YouTubeチャンネル登録者数、15万人超え。
ヘアセット動画をメインに、様々なジャンルの動画を投稿するYouTuber髪西さん。
今年の夏には、自身がヘアセットを行うイベント、「髪祭」を開催。JUNONボーイコンテストにも出場し、話題を欠くことがない。
これだけ活躍しながら実は彼は、現役大学生であり、教員免許資格を取得するため大学3年になった今も週5で学校に通い、多忙な日々を送っている。
彼は一体何を目指しているのだろうか。今のこと、これからのことを聞いてみた。
——現在、大学で経済学部に在籍して、その中で教職を選択されているんですね。元々は、教師を目指していたんですか?
いえ、教師は目指していなかったです。
大学の学費って高いから、元を取りたい! という気持ちがあって。より多くのことを勉強したいなという気持ちで教職を取ったんですよ。でも、思った以上に大変で、後々苦しむことになるんですけど(笑)。
——Twitterでヘアセット動画を投稿し始め知名度を上げていった髪西さんですが、美容は昔から好きだったんですか?
大学に入るまでは全く興味がなかったですね。最初は動画ではなく写真をTwitterに投稿していたんですが、それ自体も友達がやっていたことをキッカケに俺もやってみようと真似することからスタートしました。そしたら意外にも支持してもらえるようになり、写真から動画へとチャネルが移っていきました。
——最近はヘアセットではだけではなく、モテやファッションなど幅広く配信していますね。
そうですね。それまでは”とりあえずやっておこう”という考えだったんですが、
今年の夏あたりから、動画ってなんでもできるんだから、その可能性に対してどんどん挑戦していこうという心持ちに変わりました。
——ヘアセットイベントをやられたのも今年の夏ですもんね。本格始動と言う感じが伝わってきました。イベントはなぜやろうと思ったんですか?
今、僕のチャンネルの専属モデルをつくりたいなと思っているんです。
モデルの子のヘアセットをして写真を撮って、プロデュースしていくことを今の目標に掲げていて。あとは、僕の視聴者さんには女性の方もいるので、今後は女の子のヘアセットが配信できたら、男女どちらにも喜んでもらえるチャンネルになるんじゃないかなと思って。
そのために、もっと男女のヘアセットが上手くできるようになりたいと思っていることを原宿の美容室のGigiさんに相談したら「じゃあうちを貸してあげるよ」って言っていただけてイベントをやることになりました。
——実際にやられてみていかがでしたか?
他人をヘアセットすることで学ぶことはたくさんあったんですが、それ以上に「ひとつのイベントを作るのってこんなに大変なんだ」ということを体感しました。
いろんな人に協力を求めたり、イベントが成り立つまでの工程で学ぶことが多かったですね。
——これまでは自分が表に出る側だったのに、どうしてプロデュース業に興味を持つようになったのでしょうか。
ビジネスについて学んでいくうちに、僕のYouTubeチャンネルをどんどん組織化していきたいなと考えるようになりました。
今は企画モデル編集とすべて一人でやっていますが、モデルだけでも違う子を立ててみたら、自分の負担が少なくなるというのはもちろん、他の事にも挑戦できるようになると思いますし。
——これだけヘアセットについて発信していたり、美容師さんとの交流も多いですが、美容師になりたいと考えたことはなかったんですか?
過去に一度だけ美容学校に通ってみたいと思った時期もありましたが、わざわざ僕が美容師にならなくてもいいかなと。美容師さんには美容師さんにしかできないことがあるし、逆に僕には僕にしかできないことがあるので。そんななかでお互いが協力しあえばもっと化学反応が起きるんじゃないかなって思っています。
——美容学校に行きたいと思った時期はどういう考えでそのまま大学にとどまることを決めましたか?
やりたいことを見つけて大学を中退する人もいますよね。
髪西さんは、もう大学に通わなくても生きていける生活力があると思いますが、それでも大学に通い続ける理由はなんでしょう。
僕は、大学で学べないことってないと思っています。全部が勉強だから辞める意味もないのかなと。
何をやるにしても土台の力って大切で。大学で教職を取るにしても、経営学を学ぶにしても、全部が全部、土台になるっていう考え方です。
美容師になるために美容学校に行くっていうのも、その土台の部分じゃなくて上に立つ者が欲しいから美容学校に行くじゃないですか。
僕はそっちよりも土台の方をもっともっと固めてきたいって言う考え方です。