目を気にせず、自分たちだけの時間を過ごし、意味のないことに注力出来るのは紛れも無く若さ故の「純粋さ」であり、そこに目標や下心は介入しません。

三人寄れば文殊の知恵ということわざがありますが、彼のように集団でいても何も生まれないのは、誰も何も考えていない証拠です。
「何も考えていない」という「純粋さ」はまさに男子高校生にしか出せない味なのではないでしょうか。

大人になると「何も考えない」ということは次第に難しくなってきます。
彼もきっと数年、いや場合によっては数ヶ月後には自分の将来や生き方について考え始めるでしょう。
しかし、その大人になる一歩手前の男子高校生の「純粋さ」はとても美しく、純粋さをどこかに置いて来てしまった私たちを魅了するのです。