アラフォーです。
実は夏休みでした。
僕の夏休みの末路。
http://naotokimura.tokyo/archives/13672
(夏休みの模様)
まさに破滅の刻印を押された私に相応しい休み。
モデムバッキャロー!!!
息子!!!はい可愛い〜!!!
と…
全然意味わかりませんが36歳の夏を謳歌しています。
まぁどうでもいいですね。
さて…
【木村直人連載vol.10】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
https://mtrl.tokyo/column/10445
(前回まで。)
前回までの流れを読んでいる人はわかると思うのですが…
「ギャンブル」
というところが一番の理由であろう事からクビになった僕。
では、そこで再スタートです。
そう、あんま変わる事もなかったんですよね。実際。
なかなか人間変える事は出来ませんでした。
「馬鹿は死ななきゃ治らない〜♪♪」
と、尊敬する先輩がかつて歌っていたのですが、それを正に地でいく感覚…
そう。ダメよダメダメ〜。なのは変わらずでした。
全然ダメなんですが、ホント借金まみれ。
終わってましたよね。正に。
2軒目のサロンはまた違ったレベルの高さ。
そして皆さん本当によくして頂いた…
今も本当に優しくてよくしてくださる先輩方も多く、本当に頭が上がりません。
これは冗談でもなんでもなくって本当にその当時の美容業界の頂点。
雑誌、テレビに出まくりのサロンで本当に勉強させて頂いた。
そのサロンに入ってから、一つだけ自慢できる事があるとすれば…
「休みだろうがなんだろうがとにかく練習していた」
それだけは言える。
アシスタントからやり直しだった僕。
んでもスタイリスト経験者という事である程度優遇されていたところもあった。
なんだけどそれでも「早くスタイリストに」という想いや…
「優遇されている」という自覚…
そして…
「一からやり始めて年下の子達と並んで買い出しに行き、また最初からやり直しているという事を噛み締めていた。」
とにかく練習をした。
ほとんど毎日朝から。
公休日は割とテラスとか空いてるスペースがあったので営業中もずっとやって先輩が空いた隙にずっと見せていた。
そうして「カットモデルを使ったチェック」に入れる様に。
次のサロンに入って7ヶ月程した頃だった。
「試験はとにかく合格率を考える」
そういう思考を持っていた僕。
幸いモデルハントは昔から得意項目だった。
そして、クビになったお店でスタイリストであったため、その頃からそういった雑誌出ている子達も「切る」という習慣があった僕はそういう人達を呼んで切りまくった。
「顔じゃねーだろ」ってのも一つの理論としてわかる。
僕はそれでも「クオリティ」にこだわりたかった。
「少しでもよく見えるのであればそれを追う」
多分このスタンスは今もずっと変わっていない。
「髪質も顔も」それは作りやすい人であればそれだけクオリティを高めやすい。
僕はそういった作業も必要な要素に思う。
そうしてまた僕は「スタイリスト」になった。
その後の事は、そのサロンでは頑張れる所は頑張ったがプライベートはあまり変わっていなかった。
なので割愛し、現在所属しているサロンに移行した所で触れていこう。
2軒目のサロンでお世話になった先輩が沢山いて、その方達がすでに退社し現在の組織で働いていた。
僕は…
「そこに行こう」
と思った。
もちろん今のサロンにお世話になった方々が沢山いる。
だが、「まだやれる」と感じている部分があった。
「そこでなら叶うのかもしれない」
そう思って現在の「air青山店」オープンと共に移籍する事にした。
今でも2軒目を辞める時は忘れられない。
本当に申し訳なく頭も上がらない。
が、僕はやりたかったのだ。
それだけが正直な気持ち。嘘ついても仕方がない。
独りよがりになるがその気持ちだけでも忘れないで過ごす事が僕は贖罪に繋がると考えている。
だからこそ今、頑張れている部分もあるんだと思う。
そう。現在の組織はそれが強かった。
2軒目のサロンでもきっかけを頂けていたがもっとチャンスがある様な気がして。
僕はここで初めて一心不乱になる。
もうここで人生を変えないともう無理だろうと。
26歳だった。
そしてもうこの組織に属して11年目になる。
思えば一番長く所属している。
本当にきつくて本当に楽しい。
そう、僕を縛っていたもの。
その後もしばらく続けていたものの必然的に離れる様になる。
あのね。。。
やっぱ思うんですけど「娯楽」って余裕ないと出来ないと思うんですよね。
諸々チャンスを頂けた僕は本当に余裕がなかった。
ヘアメイクは過酷だ。
朝はとても早い。
そして終わればその後サロンでお客様。
そんな生活を何年も続けた。
そりゃあ余裕はないです。休みもないんですから。
必然的に離れられました。それくらい「環境を与えてもらわないと出来ないクズヤロー」だった訳なんですよ。所詮は。
だが、実直にやってきた。
実は数年前まではきちんとファイリングしてあって残してある。(最近のはないけどね。。。)
では一部をご覧いただこう。
(このarのヘアスタイルは極限ヒットを飛ばした。200目以上が新規指名してくださった)
(おっと誰かわかるかな?w今では知らない人はいないくらいメジャーなタレントさんです。その当時初めての雑誌デビューは私だったというエピソードも)
