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【初舞台インタビュー!】藤田富が挑戦する新たな一歩!

【初舞台インタビュー!】藤田富が挑戦する新たな一歩!

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 藤田富(以下:富)といえば誰もが知る読モ界トップのメンズモデルだが、そんな彼が、役者として新たな一歩を踏み出した。
中野ザ・ポケットにて、6月9日〜14日の全11公演が行われた、「はっぴぃはっぴぃどりーみんぐVol.9『大正浪漫探偵譚-東堂探偵事務所-』」の主演として、主人公である探偵の助手の北早翔太役を演じきった。

今回、折り返し地点だった12日夜の講演後、MTRLでは本人への直接インタビューが実現。そこにいたのは、筆者の知るモデルとしての藤田富ではなく、全く新しい顔をした藤田富だった。

モデルをやる中で、俳優の道を選んだ理由とは?!

——:なぜ、俳優の道に進んだのでしょうか?

富:これまでモデルとして、大きいときは3万人規模のイベントを経験し、ステージを歩く、手を振る、トークショーするなど、いろいろなことができました。
でも、他の読モ、例えば鈴木勤くんや、だおばとまん(志村貞雄、バトシン、とまん)はバンドや歌手デビューなど、ランウェイを歩く以外の活動もしていて、「自分には何があるのか?」と考えた時に、何もないことに気づきました。一時期はトークショーをおもしろくしようと、お笑いの研究とかをしていましたが、それよりハッキリとわかりやすい役者の道を、自分で広げていきたいなと思ったのがきっかけです。ファンの子にも、ランウェイを歩いている自分だけではなく、もっと違う自分を見せたいと思っています。

——:去年発売された写真集「10+6」には、お笑いについて書かれていましたが…ということは、俳優を目指し始めたのは最近でしょうか?

富:そうですね、去年の8月くらいは役者をやるとは思ってなくて…どうしたらトークショーでもっとお客さんを満足させられるかと考えていました。それが変わってきて、演技、ダンス、歌などで魅了していきたいと思うようになりました。その中で、自分で出来そうなのが演技でした。歌も下手で経験ないし、ダンスも下手なので(笑)

——:演技は、昔から習っていたり、馴染みがあったのでしょうか?

富:実は、習い事で小学1年生から4年生まで、NHK東京児童劇団に所属していました。倍率が非常に高いのですが、兄が先に所属していたこともあって、たまたま通り、週1の演技レッスンをやっていました。なので、演技はそんなに遠くなく、身近なものでした。

——:目標にしている俳優さんなどはいますか?

富:最初は、三浦春馬さんでした。イケメンでさわやかで、少女漫画から出てきたような感じですよね。「恋空」で少女漫画にピッタリな役だと思っていましたが、障害者やヤンキーの役など、どんどん色んな役を演じつつも、全部の役がハマっていて、尊敬しています。最近では、山田孝之さんが素敵だなと思っています。普通に話しているだけなのに、圧倒されるというか、引き込まれる感じがします。

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初舞台でぶつかった壁

——:舞台ともなると、モデル業と関わる人も違うし、求められるものも違うと思いますが、今回初舞台ということで、何か大きな壁にぶつかりましたか?

富:いや…もう、最初台本をもらった時に台詞の量に「エーッ?!」となりました。練習して現場に入ったら、皆台本を置いていたんですよ。きっちり台詞を覚えている、というより雰囲気で覚えて、言える体制だったんです。「あれっ?!」って思いました。僕はどうしても不安で、台本をずっと離せないで2週間いたんですよ。それでも台詞が出てこないときもあって、一度「とりあえず置け」と指示されました。その後置いて練習したんですけど、そうすると何がなんだかわからなくなってしまい…本当に、台詞入れの作業が第一段階で、全くダメでした。

——:舞台って、ドラマや映画と違って、絶対失敗ができませんよね。

富:そうなんです!僕、ドラマの方が日常的なイメージだったんですよ。嘘っぽくないというか。舞台は、舞台独特の世界観があると思っていました。でも練習していくうちに、舞台は全てが繋がっているので、嘘をつけないということを思い知りました。舞台こそ、日常に近づけないといけない。監督からも、「相手の台詞への反応して」とか「それって普通のときする?」、「生活で当たり前にしていることを、当たり前に演じなきゃいけないのが舞台」と言われて…舞台に対する考え方がすごく変わりました。

——:今回の藤田さんの役は、明るくて可愛いキャラクターだと思いますが、役作りでは苦労されましたか?

