ーー最初はマジで女の子だと思ったんです…。まさかあんなことになるなんて…。
こう話すのは都内の体育系大学に通う21歳の学生Iくん。今年の春、TwitterにDMが届き、やりとりを開始したA子との出来事を語る。アイコンを見てタイプだと思ったI君はDMからLINEへと連絡方法を変え、1日に何件ものLINEをする関係になる。
親密になった2人のやりとりは徐々に親密なものに。ある日、A子はI君に「カラダの写真を送ってほしい」と連絡をしたのだ。関係が進めば当然のやり取りにも思えるLINEだが、まだ会ったこともない2人。
A子からのプライベートな写メに気を許し自分の写真も送ってしまう。冷静になってみれば違和感に気がつけただろう。しかし、理性が緩んでしまっていたI君はA子に要求されるがままに様々なポージングでプライベートな写真を送信。
A子にも写真を要求した頃には、A子はLINEを退会し、連絡が取れることはその後一度もなかった。
後日、友人からの報告でインターネットに自分のあられもない姿の写メがアップロードされているのを見つけてしまう。そう、紛れもなくあの時A子に送った写真そのものであったのだ。
I君が自分の写真を発見したサイトは、ゲイの人がオカズを求めて閲覧するコミュニティサイトであった。そこでI君はすべてを悟った…「これは騙されたやつだ…!」
ネットで【ネカマ イケメン】とググると出るわ出るわ同じような手口で被害に遭ったイケメンたちの数々。SNSで自撮りを多く載せるイケメン男子や筋トレが趣味な体育会男子は特に目をつけられ恰好の餌食となってしまうらしい。
ネカマとは、姿が見えず素性がわからないネットワーク社会の匿名性を利用して、男性が女性を装うこと及び装っている人、またその行為。「 ネットおかま」が略語化されて出来た言葉で、インターネット以前のパソコン通信時代から用いられている。
ネカマをされた写真はどうなるのか? そんな疑問が浮かぶがネットで検索するとプライベートな画像の末路に多くヒットする。SNSで検索をしてもTwitterのネカマ報告用アカウントや写真カプセル(写真袋のようなサービス)などのパスワードが共有されており、自分の知らないところで自分の写真が広く拡散されてしまう。
ネカマを写真を共有するアカウント(閲覧注意):@nekamakane
可愛い子がDMしてくるわけがない。しかも、お前に。常に疑うことだ。
ネカマ画像だけでなくネットに溢れるサクラ画像。それらを見分ける方法を以前MTRLでも紹介した。そちらを参考に!
百聞は一見にしかず! 後悔する前に「会う」がなにより大切です。
イケメンも被害者になってしまう時代。「リベンジポルノ」をはじめ、ネットがらみの性被害は後を絶ちません。MTRLを読んでいる学生の皆さんは、ネカマに騙されて恥ずかし&悔しい思いをしないよう、正しいネットリテラシーを身につけましょう。