(だんだんと)
(西山茉希さんとの出会い。本当に育てて頂いた。もっともお世話になったモデルさんである事は言うまでもない。ずっと仕事させていただいていた。)
(おっとこれも。懐かしいですね。池田エライザさんをバッサリ)
(サイサイ黒坂さん)
(年間での連載)
表紙のヘアメイクなども。
全部自分で撮り下ろすというヘアスタイル本まで。
いやー。色々やってきましたね。
って話ではなくて僕がこの回で言いたい事は…
まず言えるのは僕よりも真面目に純粋に美容師やヘアメイクをしてきた人は山ほどいるはずだ。
それでももしそういう場面に恵まれていないというのであればまずは自分を見直してみてもらいたい。
そう、表現していないとストーリーは何も描けない。
僕は分かりやすかっただろうと思う。
「チャンスを掴みに朝早く行けば率先して挨拶。顔を覚えてもらう、作品を見てもらう、タレントさんは何が好きなのか分析する。自分を殺す、そして時間は全て合わせる…etc…」
まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ…ある。
そういう要素は。
もし仮に今貴方が…
「チャンス待ち」
してる段階だったら、いち早く言ってあげるよ。
と…
僕が述べている事だけでも自身と照らし合わせてみるといいだろう。
でもしてみるといい。
僕とイメージを重ねて勝っている所を多く見つけてみなよ。
そして率先して動く事。
さすれば道が開かれることもあろうかと。
当然、僕もまだまだ未熟。
んでも「気持ちだけはあった」つもりなんだけど腕もクソもない。
そういう時に拾ってくれる人が必ずいる。
雑誌の編集者の方しかり、モデル、タレントさんしかり…
そういった出会いがあってそこに育んで頂いたという自覚は重々ある。
むしろそこしかない。
そこに心から感謝ができるかどうか?
そしてそこに報いることができるかどうか?
「アクション」でね。
そういった思考を持ち、励んだ時には絶対何らかの道はあるんだと思う。
僕自身語れる程凄くはない。
まだまだやり切れてない所は沢山あるし今も追いかける。
だから言える様な立場じゃない事も分かっている。
だけどあえてそれを述べるのは…
こうやって沢山の人がこの連載を読んだ。なら、なんかしらはもたらせたい。
という想いからだ。
別に自慢もクソもしたくないし、そして誇れるほどの人生送っていない。
それでもあと一回の連載を残して吐き出せる最大限の言葉がこういう事だった。
こうしてこれを読んだ若者の1人でも「あの時あれを読んで」と思ってくれる人がいたりするのなら本当に嬉しく思う。
こういった意味で…
「美容師って素晴らしい」
と初めて言える。
少しでも頑張れる人が増えます様に。
ではまた来週。
あ!!!最終回や!!!
■アーカイブ■
【木村直人連載vol.1】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.2】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.3】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.4】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.5】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.6】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.7】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.8】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.9】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.10】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.11】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載 最終回】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
■ライタープロフィール
木村直人
ヘアスタイルスキルにおいては語るに及ばず、常に先を走る日本のトップクリエイターの1人。「上質、洗練」をテーマにし、グラデーションカラーに代表される様に斬新な価値観で世の中にトレンドを発信し続けてきたオールラウンドプレイヤー。
情報発信者としても高いスキルを誇り、常に精度の高い情報を提供し続けている。
主宰するオンラインサロン「マルチバース」においては開始2日で400名の会員を動員。LINEスタンプディレクション、美容メディア構築など、美容師の仕事だけにとどまらない活動を通じて社会に対しての貢献を成している。
芸能人顧客多数、雑誌などでも目にしない事はない程にサロンでもサロン外でも精力的な活動を行っている。
【著書 ハラドキヘアスタイルブック(三栄書房)】はAmazonビューティーランキング第1位を獲得。