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【エミチャンカパーナ連載】第14回:「熱き友情!クイズに捧げた若き秀才高校生コンビ」

【エミチャンカパーナ連載】第14回:「熱き友情!クイズに捧げた若き秀才高校生コンビ」

Views 15 September 2015 (更新日:
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男子高校生_素材_三上_3

さて、皆さんは夏の終わりの風物詩、毎年恒例「第35回全国高等学校クイズ選手権 高校生クイズ2015」はご覧になったでしょうか?

高校生クイズは、青春を「スポーツ」でも「音楽」でも「恋愛」でもなく「クイズ」に捧げた熱き高校生達の戦いである。

第35回を迎える今大会は、地区大会を勝ち抜いた上位60チームが舞台をアメリカに移し、アメリカ全土を贅沢に使いながらクイズの頂点を目指す。
インターハイよりも甲子園よりもメディアを通じて一人一人にはっきりとスポットが当たる大会だ。
そんな上位60チームの中で私が今回国宝に認定したいのは「開成高校 宮崎・佐藤ペア」の2人だ。

エミチャンカパーナ連載14_1参照元:http://www.hulu.jp
向かって左から宮崎くん、佐藤くん。

宮崎・佐藤ペアは大会としてはとても珍しい高校1年生ペアだ。つまりは半年前までは中学生。
早実の清宮選手と言い、今年は高校1年生の活躍がアツイ。

彼らが他の代表である高校3年生と同じ知識量で大会を勝ち進めているのにはわけがある。

開成高校と言ったら誰もが知ってる全国トップの学力を誇る私立中高一貫。
その開成高校で彼らはクイズ研究部、通称「クイ研」に属している。
クイ研には中等部、高等部どちらの生徒も所属しており、皆高校生クイズの優勝を目指し、日々活動している。
高校生クイズへの「出場」ではなく、「優勝」を目指しているあたりが王者の品格。

彼らは中学1年生の時からクイズ研究部に所属し、この日の為に力を蓄えてきた。

高校1年生にして背負う歴史がすでに3年間以上あるのだ。

せっかくのアメリカ旅行、ほとんどの高校の選手が私服や動きやすい服装をする中、彼らは制服をビシッと決めている。着崩しもせず、模範的な着こなしをしている。

開成高校の制服は特に特徴があるわけではない。
学校名のアピールではなく、公の場には学校の制服で出る、という真摯な姿勢がとても好印象だ。

また他の高校生はカメラに向かってユーモア溢れるコメントをしたり、はしゃいでみせたり、いたって高校生らしい振る舞いをしているが、彼ら2人は「あくまでクイズの戦いに来ている」というスタンスでたとえ舞台がディズニーランドに移ろうと、制服姿で冷静に振舞っている。

そんな2人の笑顔が見れるのは、クイズに正解した時だ。
この時でさえ他の高校生とは違い、派手なリアクションではなく、静かに2人で微笑みあう。エミチャンカパーナ連載14_2参照元:http://www.hulu.jp

その微笑みの意味は佐藤くん、宮崎くんにしかわからない。2人だけの世界がそこには存在している。

相方がミスをしても決して責めることなく、相方がその分挽回する。
佐藤くんが緊張からかミスをして落ち込んでも、宮崎くんが「大丈夫、大丈夫」と小さな声で呟き、背中を叩く。素晴らしいチームワークを発揮している。

彼ら2人はここまで沢山の困難をともに越えてきたのだろう。その友情は美しい。
2人で支え合い、高校1年生とは思えない肝の座り方で楽々と決勝まで進む。

ここまでまさにシナリオ通り。

エミチャンカパーナ連載14_3参照元:http://www.hulu.jp

決勝戦。浦和高校と並び、あとどちらかが1問正解で優勝という手に汗握る局面で、先にボタンを押したのは我らが開成高校 宮崎くん。
2人の中でも、より冷静沈着な宮崎くんであったが、ここでまさかの痛恨のミス。

あまりの緊張からか答えを噛んでしまい、咄嗟に違う言葉を発してしまう。
本人も間違っていることはわかっていながら自然と口から出てしまった言葉。

エミチャンカパーナ連載14_4参照元:http://www.hulu.jp

非情にも鳴り響く間違えの「ブー」という音とともにこれまで感情を見せていなかった宮崎くんが膝から崩れ落ちる。
そんな時、佐藤くんは「大丈夫、大丈夫、」と宮崎くんの手を強く握り、抱え上げる。

エミチャンカパーナ連載14_5参照元:http://www.hulu.jp

 

エミチャンカパーナ連載14_6参照元:http://www.hulu.jp
正直言うと全く大丈夫な場面ではない。

普通の高校生だったら、「ここで間違えんなよオイイイイイイ」と相手を責める場面かもしれない。

それを仲間を支え、笑顔で励ます。
その姿は多くの視聴者の涙を誘った。
(私は号泣した。)

その後、浦和高校が1問正解し、浦和高校の優勝が決まった。
その瞬間再び宮崎くんは涙を流し崩れ落ちてしまう。
さぞ自分を責めたことであろう。
しかし、佐藤くんは一切責める様子もなく、
また「大丈夫」と励ましていた。
自分だって泣きたい気持ちであろう。

今まで気持ちが上がってしまいがちな佐藤くんを「大丈夫、大丈夫」と落ち着かせてきた宮崎くんを、最後は佐藤くんが励ますかたちになった。
これが本当の友情なのではないか?

仲間が本当に辛い時、自分の気持ちを犠牲にしてまで寄り添い続ける。
道徳の教科書に載ってもいいレベルの話だ。

高校1年生でこれだけの重圧に耐え、ここまで頑張ってきた彼らの勇姿は人々に感動を与えた。

彼らはまだ高校1年生。
来年も、再来年も更に大きくなり再びカメラの前に姿を現して欲しい。
これからの成長が非常に楽しみである。

 

■アーカイブ
第1回:『暇こそ輝き!ドリンクバーで無謀なチャレンジをする系男子高校生』
第2回:『初々しさがたまらない! 初めてのバイトは本屋系男子高校生』
第3回:『好きな事に一直線! 3DSが手放せないアキバ系男子』
第4回:『無意識のモテ男! 体育会系スイーツ男子』
第5回:『とにかくモテたい! 可愛い勘違い系男子高校生』
第6回:『青春の奴隷! 熱血野球一筋系男子高校生』
第7回:『隠れモテ男! 放送委員の地味系男子高校生』
第8回:『努力はきっと報われる! 予備校通い秀才系男子高校生』
第9回:『休日の裏の顔! ヴィジュアル系大好き男子高校生』
第10回:『目的は下心!サブカル入門系男子高校生』
第11回:『夏の風物詩!部活帰り黒こげ男子高校生』
第12回:『何故君はこっちにいるのか?! ジュノン系イケメンジャニオタ男子高校生』
第13回:『日本を救う通学中の男子高校生』
第14回:『熱き友情!クイズに捧げた若き秀才高校生コンビ』
第15回:『実は育ちがいい疑惑!?ちょいヤンキー風男子高校生』
第16回:『文武両道! 大学病院に突如現れた天使』
第17回:『3年間お疲れさま!部活を引退した野球部のその後』
第18回:『紙一重!おデブな彼が見付けた活路とは』
第19回:『昼下がりのショッピングセンターに出没!傍若無人なフードファイター』

 
■ライタープロフィール


エミチャンカパーナ

男子高校生大好き、ジャニヲタOLは過去形で現在は双子のママに。
ジャニヲタと8号車の二足の草鞋

■Twitter
https://twitter.com/kaerita_i

 

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