富:練習序盤では「誠実さが伝わらないし、明るくもない」と怒られていました。でもそこまで役作りはしていなくて、割と練習していくうちに出来上がってきたのが、今の北早翔太ですね。ただ、たくさん指摘をされて「どうやったら誠実に見えるか」などは考えました。言葉がハキハキしていたり、声が高かったりするだけではなく、行動もパキパキしていた方が誠実に見えますよね。あと、コーヒーカップを渡す時も、取っ手が相手に取りやすい配置にしたりとか…。

——:自分で終わりではなく、相手の演技に繋ぐまで考慮しなければならないんですね?!

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「人に見られる」という共通点がある中での違い

——:モデルと役者で、一番違う「求められているもの」って、なんだと思いますか?

富:読モや読モあがりのモデルは、自分のネームバリューや容姿を使って、自分を表現します。でも役者は、自分を出しつつも、役にどれだけ入り込めるか、いかに役として舞台で目立てるかという点が、一番の違いだと思います。

——:今回、探偵ものの舞台ですが、次回はどのようなジャンルに挑戦したいですか?

富:ヤンキーものをやってみたいです。

——:おぉ、普段の藤田さんのイメージとは全く違いますね。

富:そうですかね(笑)高校時代がすごく地味というか、校則が厳しくて、ケンカしたら即退学の学校だったこともあり、「ごくせん」とかを観ていると、自分とは違う世界で「やってみたい!」と思っていました。ヤンキーって、バカ正直でまっすぐですよね。そんな芯の真っすぐさを演じてみたいです。

——:役者もモデルも、人から見られる立場ですが、内面や外見で、何か気をつけていることはありますか?

富:うーん…匂いですね。ランウェイなどに出る時は必ず香水をつけています。ファンの子の楽しみ方って、視覚だけだと思うんですけど、僕が近くを通った時にいい匂いがしたら、それだけで一つのポイントになるので…かなり気にしています。

——:なるほど、確かに匂いって人の記憶に残りますよね。

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今後の課題、そして今夢に向けて頑張る皆へのメッセージ

——:今、モデルをやりつつ、役者として一歩踏み出した藤田さんですが、今後の不安や葛藤などありますか?

富:中途半端にやってしまうと、「ただの読者モデルあがり」だと思われてしまうので、それだけは避けたいです。どちらかというと、「え?!読者モデルやってたの?!すごい!」となって、読者モデルの地位があがるような…「読者モデルからも次の段階に行けるんだ」ということを証明したいです。

——:なるほど、藤田さんがその扉をあけて、後輩の読モに道を作ってあげるのですね。

富:いや、これは多分僕らの代は皆思っていることだと思います。

——:新しい一歩を踏み出す場合、すごく勇気が必要だと思いますが、後輩やファンの子に何かアドバイスはありますか?

富:なんでもやってみなければわからないことばかりだと思うので、自分で勝手に壁を作らず、まずは挑戦してみてほしいです。本当に頑張ってできなくても、それはそれでいいと思います。できて楽しければ続けてもいいし…本当にやってみなければわからないので、まずは挑戦するのが大切だと思います。

——:そろそろ客入れが近いので、今後の意気込みをお願いします!

富:今年中に、連ドラの役を取って、皆さんに報告できるようにしたいです!

——:ありがとうございました。
インタビュー中、時折見せる笑顔はこの上なくさわやかだが、それ以外は真剣そのもの。若干23歳でモデルとして大活躍し、今新たな一歩を踏み出した藤田富。全く違う畑に挑んでいる彼だが、今回のインタビューを通して思ったのは、彼は本気だ。舞台に戻っていく彼の背中を見て改めて思ったが、今後注目すべき俳優であることに間違いはない。

▪︎プロフィール

fujitatom_1藤田富(ふじた とむ)
1992年4月14日生まれ

2012年頃からサロンモデルを務め、瞬く間に読モ界でトップの人気を誇る。
2014年に初のフォトブック「10+6」を発売。
数々の雑誌やランウェイに出演する中、徐々に活動の幅を広げ、2015年に舞台俳優としてデビュー。
今後最も目が離せない俳優である。
Twitter:@0414tom

▪︎出演舞台詳細
はっぴぃはっぴぃどりーみんぐVol.9「大正浪漫探偵譚-東堂探偵事務所-」
日程:2015年6月9日(火)~14日(日)全11公演
会場:中野ザ・ポケット
主演:村田充×南羽翔平×藤田富
演出・脚本:鈴木茉美
オフィシャルサイト:http://hapidori.com/romatan/

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