こんにちは! MTRL編集部です!
いよいよ明後日にせまったクリスマスに向けて、MTRLでは特別連載企画をお届け中!
「ちょっと待って、日にちよ過ぎないで!」と、願っても時計はチクタクチクタク。クリスマスまであと僅かとなってしまいました。みなさんいかがお過ごしでしょう? 駆け込みで恋人を作るもよし。クリスマスは平日だと諦めるのもよし。クリスマスという存在を忘れるもよし。もうどうぞ好きにしてください。
MTRLでは、妄想ツイートで話題のさえりさん(@N908Sa)とカツセマサヒコさん(@katsuse_m)に「大学生がクリスマスまでに付き合うなら、どんなシチュエーションがいい……!?」という妄想を展開してもらい、それを実写化! そんな激甘ストーリーもとうとう第3話に突入。
危機を迎える胸キュンラブストーリー、今回も必読です!
―前回までのあらすじ―
第1話 カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋する妄想クリスマス』恋は坂道を下るスピードで
第2話 カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋する妄想クリスマス』通じる気持ちと元カレの影
友人宅で開かれた鍋パーティで出会ったちひろとゆか。共通の趣味などが多く意気投合した二人は、好きな映画のロケ地巡りデートをすることに。街を歩いたり買い物したりするなかでますます距離が近くなる二人。このまま付き合うことになるかと思った矢先、ゆかのスマホに元カレと思われる男からのLINEが届いたのでした。
「前回、不穏な空気で終わったじゃないですか。元カレから連絡きてた、みたいなやつ」
「はいはい、妄想なのにわざわざネガティブなやつね」
「あれで、『明日どこいくの?』ってヒロインに聞いたら、『うーん、友達と○○いくよ?』って言われて、それホントに友だちとなのに、つい元カレと疑っちゃうとか、男子ってそういうネガティブなときあるんですよね」
「そういう男の人、全然嫌いじゃない。いや、むしろ好き。やきもきしてるのかわいい。うん。いい。すごく好き」
「……じゃなくて、いやいや、ちひろくんまだ落とすの? 妄想なのに? かわいそうじゃない?」
「いやいや、妄想こそこういうのが大事でしょ。やきもきして、で、いても立ってもいられず彼女を探しに行っちゃうとかよくない?」
「まあ、わるくない。うん。しかもそういうときに限って、電話もLINEもつながらないやつ」
「『なにやってんだろ、男かな。それとも勘違いかな』って思った時にぴろりんって携帯なったりして、『あっ! 連絡きた!!!』とか思って携帯に飛びついたのにお母ちゃんからのメールだったりするんだよな、そういうときって」
「妙にリアルだな」
「今回も、もう主人公が『だめだ終わった』って思うような状況のやつがいい。やきもきしすぎて、もう死にそうになるやつ」
「カツセさんこの連載どうしたいの……」
「いいの、いいの。ということでいってみましょう第3話! クリスマスまでに2人は結ばれることができるのでしょうか!」
登場人物
主人公ちひろ:やさしい性格の甘党男子。被害妄想が強め。
ヒロインゆか:人見知りだけど、打ち解けると無邪気になる女子。出会いはほしいけど合コンとか紹介はちょっと苦手なタイプ。
一昨日のデートの終盤、ゆかのスマホに届いた元カレからと思われるLINEの真意が気になるちひろ。しかしその場では聞くことができず、二日経った今でも悶々とした時間を過ごしていました。
ちひろ:「やっぱり一昨日のデートのときに聞いておけばよかった……。あのLINE、もしかしたら元カレじゃないかもしれないし、元カレだったとしても、ゆかがまだ元カレを好きだとはわからないし……一言『ごめん見ちゃったんだけど』とか『もしかしてまだ好き?』とか聞くこともできたのに……」
ちひろ:「あの日、なんで笑顔で見送ったんだろおれ……。普通に引き止めて、好きなら好きって想いを伝えていれば、今日だってゆかは俺の横にいたかもしれないのに……」
ちひろ:「あーもう、俺ほんとバカ……。ゆか、なんて言ってたっけ? 今日は『友だち』と渋谷で買い物……だっけかな……」
ちひろ:「ていうか、友だちって言ってたけど、ぜったい元カレな気がしてきた……。『会いたい』って来たLINEみて『わたしも』とか返して、すぐに元カレの家とかに駆けつけてさ……。どうせライダースとか着てるタイプのやつだろうな……。ちょっと男らしい恰好の人が好きって言ってたし……」
ちひろ:「え……!? てか、やばい、元カレと会ったらやっぱりカッコよすぎてもう一度恋に落ちたりしてる? 一目惚れって言ってたし……。てかむしろ、すでにキスとかしてる⁉︎」
ちひろ:「もしかしてもしかすると、ひょっとしてゆかからおねだりとかしてんのかな……!? うわ、やばい……それ、ぜったいやだ……」
ちひろは居ても立ってもいられず、家を飛び出したのでした。
ちひろ:「渋谷っつっても広すぎだよな……あいつほかに何て言ってたっけ……?」
ちひろ:「てか、なんでLINEも既読にならねーし。てか、電話も出ない……? どうなってんのこれ……」
闇雲にゆかを探すちひろ。二人で歩いた道やお店、まだ行ったことのない公園。疑わしいと思うところはすべて足を運びますが、なかなか見つかりません。
しかし、次の瞬間……
ちひろ:「あっ!」
ちひろ:「……ゆか……」
最悪の展開がちひろを待ち受けていました。
ゆかは、まさにちひろが想定していたどおりの男と二人で渋谷を歩いていたのです。
ちひろ:「……やっぱ……おれじゃだめ、か……」
二人を目撃してしまったことで絶望し、何も言わず自宅へ戻るちひろ。
クリスマスイブまであと2日。果たして二人は結ばれることができるのでしょうか?
次回、最終回! 24日の更新をお楽しみにお待ちください。
………。
……。
…。
「って感じですか」
「……暗い! 暗いよホントに」
「いやー、思ったより暗い展開すぎて、引いてる」
「カツセさんが『すれ違い』をテーマにしようとか言うからでしょ?」
「いやさえりさんこそノリノリで『LINE使えなくしよう』とか言ってたでしょ……」
「次最終回なのに、これでちひろとゆかが結ばれなかったら、カツセさん二度と仕事こないと思うよ」
「いやだから俺だけのせいにしないでくださいよ……」
「不穏な空気はますます広がるばかり。果たして次回、二人は結ばれることができるのか! そしてカツセさんはMTRLと仕事を続けることができるのか!? 乞うご期待です!」
「いや今後も仕事できるように頑張るから! お楽しみに!!」
衣装協力:VANQUISH
ヴァンキッシュのモッズコート3万4000円、レザージャケット4万5000円、デニムシャツ1万5000円、デニムパンツ2万2000円(すべてせーの)
ゆか衣装:スワンキスのアウター17,280円(B.A.R)
撮影/Saru スタイリング/甲斐修平
モデル/奥谷知弘(ちひろ役)、河村友歌(ゆか役)
■アーカイブ
第1話 カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋する妄想クリスマス』恋は坂道を下るスピードで
第2話 カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋する妄想クリスマス』通じる気持ちと元カレの影
第4話 カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋するクリスマス』 ハッピークリスマス