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【VANQUISH石川 涼インタビュー】:前編 「うるさい大人は完全無視!」業界の異端児が見つめる変化の向こう側

【VANQUISH石川 涼インタビュー】:前編 「うるさい大人は完全無視!」業界の異端児が見つめる変化の向こう側

Views 26 May 2015 (更新日:
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今をときめく時代の先駆者にインタビューさせていただき、過去のルーツ、その方が見据える未来に迫る突撃インタビュー企画。

記念すべき第一弾は、“常に時代の先端で変化を続けるクリエイティブカンパニーの象徴”であり、VANQUISH等の渋谷系ブランドを手がける株式会社せーの代表取締役、石川涼氏にお話を伺った。

前編・中編・後編の3部構成でお届けする今回、まずは、前編:うるさい大人は完全無視!業界の異端児「石川涼」の見つめる変化の向こう側-をご覧いただきたい。

石川涼の考える「最近の若者像」は意外なものだった。

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――
:MTRLというファッションメディアは、紙媒体に替わる男の子が情報を入手するメディアをつくりたい!という想いで、創りました。

今までの涼さんへのインタビューはビジネス向けでしたが、今回は、若者が「夢」「希望」を持ってもらえるように、涼さん独自の視点から語っていただきたいです。まず率直に、恋愛感、ライフスタイル含めて「今の若者」に対して、思うことはありますか?

石川涼(以下、石川) :あんまり昔はこうだ!とか、今のやつがダメだ!とは思わないな。なんでかっていうと、世の中は毎日変化していて環境も変化している。それが、若者に適している。雑誌が売れないとか今の若者は本を読まなくなったっていわれているけど、今の環境自体に紙が適してないだけ。物量が増えるし、ネットでタダで観れるからお金出す必要ないし。

若者が今の世の中に最適化している気がする。喝を入れるというより、そっちのほうが羨ましいな、っていうのが強い。この前、2歳の女の子と遊んでたら、i-phone使うのがすごいうまくて、自分で撮影して再生して、何度も観たりしてるんだよね。

――: デジタルネイティブ(※2)という言葉がありますが、今後はデバイスネイティブといわれる日が、来そうですね。

石川 : 今の若者には、環境に先入観、固定概念がないよね。PCのキーボードもなくなると思う。こだわっているのは、大人だけ。若い子が変わったんじゃなくて、大人がついていけてないだけだね。物申すとかじゃなくて、むしろいいなって思う。

――: そういった若者たちは、「とんでもない新卒が!」とネットで叩かれたり。上司、先輩からの風当たり、プレッシャーで折れちゃう子たちもいますよね。こういった状況に関して、思うことはありますか?

石川 : 解決策はひとつだけあって、「無視する、完全無視!訳が分からないおじさんたちは、完全無視だね。」未来は大人には関係ないからね。

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今の若者に対して、「厳しさ」だけでなく、受け入れる「柔軟さ」も持つ石川氏。

―― : 新卒一社目でそういった目に遭って、そのまま立ち上がれなくなる人もいますよね。そういう人たちを救い上げるシステムが社会にあればなと想います。

石川 : 救い上げる必要ないよ。やるやつは勝手にやるし、やらないやつは、どこまでいってもやらない。そんな甘くない!ダメなやつは置いてく!

――: 大きなキャッチが見えました!「無視しよう!」で(笑)

今は時代の変化が早くて、MixChannel(ミックスチャンネル)(※3)のような高校生の自撮り動画とかを、大人は分からないって切り捨てる人は置いてけぼりですよね。それに対し、時代にマッチした最先端のコンテンツを積極的に仕掛けているのがVANQUISHなのかなと。チームラボハンガー(※4) だったり、初音ミクとのコラボ(※5) だったり。ファッションブランドが、服以外のコラボができるんだ!最先端を走っているな!と感じています。その点に関して、意識していることはありますか?

石川 :  自分のことを分析するのは難しいけど、あんまり考えていない。そっちのほうが楽しいと思ったから、そっちに行く。ただそれだけ。

常に“面白いモノ”を創り出す石川涼の見据える今後の展開

―― : ファッション× ITって、色々なところで、様々な取り組みをしていますが、今後活用したいとか期待したいことはありますか?

石川: どう組み合わせて売っていくかとかあんまりテクニカルなことは考えていないね。一番大事なのは、「自分たちが欲しいもの、“面白いモノ”をどう創れるかが大事で。」みんなが欲しいモノを創れたら、勝手に売れる。俺らがやらなきゃいけないのは、どうテクニックを使って売っていくかよりも、どれだけ“面白いモノ”を提案できるかのほうが大事。

―― : 今はシェアの時代で、“どこにぶつけるか”が大事ですよね。共感、感動されるモノを一人で終わらせずに、自分の周りにシェアしてくれるもの。それをプロダクトに落とし込んでいる感じですね。

石川 : 2015A/Wシーズンから、東京のある街をテーマにしたデザインがでてくるから、すっごい変わると想う!新生VANQUISHを楽しみにして欲しいね。

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今シーズンのA/Wへのアツい想いを語る石川氏の眼差しはいつになく真剣そのもの。

―― : 涼さんが直接的に、そこまで深くデザインに関わるのは、ご自身で発案したgonoturn(※6)以外で初めての気がしますね。今年のA/Wが待ち遠しいです!

【脚注】
(※1)MERY :トレンドに敏感な女の子のための、ファッション・ヘアスタイル・美容・メイク・ コスメ・恋愛などの情報が集まるキュレーションメディア

(※2)デジタルネイティブ : 生まれながらにITに親しんでいる世代

(※3) MixChannel(ミックスチャンネル) : スマートフォンで簡単に10秒の短編動画を撮影・編集出来るアプリ。

(※4) チームラボハンガー : ハンガーにかかった商品を手にとると、センサーが作動して、ショップ内のディスプレイに、その商品のコーディネートされた写真や動画、もしくは、コンセプトや、機能、素材の説明など付加させたい情報を表示させるインタラクティブハンガー。

(※5) 初音ミクとのコラボ :「VANQUISH」の女性アーティスト・タレントコラボレーションプロジェクト「VANQUISH VENUS」の第4弾として、初音ミクがプロモーション映像に登場した。

(※6) gonoturn : 石川涼自ら発案したというマスクブランド「gonoturn(ゴノタン)」

中編:「ファッション業界を席巻する異端児、石川涼」を生んだ青年時代とは

後編:「モテの定義は生命力」病弱メンズが流行るわけない!

【石川涼 連載】『ただヤりたいだけ。』も大好評公開中!

 

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