2020年、世を席巻した「TikTok」。思い返せば8月には国から使用禁止を検討されるなどの危機もありましたが、なんだかんだたくさんの流行を作ってくれました!
そこで年も明けてもうすぐ1ヶ月が経とうとしていますが、TikTokで2020年をまとめてみたいと思います◎
「JC・JK流行語大賞」をはじめ「Z世代トレンドランキング」「ギャル流行語大賞」など、若者向けの流行語ランキングに軒並みランクインした「きゅんです」も、TikTok発。
そもそもシンガーソングライターのひらめさんが、6月8日に自身のアカウントに上げた「ポケットからきゅんです!」という楽曲が人気に火を付けたきっかけ。
この楽曲に合わせ指ハートを作る「きゅんですポーズ」動画の投稿が流行し、TikTokを飛び出し、プリクラや写真のポーズとして定番化しました。
さらにTikTokで火が付いた瑛人さんの「香水」も忘れてはいけないブーム。
一般人のカバー動画がじわじわと人気になり、最も話題となったのが、4月23日にFANRASTICSの中島颯太さんがカバーした動画。ここから瑛人さんが一気にお茶の間まで浸透し、紅白歌手へとスターダムへ昇りつめました。そして現在ではTikTok上で香水動画の投稿はあまり見られないように……。このようにこれまでとは比べ物にならないほどのスピード感で流行を生み出すのがTikTokならでは!
またTikTok発の言葉として、数々の流行語にランクインしているのが「やりらふぃー」。歌い出しが「やりらふぃー」と聞こえる「CHERNOBYL 2017」という洋楽に合わせて踊るダンスが大人気にとなりました。
現在「やりらふぃー」は派手なヤンキーっぽい服装の若者を指す言葉にまで進化。ひと昔前の「パリピ」「LDH系」の互換用語と言えます。
そして「やりらふぃー」に付随した謎現象とも言えるのが「田奈高」現象。
田奈高校は、神奈川県の私立高校ですが、TikTokを投稿する派手な生徒が多く、とくに「やりらふぃー」動画が人気。「やりらふぃーは田奈高校歌」「田奈高はTikTok強豪校」とまで言われています。今ではハッシュタグの一つとして「#田奈高校」が認知され、在校生以外もこのハッシュタグを使うように。そのおかげで(?)「#田奈高校」のハッシュタグの再生回数は全体で2憶5千万回以上!
学校説明会では到達できない、果てしない認知度をゲットした田奈高校……! TikTokは学校や企業の魅力発信としてもかなり有効なツールとなりました。
今年のTikTokは、「身近にいそうな人」を観察したものまね&あるある動画もトレンドに。
Instagramの「映え」のような作りこまれたキレイさやかっこよさよりも「素」をさらけ出す方向が万人ウケする現象が起きています。
現実でもただのイケメンよりも、面白い人の方が友達が多かったり、人望があったりするものです。そう考えるとTikTokの世界と学校の教室はさほど変わらなくなってきています。TikTokによる脱・映え化は、現実とSNSがよりリンクしてきているから起こった現象かもしれません。
TikTokの醍醐味とも言える手の振りとリズムを取るだけの簡単なダンス動画も引き続き大人気! 特にキャッチ―なワンフレーズを切り取ってオリジナルで楽しむ動画が多く投稿されました。
例えば一般人が河原で撮った動画で使われていた「竹内ダディダディドスコイワッショイ ピーポーピーポー」というコール。
こちらは「#竹内ダディダディ」というハッシュタグの元、オリジナルダンスが一大ブームに。
さらにバンドcinnamonsとevening cinemaのコラボ曲「summertime」の歌い出し「君の虜になってしまえばきっと」というフレーズを使った「#君の虜に」ダンスも大人気に。
情報量がとても多い現代では、その全てを受け取るのではなく、キャッチ―な部分をコンパクトに切り取って楽しむことがスタンダードになっているということでしょう。
コロナ禍でも多くの楽しみを生み出せたのもTikTokのおかげかもしれません。2021年もMTRL世代の流行発信地として目が離せません!
■あわせて読みたい!
■ライタープロフィール