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カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋する妄想クリスマス』第4話 ハッピークリスマス

カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋する妄想クリスマス』第4話 ハッピークリスマス

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こんにちは! MTRL編集部です!

ハッピーメリークリスマスーー!!!! みなさまどんなクリスマスイブをお過ごしですか? MTRLでは寒い冬をほんのすこし暖かくする特別連載企画をお届け中!

妄想ツイートで話題のさえりさん(@N908Sa)とカツセマサヒコさん(@katsuse_m)に「大学生がクリスマスまでに付き合うなら、どんなシチュエーションがいい……!?」という妄想を展開してもらい、それを実写化! 激甘ストーリーも今回で最終回! 急接近、そしてすれ違い……。最後に二人は結ばれるのか!?

前回のあらすじ
第1話 恋のはじまりは坂道を下るスピードで
第2話 通じる気持ちと元カレの影
第3話 元カレの出現と途切れた連絡

ゆかの元カレ「れん」からの連絡を目にしてしまったちひろ。その後「友達と買い物に行く」と言ったきり、連絡が取れなくなってしまったゆか。「友達とではなく元カレと会っているのかもしれない……」とヤキモキしながら渋谷へゆかを探しに行くと、そこにはちひろの妄想どおりの男とゆかの姿が……!! とぼとぼ帰っていくちひろ。二人はどうなる……?

 

 

 

さえり「カツセさんが不穏にしたがるから前回はやたら最低な感じで終わっちゃいましたけど、これどうするんですか……。最終回ですよ……」

 

 

 

カツセ「もう、元カレとゆかが付き合ってハッピーエンドっていうのでもいいんじゃないですかね。だいぶ疲れてきちゃったんですけど」

 

 

 

さえり「どこがハッピーエンドなのそれ。しっかりして。みんなに胸キュンを届けるのが使命なんだからね!? いい!?!? カツセはおうちでぬくぬくしてる場合じゃないんだからね!?!?!?」

 

 

 

カツセ

 

「なんで急に呼び捨てしてくんの……何なのそのテンション……」

 

 

 

さえり「ほら、やっぱり元カレじゃなかったっていうのがいいんじゃない!? ゆかはそんな子じゃないんだよ! わかる!? 元カレとホイホイ会うような女じゃないの!!!!」

 

 

 

カツセ「しらないよ……。元カレじゃないならなんなんだよ……。ライダースの男なんて元カレに決まってんだろ……」

 

 

 

さえり「たぶんあれは知らない人なんだよ。ゆかが携帯落としたとかで拾ってくれた人とかなの」

 

さえり「被害妄想が広がりすぎてて元カレに見えたかもしれないけど、ゆかの元カレは背が高くて口が大きくて口角がきゅっと上がってて、目がシュッとしてて、黒縁メガネとグレーニットが似合う天体観測が趣味の男なんだから」

 

 

 

カツセ「それはただのさえりさんの好みでしょ……。まぁいいか。それでは最終話いってみましょうー!」

 

 

 

 

 最終話 ハッピーメリークリスマス

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登場人物

主人公 ちひろ:やさしい性格の甘党男子。被害妄想が強め。

ヒロイン ゆか:人見知りだけど、打ち解けると無邪気になる女子。出会いはほしいけど合コンとか紹介はちょっと苦手なタイプ。

 

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街中で見かけた、ゆかと見知らぬ男。
ちひろは肩を落としながら家路につきます。

 

ちひろ「……やっぱヨリ、戻したのかな。連絡もないし……」

 

とぼとぼと歩きながら、何気なくTwitterを開くと、そこにはゆかの投稿が……

 

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『ケータイ落として絶望してたんだけど、知らない人に拾ってもらってた! 危なかったぁ(:_;)!』

 

ちひろ「え……? 知らない人!? あれ、知らない人だったってこと!?」

いてもたってもいられなくなったちひろは、再度ゆかに電話をかけます。

 

