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【対談連載】木村直人の『Youは何しに美容業界へ?』第1回 :AKROS smiloop砂川勇斗(前編)

【対談連載】木村直人の『Youは何しに美容業界へ?』第1回 :AKROS smiloop砂川勇斗(前編)

Views 15 December 2015 (更新日:
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MTRLでもおなじみのair美容師、木村直人さん。今回、「若い美容師の子たちが今何を思っているのか知りたい。僕ら世代と若い世代の架け橋にもなりたい」というTwitterでの言葉をキッカケに、MTRLで対談連載が実現!

10人の話を聞いてみたい若手美容師を中心に、木村さんがホストとなり現場の声お届けします! 美容師の方はもちろん、美容師を目指す人に何か届くものがありますように。激アツ連載スタートです!

初回のゲストは、AKROS smiloop店の美容師、砂川勇斗さん

先日のMTRL月間人気ヘアカタランキングでも上位にランクインした砂川さんですが、Twitterのフォロワーはなんと5万8000人。その人気の理由のひとつに、ヘアセットを配信するツイキャスが上がります。
でも、そもそもなぜヘアセットキャスを始めたの? 人気がでたのはどうして? その理由に迫ります!

できることがツイキャスしかなかった

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木村直人(以下、木村)まず僕にTwitterで絡んでくれるようになった理由はあるんですか?世代って全然違うじゃないですか。なぜ知り、何に興味をもったのかがすごく疑問だったんですよね。

砂川勇斗(以下、砂)申し訳ないんですけど、僕、有名な美容師さんとかサロンさんもあまり知らなくて。MTRLでやっていた連載を見て、あれが本当に毎回楽しみで。そこから、Twitterやブログのことも知りました。

木村僕が砂川さんを知ったのは、Twitterをフォローしてくれて、リツイートや、コメント添えて記事をツイートしてくれていたので、何者なのかなっていうところから始まりました。

僕も正直言って、美容師さんに興味ないんですよ。っていうのは、知って得することってあんまりないんですよね。知ることによって、そこで謙遜したり、自分の活動範囲を狭められるから。

だから、知らずに自分の好きなようにしたほうが楽じゃないですか。僕はそういう感覚でやっていて、砂川さんの投稿とかを見ていると、何をコンセプトに発信をしているんだろうなっていうのはすごく気になりました。今ってTwitterやツイキャス、何か目的があって活動されるんですか?

砂川元々、中学からの同級生である引地敬澄くんひきすなキャスというツイキャスをやっていたので、Twitterのフォロワーはスタイリストデビューしたてで1万人くらいいたんですよね。そこからsmiloopに移動になったとき、「自由にやっていいから、その変わりお前がこのお店を有名にしろ」って言われて配属されたんです。

オープンして1ヶ月目は、Twitterのフォロワーの方がお店に来てくれたんですけど、2ヶ月目になると本当にお客さんが少なくて。そんなに甘くないことは知っていたんですが、予想以上でした。なので、最初は、なんかしなきゃなっていうか、ここのお店を有名にしたい! っていう気持ちで、今まで2人でしかやったことがなかったツイキャスを1人で始めました。

でも今は、集客とかそこまで考えていないですね。見てくれている人たちに何か少しでもプラスになればいいかなって思うくらいです。

木村そもそも、美容師になろうと思ったキッカケは何ですか?

砂川僕、美容室とか床屋さんが昔は嫌いで。短くされすぎたり、気に入った髪型にならなくて泣いてました。でも中学の頃親が薦めてくれた地元の美容室に行って、初めてワックスを使ってもらうと、仕上がりに感動して、美容室ってすごいところなんだ! って思ったことが最初のキッカケです。

高校に入って『men’s egg』という雑誌を読み始めて、さらに髪への興味が高まったことも理由のひとつにありますが、何よりも、そこの美容室がすごくアットホームで、髪を切らなくても遊びに行って話ができたり、お金がなくてもおしゃれしたい! っていう高校生の気持ちを組みとってすごく良くしてくれてたんですよね。

こういうサロンいいな~って思うようになって、そこで美容師になろうと決めました。僕もそういうアットホームで、学生や若い子が夢とかやりたいことを見つけれられるサロンをつくりたいっていうのは、ずっと目標としてあります。

木村アクロスに入ったのは、どうしてですか?

砂川本店に総店長の近藤佳菜子さんっていう、僕らが高校生の頃大流行していた渋谷系ギャル男ヘアをつくったって言われている方がいるんです。その人のスタイルを『men’s egg』で初めて見たときに、カッコよさに衝撃を受けて、どうしてもこの人の下で働きたいと思いました。他のサロンのことはよく知らなかったけど、絶対AKROSがよかったんです。

木村1人でツイキャスをやり始めてからお客さんの数は増えてるんですよね?

