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【木村直人連載 最終回】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!

【木村直人連載 最終回】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!

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木村さん最終回1

アラフォーです。

ボーダーのTシャツにボーダーのパーカーを着るという暴挙に出ています。

木村さん最終回4

妻にはいつも「どうしてそんなに服の偏りがあるの?」なんて素朴なツッコミに対してまともに答えきれない自分がいますが、素朴に質問するのはやめて欲しいです。

返答に困りますし、基本的には自分の事はどーでもいいと思ってます。

まぁ、それすらどうでもいいですよね。

さて…

【木村直人 連載vol.11】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!

https://mtrl.tokyo/column/11336

(前回まで。)

はい。最終回。感動のフィナーレとかありません。

前回まででほとんど終わり。

そっからはホント淡々と日々を送っていた。

もうその辺りから写真はクラウド保存体質。

2008辺りからでしょうか…

なんか世の中が一気に変わり始めます。

そう…

「インターネット」との出会い

インターネットとの出会いというと大げさですが、Eメール辺りからもうインターネットと呼べるのかな?僕らの世代は「iモード(docomoが提供しているサービス)」スタートですね。

その頃、ヘアメイクとかサロンワーク、お店も渋谷店に異動して間もなく、自分の環境がどんどん変わり始めます。

「Blog」との出会い

正に「自分の人生を変えた」というのに相応しい出会い。

はじめてのBlogは正確には「2009 3/31」だった様です。

木村さん最終回8(当時のBlog)

手探りで始めた。んでもなんとなく続いちゃったんだよね。。。

木村さん最終回5

(内容もクソもない朝から「おはよう」しかないようなBlog。んでもこういうのでも気軽に投稿できる神経だった)

木村さん最終回6

(コスメ紹介や…)

木村さん最終回7

(質問に答え出したのもこの頃)

木村さん最終回3

(今では普通かもだけど、担当している芸能人の方とかもBlogという所にはまだ警戒もあったりとか、んでも僕の顧客の方は割と普通だった。写真は「安めぐみさん」)

「ヘアアレンジ」などの記事を提供しだしたのもこの頃

木村さん最終回2

(もうほぼ、初期のエントリー。その当時アシスタントを務めてくれていた「原!」という女性に協力してもらってのアレンジ講座が好評だった)

Blogをはじめてから今に至るまで1日も更新を欠かした事がない。それは常に誰かのリアクションがあったし、それに対してリアクションを返すのが自分の職業だと思っていた。

僕が運が良かったのはその当時、こういったBlogの使い方をしていた美容師さんがほとんどいなかった様だ。

タレントさんのBlogリンクなども手伝って瞬く間にアクセスが増えた。(その当時はオフィシャルBlogとかでもなく、普通に一般アカウントだったが1日に50000アクセスを越えている様な時もあった。その当時の普及率からすると大変な事だ)

そういった中で気付く事がある。

これは”コミニケーションツール”としては最適なのでは?と…

その当時のBlogの役割というのは「告知」というものがスタンダードだった様だ。

大体「宣伝」とかが多く、プライベート的なものを発信しているのは芸能人が多く、一般人の僕らの使い方としては手探り…

そして、よくわからなかったけど、そういったものを模倣していると訪れる転機がある。

そう…

「コメント」

という機能。

コメントが寄せられる事により、僕は諸々考える様になる。

あー。みんな髪の毛悩んでんだなー。

当たり前といっちゃ当たり前なんだけど、それくらい「髪の毛」に対してコンプレックスを抱いている人が多い様だった。

「ただ単純にそういったものを提供するだけでよいのではないか?」

そんな風に思う様になる。

その当時の自分の環境と重なってさらなる進化を遂げる。考える事の中心はいつもお客さんだった。

僕の人生においてのMAX期だったろうと思われる当時。

本当に追われる仕事をしていた。

毎日がキャパオーバーで無理をし、サロンワークにおいてもお客様に負担をかけ続けていた様に思う。

当たり前だけど”感情”も出る

キャパオーバーの仕事をしていると第一ハードルに「感情」というものがある。

僕はモロに出ていただろうと思う。

いつも不安だった…

「これは仕事として良くないだろう。んでも改善していきたいという意思はある」

自分の想いと現実のギャップに自分が壊れそうになっていた。

仕事の内容(特にサロンワークの内容としては)良くなかっただろう。

んでも営業が終わって後に何かできる事はないだろうか?

そんな風に考えた。

Blogの存在とは自分のジレンマ、お客様に対しての贖罪だった

サロンワークの中で後悔した事、かけてあげる事の出来なかった時間。

そんな事を解消できるのでは?と…

営業が終わったら、その日思ったヘアスタイルのスタイリング方法などを書いたりし、見てもらえる事で自宅でのケアができたりするのではないか?と考えた。

そうやっていったらそこからまたコミニケーションが派生して、「あ、今日も書かなきゃ。あ、明日も書かなきゃ。」ってなんだかんだでずっと続いたんですよね。

だから今で言う「コンテンツ」なんていうものに困った事がない。

だって、ずっとそうやって「コミニケーション」というものだけでやってきているから。

求められているものをただやってきた。それだけ。

その中の中心はいつも「お客様目線」というものがあっただけで、それを考えただけで美容師さんはBlogを続ける事が出来るだろう。

常に女性は「髪の毛に悩んでいる」

今も昔も全く変わってないんですよね。

それを解消するのが仕事です。

その頃からわけのわからん事を言い出す風潮が。んでもずっと変わらないスタンス

なんか、ずっと続けて数年経った頃にわけのわからない事を言い出し始められる。

「イノベイター美容師」

「SNS革命」

「ソーシャル集客」

 

