10月中旬、福岡某所。
前回の対談を終え、一足先にホテルに戻った編集長を後に屋台へ向かう今福と小川。
今回は、編集長に内緒で語り合った“秘密の一晩”の様子を収録しました。
※いつもよりも真面目(?)なお二人をお楽しみください。
今福:んじゃあ、気をとりなおして乾杯しよう!
小川:です!
今福:そういや、和也ってまだ未成年だったね。全然お酒飲まないから体調悪いのかと思ってたよ。
小川:はい。まだ十代だっていうのに、年齢と経験があまり比例していないというか…(笑)。上京して、いろんなことを目にすることが出来て、あっという間に時間が流れたような気がしてます。
今福:それは素直に羨ましいよ。
小川:そうですか…。
今福:とりあえず、何かつまみながら話そうぜ(笑)。
今福:さっき(前編参照)いろいろ話したけど、誰だって最初はゼロからスタートしていくんだから、失敗なんてつきものじゃないかな。“小さなこと”を言い訳にして逃げることは簡単だけど、それと向き合うことが大変なだけであって。
小川:そうですね。自分はなんでも溜め込んでしまうタイプなので、逃げることもできずにズルズルと失敗の要因なんかを引きずってしまうんです。だから捌け口として一人の時間を大事にしていたりするんですけど、忙しい時期なんかはその時間すら許されない。いまとなっては、上京前にイメージしていた”モデル”が少し遠いものに感じてます。
今福:うんうん。気持ちはわかる! だけど、それはなにやっていてもそうなんだよ。そりゃ、楽しいことだってたくさんあるけど、反面、辛くて苦しい思いもする。そんなところは普通、お客さんに見せられないところでしょ? これは“モデル”に限らず、全ての職業にいえること。モデル業は、自分自身が資本となって、商売道にあるだけなんだ。
今福:編集長の言ってる「プロ意識」は、そういうところなんじゃない?
小川:そうですね…。モデルなんてなれるはずないと思っていたからこそ、1年前の自分にいまを説明してもきっと理解されないと思います。
今福:じゃあきいてみるけど、和也が思う“モデル”ってどんなイメージだった?
小川:う〜ん…キラキラしていたり、いつも楽しそうだったり、好きなことを仕事に! というのが全面的に押し出されているようなイメージでした。
今福:そっかそっか。じゃあいま、全然楽しく感じない?
小川:いや、そういう意味ではなくて!(笑)理想と現実のギャップにキャパオーバーになっているだけです!
今福:はは、それはよかった(笑)。実は、そうやってこの業界から離れていく人ってすごく多いんだよ。
小川:そうなんですか?
今福:そう。俺らのいう“モデル”は、謂わば「雑誌内で輝くアイドル」のようなものじゃん。つまり、テレビで輝こうが、誌面で輝こうが、舞台が違うだけでやってることは大抵同じな訳で。そこで、ちやほやされたかったり承認欲求を満たしたいが為にふわっと足を踏み入れてくるもんだから、耐えきれなくなるんだと思う。
小川:たしかに、いつの間にか見なくなった人とかいますよね。
今福:入り込みやすい業界でもあるから尚更ね。それこそ、いまってSNSの人気だけで仕事になったりする時代だからさ。みんな、そのギャップに悩まされながら試行錯誤を繰り返してる。もちろん、自分もそうだったら言えることなんだけどね。
小川:歳生さんにもそんな時代があったんですね……。
今福:和也は期待のルーキーだから、そんなに気負うんじゃないぞ! これかもMTRL盛り上げていこうぜ!
小川:はい! ありがとうございます! この経験も無駄にせず、これからも自分磨き頑張ります!
—:お待ちどうさん! はい、「明太の天ぷら」だよ。
今福・小川:う、うめーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
今回の修学旅行では、ちょっぴり真面目なトークを交えながらも、モデルたちが絆を深め、MTRLの成長へと繋がった貴重な時間となりました。
やりたいことなんて蓋を開けてみなければ、どうなっているのかなんて誰にも分かりません! 挑戦してみて、たくさん気づくこと。その結果はどうであれ、きっと今後の糧になり、あなただけの宝物になるはずです。