歌舞伎町ホストで店の売り上げNo,1・V3継続中。昨年は年間売上No.1と、今飛ぶ鳥を落とす勢いのホスト優雅さん。彼は動画配信サイト『ツイキャス』でも配信者といわれる、2つの顔を持つイケメン。
今回は、新ジャンルを確立させたホスト配信者「ひろちゃら」またの名を「優雅」に注目し、普段配信では聞けないことをたくさんインタビューしてきました!
――ホスト配信者としての「ひろちゃら」って、どんな人で、どんな配信をしているのですか?
配信者としての「ひろちゃら」は、歌舞伎町ホストではない、もう一人の俺みたいな感じです。ホストという仕事をしながら配信で雑談することによって、ホストらしくない別の顔を皆さんにお届けしたいと思って配信をしています。
例えば配信しながら体を張った企画をしたり…、とにかく色んな事に挑戦していますね。「歌舞伎町ホストがこんなこともしているの?」って思わせるような配信を心がけています。
また、ホストを知らない人がまだまだ沢山いる世の中で、そんな方に向けて配信を通じてホストのことを教えてあげて、興味を持ってもらいたいですね。
それがキッカケでお客様になっていただいて……お金をたっぷり稼いで……あ、今のはNGで(笑)。
――配信自体は、いつからやっていたのですか?
大学1年生の時に、先輩が配信をしていて、その人に勧められたのがキッカケです。当時はネットもほとんど使わずSNSツールも盛り上がっていなかったので、何のことかさっぱりわからず……。
今でも覚えているのですが最初、先輩に「これ、面白いよ!」と“初音ミクのコスプレをした女の子が踊ってるだけ”の映像を見させられ、正直、「なんだこれ。頭おかしいんじゃないの?」って思いました(笑)。それでも先輩にしつこくすすめられたので、渋々やったのが配信の始まりです。
何やかんやでもう8、9年……と言うか、大学1年からずっと配信している今の僕も、正直頭おかしいですよね(笑)。
――配信を見ると「次は絶対家バレしないように引越しする!」とか「キャバ嬢と同じものを身につけて身に覚えのない炎上なんだけど!」とか、いろいろ大変そうです。配信で得たものと失ったものを教えてください。
失ったもの、それは、プライバシーです!(即答)。
最初は面白半分で配信をしていたのですが、今はネットなんて当たり前の時代になってきているので今の自分にもはやプライバシーのかけらもありません。
例えばバーに行ったら、店員やお客さんに「ネットの人だ」って声を掛けられたり、勝手に写真を撮られたりもします。もう僕にとっては、ネットとリアルの境目が無くなってきています。隠そうにも意味がないので、今は開き直ってますけど(笑)。
ただ、プライバシーが無くなったのとは裏腹に、人脈や経験、そして自分の知名度が高まり色んなメディアに呼ばれるようになりました。最初は何十人しか見てくれなかったものを、今では何百人、何千人、何万人と、たくさんの方が僕の配信を見てくれています。
例えばこのMTRLさんの取材も、自分の知名度が上がった結果だと思っています。僕もただの一般人ですけど、一般人にはできないようなことができてきているのも、配信のお陰だなって常々思います。
――では続いて、ホスト「優雅」になったキッカケは何ですか?
元々、最初にホストをやり始めたのが高校卒業時に、先輩から半強制的にやらされたのがキッカケですね。
浪人して受験勉強しながら寝ずにホストで働いていたので、当時はすごい体力あったなって思います。今は年齢も年齢なので無理ですけど。大学生の頃は彼女がいて、彼女に全部お金を出してもらっていたのでホストどころか仕事すらしていなかったです。いわゆる、ヒモでした(笑)。
当時の彼女も配信をしていたのですが、勤務先がバレて辞めてしまい、生活が厳しくなりそうだと思って、その時にまたホストをやることにしました。ホストは女性と関わるお仕事なので、全然彼女に構ってやれなくて結局彼女とも別れてしまい、今は仕事一筋でやっています。過去のことを振り返ってみたら、「当時の俺。クズだな~」って思っちゃいました(笑)。
――ヒモからホストをはじめて、すぐ売れていた感じですか? 苦労したりもしました?
