大学4年生の皆さん、就活シーズンも真っ只中。調子はどうですか〜?ライターの小諸にしきです。
「もう内定もらった!」という人も、これからまだがんばるぜ! という人も、今日は就活生なら誰でも気になる「面接官が何を考えているのか」を聞いてきちゃいました。
今回はある有名企業の新卒採用面接官も務める人事職の男性にインタビューしてきました。就活と面接のことについて教えてくれるのは『バイトル』でおなじみの人材系企業、ディップ株式会社採用担当の小林さんです。
【令和初記事】
Wantedlyお兄ちゃんが2度の就活と留年を経てディップに行き着いたワケ https://t.co/8OmBrXpxcj#令和— Wantedlyお兄ちゃんこばやし@新卒1年目で10社複業してたら日経新聞デビュー (@Bashiiiiii0603) 2019年4月30日
小林さんはディップで働きながらさまざまな副業をこなしているということで、日経新聞などに紹介されることもある有名人事さんなのです…!
ということで今回はMTRLが迷える就活生の皆さんのためにインタビューを実施。 面接官には聞けないけれど、就活の「実際どうなの」な疑問をお伺いしました。
−−では早速。ぶっちゃけ、今企業全体から求められている人材ってどんな人材ですか?
よくある質問ですね。やっぱり、「前向きで積極性のある子」はどの業界でも重宝されると思います。挨拶が元気とかそういうことではなくて、「俺が変えてやる」みたいな熱いパッションのある子ですね。
−−そのパッションって、どうしたら伝わるんですかね?
いろんな学生さんとお会いしていて、伝え方が上手くなくて勿体無いなあと感じることが多いですね。
インターンしなきゃダメとか、別にそんなことないのに、「僕なんか大したことやれてないし」っていう自信のなさが透けて見えることもありますし。みんな、「自分は頑張ったことなんかない」と思ってるのかなって。
でもこちらとしては、全然普通のことでいいから、今までにやってきた経験の中で、自分なりに工夫したことを教えて欲しいんです。みんなと違うこと、目立つことをしなくちゃだめなわけではない。
バイト長とか、サークル長とかそんな肩書きは大事じゃないんです。大事なのは「そこで何をしたか」です。
バイトやインターン、本当に頑張ってきたのならナンパだっていいんと思う。自分が学生時代にしっかりやりこんだことを、自分なりの工夫点と一緒に伝えて欲しいです。
肩書などで嘘偽りを述べることは意味がありません。嘘を言って話がおかしくなるくらいなら、普段のあなたのことをうまく話せる方がいい。肩書より、面接では具体的な内容の濃さの方が重要です。スキルは求めてない! いらない資格は取らなくてOK!
−−就活生や大学生に求めるスキルってありますか?
基本新卒はポテンシャル採用になるので、これと言って必要な資格は専門職以外ないと思います。
みんな、なんとなく簿記とかMOSとか取ったりしてますけど、特にその資格による優遇はないんじゃないですかね。使うか分からない資格は取らなくてもいいです。
それなら、自分の興味の範囲内のものをとった方がいいです。心理学に興味があるからカウンセラーの勉強をしてみたとか。「置きに行った」資格には意味がないと思います。なぜその資格を取ろうと思ったのか、どう努力したのかの過程の方が大事ですね。資格欄に記載があったら聞いてみたくなるポイントです。
−−じゃあ例えば営業職志望だけど、絵が好きだから絵の賞を獲った、とかでもいいんですか?
素敵だと思います! やりたいことに向かってなにかしら努力をしている子はやっぱり好印象ですよね。興味があることに向かって、実際に行動したり手を動かしているかどうかのほうが気になります。
「やりたいことはあるけど、憧れているだけ」っていう子って、すごく多いんです。規模感は気にしなくていいから、まずは小さくても行動してみてほしいです。マーケティングに興味があるならSNSのフォロワーを増やすとか、企画職に興味があるならビジコンやハッカソンに出てみるとか。
−−じゃあ、何をしていいか分からない、という人がとりあえず何かしてみるとしたら何がいいんでしょうか…?
分からないなら、何が好きか分かるまでいろいろやったほうがいいと思います。得意なこと、不得意なことが何なのか分かるくらい、バイトやサークルでいろんな職種を経験してみるとか。
同じものを突き詰めるのもいいですけど、自分の短所長所が分からない人はとにかくいろんな体験をしてみるのがいいんじゃないかと思います。例えばバイトでも、バイトでしかできないようなことをやってみたらいいと思います。大手企業でも、バイト採用なら関われるということもあると思います。
あとは長期インターンにチャレンジしてみるのもいいと思います。
できればさまざまな職種に関われるように、長期インターンがいいと思います。ネットで「長期インターン」で検索すればいくらでも出てきますよ。半年~1年くらい、ベンチャー企業のインターンであれば一つの会社でいろんな職種を経験できたりもしますし、まずはオフィスに遊びに行ってみたらいいと思います。
−−なるほど。じゃあ、実際の面接の時にはやっぱりそういう経験の深さを見られるんですか?
経験が面白い子の話は長く聞きたくなります。そうすればアピールにはなりますし、そういう話はよく覚えてますよ。それ以外にもその人のキャラや、辛いことから逃げないストレス耐性があるかとか、複合的に見ていますね。
−−参考になりまくりです…! ありがとうございます。
就活に対する考えは、企業によって変わってくるので一概には言えない、ということですが、就活に望むにあたって大事なことはこんな感じのよう。
−−…って、これでは、「今4年で就活中だけど、インターンしてないし興味あることもない!」て人はどうしたらいいんでしょう!?
今からでも遅くないこともあると思いますよ。例えば時間の許す限りOB訪問に行きまくるとか、ESを何十回も添削してもらうとか。「興味のあることが見つからなかったけど、未だに努力し続けている」っていうのもいいことだと思います。
−−よかったです。ではもう一度。
−−こういうことですね…!
「自分に自信がなく見える」というのはあまり印象がよくないようなので、自分を甘やかさずに取り組むことで、就活中でも挽回はしていけるそうです。この記事を読んだ日がスタートでも遅くない!分からない、で諦めずにとにかく行動してみてください。MTRLにしてはアツい記事でした。
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■ライタープロフィール
フリーライター・コラムニスト。女性向けの恋愛・婚活コラムの執筆、シナリオライターとしても活動。恋バナと青春映画が大好きなゆとり世代のマージナルマン。アニメや音楽が好きだったが、今となってはサブカル崩れ。セクシーな女の子も好き。