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ゆか「もしもしー?」

ちひろ「あっ、やっと電話でた……」

ゆか「あっ、ごめんね! さっき携帯落としちゃってて……。知らない人が拾ってくれてたんだよー。親切だよね。ほんと助かったあぁ」

ちひろ「そうだったんだ……。ってか、今日って、友達と買い物行ってたんだっけ……?」

ゆか「そうだよー! 高校のころから親友のゆりちゃんと行ってた〜! でもどうしたの? さっきも電話かけてくれてたよね?」

 

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ちひろ「あ……。うん、ごめん。あの……。なんかさ、このまえ遊んだときさ……。LINE来てたのが見えちゃって。あの、『れん』ってやつから……」

ゆか「あ……。そうなんだよね……。元カレ。ほんと勝手すぎて嫌になる。もうこっちはすっかり忘れてるのにね」

ちひろ「え、そうなの?」

ゆか「そうだよ? もう全然好きじゃないし」

ちひろ「なんだあああああよかったーーーーー!!!」

ゆか「えっ?」

ちひろ「俺、今日ゆかが元カレと会ってるんじゃないかって勝手に想像しちゃって、めっちゃ嫉妬してた。そうだったら嫌だなって思ったし、俺の横にいてくれたらいいのにって何度も思っちゃって」

ゆか「え……?」

ゆか「………。うん、そっか……」

ちひろ「(……あれ? なんか反応が……わるい……?)」

ゆか「ごめん、ちょっとゆりちゃん呼んでるから……。また連絡するね!」

 

プツンと電話が切れ、各々の心に想いが広がります。

 

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ちひろ「……結局、脈なしってことなのかな……」

 

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ゆか「……ちょーどきどきした!! ちひろくん、わたしのこと好きってことかな……。わたしもって言えばよかったかな……。ゆりちゃんいるし、ちょっとキンチョーして言えなかったけど……。あとでまた話そう……」

 

 

お互いの気持ちは、本当は同じ。
でも、不器用な二人。
この電話の一件以来、どのように連絡を取ったらいいのかわからなくなってしまったのでした。

 

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ちひろ「今、ガンガン連絡したら嫌がるかな……。さすがにあのあとだとLINEとかしづらいんだよな……」

 

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ゆか「連絡、こなくなっちゃった……。ほんとはわたしのこと、好きでもなんでもないのかな……。会いたいな……」

 

一晩がすぎ、二晩がすぎました。
二人の心はすぐそばまで来ているにもかかわらず、すれ違う日々。

 

 

 

 

 

――そうして迎えた12月24日。

 

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はじめて二人で遊んだロケ地に、ゆかは立っていました。
LINEを眺め、「会いたい」と打ち込んでは消し、打ち込んでは消し、そっとホームボタンを押して閉じる。それを何度か繰り返し、ため息をついたとき、電車が通り過ぎました。

ゆか「……やっぱり……ちひろくんに会いたい……!」

 

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一方ちひろも、ゆかとはじめて出会ったカフェにいました。LINEの画面をじっと見つめ、過去のやりとりを見てはため息をつき、何度も「会いたい」と打ち込んでは震える指先で送信をためらっていたのでした。

ちひろ「せめて……せめて顔をみてもう一度告白したい……。会いたいって、送っても……いいのかな……」

そのときでした。

ちひろのスマホに、着信音が鳴り響きます。

 

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ゆか「……もしもし……?」

ちひろ「……えっ。もしもし……?」

ゆか「急にごめんね」

ちひろ「ううん、俺も、連絡しようと思ってた」

ゆか「あのさ……イブ当日に申し訳ないんだけど、今夜会えないかな……」

ちひろ「あ……。すごい……俺も同じこと、思ってた」

 

 

二人は今夜、会うことに決めました。
12月24日の夜19時。クリスマスツリーの前で、待ち合わせです。すれ違っていた二人の運命が、またゆっくりと近づき始めます。

 

