ーーーぼくのりりっくのぼうよみ
MTRL世代であれば一度は耳にしたことがあるはず。今回オススメするアーティストは、この春高校を卒業したばかりの大学一年生。ラッパー/ボーカリスト・ぼくのりりっくのぼうよみ、通称「ぼくりり」だ。
飛び抜けた歌唱力とラップのスキルはもちろん、シリアスな曲調とリリカルな歌詞を歌う優しい歌声が話題を呼び、その名を業界に轟かせました。
早くより「ぼうのりりっくのぼうよみ」「紫外線」の名義で動画サイトに投稿を開始。高校2年生のとき、10代限定のオーディション「閃光ライオネット」にてファイナリストに選出されます。
主催の TOKYO FM の人気番組「SCHOOL OF LOCK!」でその才能を高く評価されたことで一躍脚光を浴びたのです。
▲「紫外線」名義の歌ってみた動画はこちら
ちなみに「ぼくのりりっくのぼうよみ」という名の由来はラップを初めたときに慣れず”棒読み”で歌っているみたいだから、らしい。
そして高校3年の2015年12月、ビクターの新レーベル・CONNECTONEから1stアルバム『hollow world』でメジャーデビュー。
5月28日の「VIVA LA ROCK 2016」にてロックフェスに初参加し、圧倒的な歌唱力で観客を沸かせました。また、最近では音楽シーン以外でも文芸誌『文藝界』にてエッセイを寄稿するなど、文筆家としての一面も見せています。
多彩なシーンで活躍する今最もホットなアーティスト。
そんな彼の音楽を、聴いておかないと損!
1stアルバム『hollow world』のリード曲。タイトルの「sub/objective」を日本語訳すると「主観/客観」となっています。本作品はテーマ性が強く、MVでは若手俳優の池田エライザ・池田大・吉村界人が自身らのフィルターを通し、”ストーリー”としての世界観を表現しています。
<いつしかすり替わる1人称から3人称へ 二元論でしか世界を観れないのは哀しい>
「sub/objective」より
「クリーチャー・イン・ザ・インターネット」の頭文字をとったこの曲。ニュアンスは”インターネットにいるヤバイ人たち”。本人いわく”情報が溢れすぎ、自分自身をも見失う現代人を歌った1曲”らしく、いわゆる”ネット病”の視点がシリアスに表現されています。
<可視化してない価値だけじゃ意味ない 価値観 判断基準が揺らいだ>
「CITI」より
「たとえ今日、自分が死んでも、明日は当たり前のようにやってくる。そんな自分の存在すら、誰かが補完してしまう」、そんなメッセージを込めたように感じるこの曲。アルバム『hollow world』の最終曲にふさわしい1曲となっており、”生きる”ことの力強さを感じることができます。また、3曲の時間軸をまたがってストーリーが展開される群像劇の最終作となっています。
<誰かの代替として生きる毎日を 肯定できたならgoodday>
「Sunrise(re-build)」より
公開日は未定ですが、上記で紹介したMVが映画として公開されるそうです。
映画のタイトルはアルバムと同名の「hollow world」。「sub/objective」のMVに出演している池田エライザ、池田大、吉村界人の3人が主演を務めます。
ぼくりりファンはもちろん、今回初めて知った方も要注目しておく必要がありそうです。
参照:音楽ナタリー「ぼくのりりっくのぼうよみ「hollow world」を東市篤憲が映画化」
『hollow world』
絶賛販売中!
<収録曲>
1.Black Bird
2.パッチワーク
3.A prisoner in the glasses
4.Collapse
5.CITI
6.sub/objective
7.Venus
8.Pierrot
9.Sunrise (re-build)
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