ナンパ塾の塾生が女性を無理やり襲い逮捕されたという事件が過去にありました。このような事件は決して他人事ではありません。
性行為において、お互い任意であったとしても女性側に「無理やりされた!」そう言われてしまえば、あなたは立派な犯罪者に…! 運が悪ければ捕まることだってあるかもしれません。
でも、そもそも捕まる基準は何? もしかして酔っぱらった女の子を持ち帰るだけでも犯罪なの!? 性犯罪の専門家である弁護士監修のもと、どこからが取り締まりセックスの対象かまとめてみました。
まずは、『強制性交等罪』と『強制わいせつ罪』の違いから。罪の重さは強制性交等罪のほうが重く懲役は5-20年。強制わいせつ罪は懲役半年-10年と言われています。
強制性交等罪というのは強制わいせつ罪とは違い、単なる強制的なわいせつな行為の枠におさまらない、強制的な性器の挿入、または未遂行為に対するもの。
いいですか、たとえ未遂であれ強制的に女性を襲おうとしたその行為そのものが犯罪行為にもなるのです!
どこからが強制性交等罪になるのか、まずは未遂であっても罰せられる対象になることは頭に置いておいてください。
強制性交等罪は性器の挿入が基準とされてはきましたが、法の改正によりそれは膣だけではなく肛門や口に対しても当てはまります。
実際に挿入はしていなくても、フェラを無理やりさせただけでも立派な犯罪になってきます。
もちろん、お互いの同意のもとの性行為であれば強いた行為ではありません。性犯罪とはまったくの無関係!
同意というのはそうされる行為を受け入れるに意思のことを差します。また、性行為は通常密室で行われるものであり、例えその場で同意があったとしてもそれを証明するものはない場合が多いため、女性側に強いられたと言われてしまえば終わり。
なので、お互いに信頼関係が構築された間柄でのセックスしか行わないことをお勧めします。やたらむやみに不特定多数の女性と関係を持つことは性病や妊娠、それ以外に犯罪に巻き込まれる確率だってアップ!
また、「肯定不能」にあたる場合。泥酔状態になり自分の意思で判断できない相手と性行為に及ぶことはもちろん相手の同意は得ていないため、強制とまでは行きませんが準強制性交等罪で罰せられる可能性もあります。
多少酔っぱらってるくらいであれば平気ではありますがその辺りの境目は際どいもの。なので、酔っ払いや泥酔した女性を狙った性的行為は極力控えたほうがいいでしょう! ナンパ塾のハウツーってだいたいこんなもんばっか。
時にナンパだって犯罪になる場合も! 以上のような重い罪には問われませんが、人の前に立ちふさがったり、不安にさせるような方法で付きまとったりすると軽犯罪法に触れることも。
特にナンパなど、警察沙汰にはならなくともその声掛けに応じずに文句を言うようであれば例え食い下がった場合でも不快に思った女性側が被害届を出せば即アウト!
街でナンパをするのであれば迷惑にならない程度に、軽く声をかけて無視されたらそこで諦めましょう。
最後に今回この記事を書くにあたりコメントを頂いた弁護士の岡本先生からのひとこと。強制わいせつ罪や強制性交等罪は犯罪行為であることを強く認識することなく犯してしまう危険性のある犯罪類型です。
お酒を飲んだ後いい雰囲気になったことでわいせつ行為や性行為に及べるのではないかと考える機会もあるかもしれません。しかし、ケースにおいて安全に性行為に及ぶマニュアルがあるわけではありません。
相手の方が振り返ってみた時に性行為やわいせつ行為に及ぶべきではなかったと考える危険性があるような行為は常に犯罪を犯すリスクがあります。過去の経験上トラブルにならなかったケースにおいても厳密には犯罪が成立しているものの相手の方が警察に被害届を出さなかっただけかもしれません。
性行為やわいせつ行為については信頼関係が構築された後に行うように強くアドバイスしたいと思います。
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