 

 

 

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ゆか「……お待たせ。待った?」

ちひろ「ううん。いま来たところ。って、これ、初めてのデートのときも言ったね?(笑)」

ゆか「あはは、たしかに……!」

ちひろ「この前は、ハンパな感じで言っちゃってごめん。俺……」

ゆか「ううん……。あのね、わたし……」

 

 

 

 

 

ちひろ・ゆか 「「……好きです」」

 

 

 

 

 

ちひろ:ゆか「「えっ!?!?」」

 

 

 

 

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こうして二人は、ようやく想いを伝えることができたのです。

ちひろ「なんだ……めっちゃうれしい……」

ゆか「わたしも……。同時に言うとか、ドラマみたい(笑)」

ちひろ「ドラマでも最近見ないよ、こんなベタな展開(笑)」

 

二人でクスクスと笑いあっていると、ちひろがごそごそとポケットから何かを取り出しました。

 

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ちひろ「そうだ。これ。ゆかがかわいいって言ってたネックレス。……よかったら、もらってくれない?」

 

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そこにあったのは、初デートのときにゆかが欲しがっていたネックレスでした。ちひろは、密かにゆかのためにプレゼントを用意していたのでした。

ゆか「うそ……!? 覚えててくれたの!?!?」

ちひろ「ゆかのことなら、俺、なんでも覚える。ほんと。ほんとに好きだから」

 

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ちひろ「ほら、後ろ向いて?」

ゆか「うん……うれしい……ほんとうれしい……」

 

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ネックレスをつけ終わり、ちひろは勢いで彼女に抱きつきます。

 

ゆか「!?!?」

 

ちひろ「これから、ずっと、俺のそばにいてくれる?」

 

ゆか「……よろしく……お願いします……」

 

 

こうして二人は結ばれました。聖なる夜に、クリスマスツリーの前で。

 

 

おしまい

 

 

 

……。

…。

 

 

さえり

 

「いえ〜〜〜〜〜い!!!!!!!」

 

 

 

カツセ

 

「よかったー! ぎりぎりハッピーエンドー!!」

 

 

 

さえり

 

「ね! ハッピーエンド最高!」

 

 

 

カツセ「これ、あれでしょ? ツリーの前でめっちゃキスして、その後どっちかの家で早速お泊まりコースでしょ?」

 

 

 

さえり

 

「きれいに終わったんだからそういうのやめてよ」

 

 

 

カツセ「ちがうの!?!? なんでだよ!?!? じゃあなんのためのクリスマスなの!?!?」

 

 

 

さえり「ちひろくんはそういうことしないの。たぶんこの夜はほっぺにちゅーして改札前でバイバイだよ」

 

 

 

カツセ

 

「いやありえないでしょ」

 

 

 

さえり「と、いうことで! これで連載も最後です! お楽しみいただけましたか?」

 

 

 

カツセ

 

「4話連続って初めてだったけど、なんとか形になってよかったねー」

 

 

 

さえり「ね! それではみなさん、素敵なホーリーナイトを! さよなら〜!」

 

 

 

 

 

 

 

SPECIAL THANKS

 

衣装協力:VANQUISH

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ヴァンキッシュのPコート2万6000円、ニット1万2000円、シャツ9000円、デニムパンツ1万3000円(すべてせーの)

撮影/Saru スタイリング/甲斐修平
モデル/奥谷知弘(ちひろ役)、河村友歌(ゆか役)

 

■アーカイブ

第1話 カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋する妄想クリスマス』恋は坂道を下るスピードで

第2話 カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋する妄想クリスマス』通じる気持ちと元カレの影

第3話 カツセマサヒコ×さえりさんの最強妄想ストーリー! 『恋する妄想クリスマス』第3話 元カレの出現と途絶えた連絡

 

Merry Christmas 🎄

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