元々配信で人気がそれなりにあったのもあり、昔から配信を見てくれている方や僕の配信を見て来ていただいてくれる方がいたお陰でホストを始めて3ヶ月ぐらいで、それなりに売れるようになりましたね。でも、最初はお金を払わずに逃げたお客様がいたりして、めちゃくちゃ辛い思いもしていましたよ。
今はないですけど、ストレスが溜まりすぎて500円玉ぐらいの大きな円形脱毛症になったこともあります。
また、周りの先輩がみんなバチバチしていて、とにかく勢いがすごかった。僕も負けず嫌いなので何としてもお客様を掴みたいと思い、無茶な営業もしたこともあります。業界用語で言うと、「オラ営」ってやつです(笑)。
――今の営業スタイルも「オラ営」なのでしょうか?
それはお店に来てのお楽しみ……というのは冗談ですけど(笑)。今は全然違うと思いますよ。
昔はお客様に「会いに来い」言わせるぐらい、強めな営業をしていたのですが、今は「会いたい」と思わせるような営業スタイルを心がけています。ホストの人間って、例えば顔が良いとか、トーク力があるとか、お酒が強いとか、人を笑わせられるとか……それぞれ何かしらの人を惹きつける「武器」があると思います。
じゃあ僕はどんな武器があるのか……って考えた結果、お客様に「会いたいと思わせる自分の「価値」を見せつけることを武器にしています。
例えばお客様に「売れっ子ホストなんだな~」って思わせるような動きをしたり、忙しそうな振る舞いをお客様の前で見せてあげたりとか。お客様と友達感覚にならないようにする。自分の価値を下げないように振る舞うなどです。
――なるほど! この記事を見た方や、配信を見た方が「優雅」みたいなホストになってみたい。と思うこともあるかもしれませんが、優雅さんは「ホスト」という職業はおすすめしますか?
(―ちょっと間があいて)
「ぶっちゃけおすすめしません(笑)!」ホストって簡単にお金を稼げてそうってよく言われるんですけど、実際売れているホストって、一握りしかいないんです。なので、売れていなかった頃は寝ずに配信、アフター3軒掛け持ちは当たり前でした。
でも、夢のある職業だと思います。夢に向かってずっとやっていけるような人じゃないとこの職業は務まりません。 あとは、女性に「会いに行きたい」「俺に癒されたい」と思わせる気持ちが大事ですね。
――では最後に、これから配信者「ひろちゃら」として、ホスト「優雅」としての「夢」を教えてください。
「優雅」としての夢は今後、ホストクラブのオーナーになりたいと思ってます。自分ひとりじゃ何もできないのですが、ホストという職業を通じて僕のことを慕ってくれる後輩やお客様が増えてきました。そんな後輩やお客様をみんな喜ばせられるような店を築き上げて行きたいです。恩返しという意味も込めて。
「ひろちゃら」としての夢は、もっともっと配信を通じて有名になって自分のことをアピールしていきたいですね。
この記事を読んでいただいたMTRL読者の方やホストに興味のある方に、ホストに興味が無い方にも「ホスト系配信者」という新ジャンルの面白さを見せてあげたいです。僕が有名になっていくには、皆様ひとりひとりの力が必要です。こんな僕に少しでも興味が沸いた方、ぜひ、配信やお店にお越しくださいね。あ、インスタフォローもお願いします(笑)。
ホストである彼も配信者としての彼もひとことで言えるのは「努力の人」。
負けない!と思った瞬間から、勝つまでやり続ける精神には驚かされます。今後メディアへの露出の機会も増えるのでぜひチェックしてみてください!
■プロフィール
歌舞伎町ホストクラブ『LIPS』在籍。ツイキャスCMにも出演するなど、配信者としても活動中。
Twitter:@hirochara4444
Instagram:hirochara4444
ツイキャス:hirochara4444