なんや…それは…

と、思ってたのですがそういう波がきて美容師界の中で一大ブームが巻き起こる。

だが、全く変わる事もなかった。そしてブームも一過性で終わる。

第一次Blogブームみたいなものもあっさり終了。

一部を除いては続く事はなかった。

その中で色んな論争や批判も受けたりする事もあったが完全無視。

「そもそも目的が違う」

自分の中で変わらないポリシーがあったのでそういったものにすらも巻き込まれる事もなく、ずっと今に至るまで淡々と続けている。

基本発信対象はお客様と会話してる様な気分で。

そんな感じでずーっと今に至るまで続いているし、これからもそう。

第二次ブームもくれば、そっからのフォトブーム、インスタグラムブームとどんどん形を変えてゆくSNS。

それでも何も変わらない。

「狙っているものに釣られる人なんているの?」

僕は生来のへそ曲がりゆえ、基本的に商売っ気が入ると萎える。

人の発信見ててもそう。

魚釣りしてて、釣竿に伝わる手の「釣る気満々オーラ」を感じてて魚が釣れるの?

何もしてないでぽやー。っと釣ってる人の方が釣れたりしませんか?

なんかそんな感じに思うんですよね。

僕は後者でありたい。

ぽやー。っとしてる釣り人はストレスも何もなく、そのアクションがストレス解消になってると思うんですよね。

僕の中でのインターネットの立ち位置はそれ。

自分らしくいられる場所

そんな立ち位置。正にストレス解消ツールでもあるという事。

書く事にストレス感じた事ないんですよねぇ。

「書かなきゃ」なんて使命感もないし、「書けなかった」で悔いる事もない。

気分です。

みんな無理しすぎなんじゃないの。というのは思う所ですよね。

これからの未来とは?

僕は一貫して変わらないスタンスだと思う。

ただ、こうやって時代の転換期など大きなうねりを体験し感じた事は…

「未来はもっと変わる」

と、いう事。

大きな転換期を迎える瞬間があると思っている。

僕がこうやって続けてきて経験した事というのはその時に初めて活きる様な気がしている。

僕の世代は黒電話に始まり、ポケベル、でかい携帯、iモード、スマホ…

そうやって形を変えてきたが、現代においては…

「iPhoneスタート」

なわけで、これから訪れるであろうイノベーションは想像もつかない。

美容の技術も確実に変わるし、考え方や在り方も確実に変わるだろう。

「美容師の枠の広がり」を期待しているし、その時に正確な理解ができる自分作りをしておく必要性を感じている。

現段階での僕の置かれている立場はそういう感じ。

でも結局、コミニケーションありきで物事が進む事だけは変わらない。

んでも結局、我々の仕事というのは「お客様ありき」で物事が進む。

それだけは変わらないし、その為に美容師をやっている。

多分ずっと変わらない。

そういった意味でとてつもなく人間臭いこの業界を愛してやまない部分があるのも確か。

だからこそ「美容師って素敵な職業」

どんなに時代は変わっても変わらないものがある。

そういったものを職業としてメシを食っていける喜びがある。

常に人と触れ合って生きていける喜び

インターネットを使っているとそういうところをおざなりにしている。と勘違いされる事は多々あるが、むしろ一番大事にしているからこそツールとして有効に使うわけであり、職業的に「お客様」がいないと存在など出来ない。

そして結果、触れ合う事でまたあらたな閃きを得る。

そしてそれをまた発信してゆく…

今だからこそいえる「素敵な職業」と言える理由はここにある。

結局のところ「人ありき」いつだって変わらないし、僕らの職業の素敵なところはこれでしかない。

僕の感性も多分死ぬまでずっと変わらない。

こういう感性の人、ウエルカムだよ。

美容師になろうと思う人の質もどんどん変わっている様に思うが、そういった部分で共感を得られる人は門を叩ける質があると思う。

そしてまた新しい未来を作れるんだと思う。

こうやってずっと連載で書いてきて伝えたかった事はそれ。

「連載してください」と言われて何かけるかなー?と思ったら自分が感じてきた事をそのまま書いて、結局書きながら思った事は「人ありき」なんだなー。と改めて。

時代は変わっても変わらないものがある。

そういったものを紡いでいけるのが我々”美容師”です。

これから10年先、20年先になっても変わらない。

「人の想いを受け止めて髪に表現できる職業”美容師”」

これからの職業的発展を期待しつつ自分も頑張ろうと思っています。

yoッ!これからの未来は頼んだぜっ!

僕もまたいつか、こうやって連載出来るような自分作りしていくから、もっとドラマティックな人生送って語ってくれる人が沢山出てくる世の中になります様に。

【木村直人 連載vol.11】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!

 

■アーカイブ■
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【木村直人連載vol.10】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載vol.11】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
【木村直人連載 最終回】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!


■ライタープロフィール

【木村直人 連載vol.11】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!

木村直人 
ヘアスタイルスキルにおいては語るに及ばず、常に先を走る日本のトップクリエイターの1人。「上質、洗練」をテーマにし、グラデーションカラーに代表される様に斬新な価値観で世の中にトレンドを発信し続けてきたオールラウンドプレイヤー。

情報発信者としても高いスキルを誇り、常に精度の高い情報を提供し続けている。

主宰するオンラインサロン「マルチバース」においては開始2日で400名の会員を動員。LINEスタンプディレクション、美容メディア構築など、美容師の仕事だけにとどまらない活動を通じて社会に対しての貢献を成している。

芸能人顧客多数、雑誌などでも目にしない事はない程にサロンでもサロン外でも精力的な活動を行っている。
【著書 ハラドキヘアスタイルブック(三栄書房)】はAmazonビューティーランキング第1位を獲得。

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