華やかな服装に身を包んだ新成人が街に溢れた1月8日(月)。 JZ Brast SOUND OF TOKYOにてCUBERSのワンマンライブ「冬の“踊らないワンマン2018”~新春からフルバンド編成でお届けします~」が開催された。
成人式からそのまま流れて来たであろう振袖姿のファンの姿も見受けられ、おしゃれな会場がより華やかに彩られた。そんなワンマンライブから、今回は夜公演の様子をお届けしたい。
「どうも、みなさんこんばんは! CUBERSです!」という春斗の掛け声と共に、青を基調としたフォーマルスタイルのメンバーが姿を現した。
オープニングを飾ったのはノリのいいサビが特徴的な「PINK」。持ち前の歌唱力を発揮し、彼らが“聴けるボーイズユニット”であることを惜しげもなくアピールする。普段は可愛らしい歌声の末吉9太郎(以下、9太郎)も、この日は男らしい歌声を響かせた。続く「カラフルにしよう」は、TAKA考案カクテルのネーミングにも使われた1曲。後半のサビを越えるころには、フロアから自然とクラップが沸いた。少しずつメンバーの緊張がほどけていく。
書き初めについてのMCを挟んで披露されたのは、しっとりしたバラードの「Forever」だ。いつもは大振りで魅せる振付も、この日は控えめにパフォーマンス。切ないラブソングにファンは恍惚の表情を浮かべ、桃色の空気が会場を蔓延した。
ポップで可愛らしい「Tic Tac」も、踊らないワンマンならではのボサノヴァアレンジ。伸びやかで力強い春斗の歌声が、フロアの後方まで突き抜ける。
ゆったり聴かせるのかと思いきや、繋がれたのはアップテンポな「NANDE」。中間部のギターソロでは綾介が楽しそうにエアギターを弾き、会場を最大に盛り上げた。
「洋楽のカバーをお届けしたいと思います」というTAKAの言葉により封を切ったのはJamiroquaiの「Virtual Insanity」。いつも以上に大人な表情を魅せる5人の姿に驚き、グッと胸の奥を掴まれた。ライブに通うたびに新たな表情に出会えるのもCUBERSの魅力だということなのだろうか。
フォークポップなアレンジで「神様は忙しい」を披露し、「SHY」ではファンがメンバーを呼ぶ愛に溢れた声が響いた。
曲が終わると間髪いれずにメンバー5人によるじゃんけんが行われる。メンバーそれぞれのバージョンを持つ「ボクラチューン!!」センターを決める勝負の時間だ。この日は優が勝負を制し、メンバーからは「この会場で、優バージョンやって大丈夫なの?」と笑いが起こった。
曲中で5人は会場を歩き回り、本人と急接近できたファンは大興奮。途中、綾介は客席のポテトをつまみ喰いし笑いを起こしていた。
動画撮影の許可がおりたのは、昨年10月に発売した『マゼンタ』のオープニングソングである「君に願いを」。この日1番、大切に丁寧に歌い上げる姿が印象的で、重みのある声がステージから飛んでくる。スマホ越しにメンバーを眺める1人1人に対し真っすぐレスを送るCUBERSの姿は、ファンを大切に思い感謝していることを感じるには十分だった。ラストを飾ったのは「今日はどんな日だった?」。穏やかで優しいバラードを真意に届け、彼らはステージを後にした。
アンコールにより呼び戻された彼らがパフォーマンスしたのは「STAND BY YOU」である。メンバーは再び客席に舞い降り、観客に紛れ楽しそうに歌っていた。彼らを至近距離で見つめるファンの瞳はキラキラしていて、間違いなくCUBERSはパワーを与える存在なのだと実感させられた。締めくくりの曲となったのは「Samenaide」。この日の楽しさを忘れないように、各々の心に刻むように確実に歌っている姿が印象的だった。
春斗はMCで「武道館、そしていつかは味の素スタジアムに立ちます」と、この日も宣言していた。かっこいい人ならたくさんいる、歌が上手い人もたくさんいる、ダンスが上手い人もたくさんいる。それでもCUBERSに魅せられてしまうのは、諦めずに夢を追い続ける彼らの姿に励まされているからではないだろうか。2018年、夢に近づいていくであろう彼らの活躍が楽しみだ。
お疲れ様でしたー👀✨本当に楽しい楽しい3daysでした!皆さんありがとうございます★#CUBERS#フルバンド#フォーマル衣装#踊らないワンマン pic.twitter.com/PqvzO5xcQ2
— CUBERS(キューバーズ) (@cubers_official) 2018年1月8日
TAKA(タカ)
優(ユウ)
春斗(ハルト)
綾介(リョウスケ)
末吉9太郎(スエヨシキュウタロウ)
CUBERS official Twitter
取材・文/坂井彩花