砂川数は全然違います。僕のお客さんも、女性8割から男性8割に逆転しました。

木村でも、何でツイキャスの内容がヘアセットだったんですか? 最近男性でヘアセットを発信されている方が多いじゃないですか。僕は、女性ターゲットでずっと仕事をやっていますけど、別に自分の髪セットをやってお客さんが来るわけでもないし、それってよっぽどイケメンじゃない限りは無理じゃないですか。だからそういう発想が湧かないし疑問で。

砂川元々ひきすなキャスで、何回かヘアセットキャスをやったときの閲覧数が多くてある程度の手ごたえみたいなものは感じていたんです。それで、この場所で実現できて、そのまま来店に直結してくれることがあるとしたら、ハッシュタグでお店の名前を入れて、ヘアセットしていくことが一番というか、できることがそれくらいしかなくて……。

木村:できることがそれしかない! これ、すごく重要なワードな気がします。

砂川あと、しゃべることが苦手だったので、セットをしているほうが楽だったんです。最初は、セットしても5分くらいで終了してしまっていたんですけど、もう少しゆっくりやってほしいとか、こういうのやってとか見てくれた人の声で徐々に内容を改善してきました。

あと、アシスタントの子の知名度を上げたいので、スタッフみんなで一緒にやっています。スタイリストになったときに、まずいろんな人に知ってもらう舞台にあがるのが難しいと思うので、そこの土台くらいはつくって、あとは自分で広められるような拡散力がついたらいいなって。

数がすべてとは思ってないですけど、今はみんな1万人以上フォロワーがいますし、スタイリストデビューをするまでに3万人を超えていたアシスタントもいます。

木村「smiloopの人は、みんなTwitterでの好感度が高い!」

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木村フォロワーの増やし方っていろいろあると思うんですよね。
砂川さんは割と王道な増やし方だと思うんだけど、アシスタントの方って、言い方が悪くて申し訳ないんですが、フォローしてフォロバしてもらうみたいな古風なやり方をしている人が多い印象で。それってすごく集客目的というか、″とりあえず″フォローしよう!みたいな嫌なイメージが基本的にあったんですよね

でも、AKROS smiloopの人たちって、すごく好感度が高い感じがしました。謙虚さっていうか、アシスタントの子もフォロワーが結構いるのに飾ってないし、話を聞いてみたいなって思っていました。だから、これからどういうところを目指しているか聞きたいです。

砂川みんなが気軽に来れるサロンを目指してます。このお店、最初は青山店という名前だったんですけど、オーナーが「お前らは青山っぽくないから変えろ」と言ってくれたので、スマイルとループで″笑顔の輪″という意味をこめて『smiloop』とつけたんです。

僕、このお店をいい意味で有名店っぽくない感じにしたいんですよ。有名店って、敷居が高いイメージがありますし、知名度があるからすごいみたいな。一番とかってことも、あんまり興味がなくて。

もちろん、来てくれるお客さんにとっては、一番でありたいとは思いますけど、それはお客さんが決めればいいので。美容師が上から目線みたいになる感じも嫌なので、もっとお客様に近い距離感で気軽に来れるようなサロンにしていきたいなと思っています。

木村アットホームがコンセプトなのかなっていうのは伝わってきますし、いいなって思います。

男性がターゲットのサロンって、ちょっと宗教的というか落とし込みマインドみたいなものが作用して集客につながるのかなってなんとなく思っていたんですけど、smiloopのみなさんを見ていると、そういうのも違うのかなって思わせてもらった瞬間だったから興味を持ちました。謙虚だしおもしろいなって思っています。

砂川うれしいです、特に何かを意識しているつもりはなかったですけど(笑)。ありがとうございます!

<取材以後のつぶやきも…>

 

後編
何が正解? 今後のSNSと美容師の付き合い方について考える。

 

連載アーカイブ

【木村直人 連載】『Youは何しに美容業界へ?』 第2回Lily 寺村優太

【木村直人 連載】『Youは何しに美容業界へ?』 第3回Bella Dolce日野達也

【木村直人 連載】『Youは何しに美容業界へ?』 第4回ホスト系美容高校生 佐地竜也 アレンジ美容高校生hina aizawa

【木村直人 連載】『Youは何しに美容業界へ?』 第5回boat by ROVER稲垣佳恵

【木村直人 連載】『Youは何しに美容業界へ?』 第6回OCEAN TOKYO 米田星慧

【木村直人 連載】『Youは何しに美容業界へ?』 最終回U-REALM高木裕介

 

プロフィール


砂川勇斗

1989年9月1日生まれ。東京都出身。パリ総合美容専門学校卒業後、3店舗を経験し、AKROSに入社。現在スタイリスト3年目にして、AKROSsmiloop店をまとめる。お客様にあった似合わせヘアが得意。使用しているカメラアプリは『カメラ360』。

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砂川さんが提案した最新ヘアスタイルと店舗情報は コチラから!


木村直人

ヘアスタイルスキルにおいては語るに及ばず、常に先を走る日本のトップクリエイターの1人。「上質、洗練」をテーマにし、グラデーションカラーに代表される様に斬新な価値観で世の中にトレンドを発信し続けてきたオールラウンドプレイヤー。
情報発信者としても高いスキルを誇り、常に精度の高い情報を提供し続けている。
主宰するオンラインサロン「マルチバース」においては開始2日で400名の会員を動員。LINEスタンプディレクション、美容メディア構築など、美容師の仕事だけにとどまらない活動を通じて社会に対しての貢献を成している。
芸能人顧客多数、雑誌などでも目にしない事はない程にサロンでもサロン外でも精力的な活動を行っている。
【著書 ハラドキヘアスタイルブック(三栄書房)】はAmazonビューティーランキング第1位を獲得。

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