1年間で何千人ものお客さんを接客するキャバ嬢。
日本一の繁華街“新宿歌舞伎町”でなんと58ヶ月連続No.1を獲り続けた伝説的なキャバ嬢 桜井野の花さんにNo.1を獲り続ける方法についてインタビューしてきました。
桜井さんは男性のお客さんだけでなく、女性のお客さんもかなり多いことでも有名。
今回はキャバ嬢になった経緯から始まり、男女別に好かれるコミュニケーション術まで様々なことについて教えてもらいました!
ーーそもそもなぜキャバ嬢になろうと思ったのですか?
大学生の頃、読者モデルをしていたんですが、彼氏と別れて落ち込んでいた日があって、仲良かった読者モデルの友達が私を元気づけようとホストクラブに連れて行ってくれたんです。
普通の恋愛だとどうにもならないことが、お金を払えばホストが私の心の隙間を埋めてくれたんです。その時に「お金で解決できるってなんて楽なんだ」って感じました。
そう思ってから、貯めていた貯金をすべて使い切るくらい通い始めるようになりました(笑)。
でもそのお金がもったいないって後にも先にも思ったことはありません。
そこからホストクラブに通うお金が必要になってキャバクラで働き始めました。その頃は週4で大学、週5ホストクラブ通いで年中無休でしたね(笑)。でも、今思い返してもあの頃が人生で一番楽しかったな。
当時は“ホストに通わなきゃ”っていう変な使命感があったので、働きまくってキャバ嬢を始めた半年後にはNo.1になっていました。
連続でNo.1といっても私がいたのは高級店ではないんですよ。最初は高級店にいたんですけど、私はここではNo.1は獲れないなってすぐ気づいたんです。
私は「コレだ」って決めたことに対しては毎日続けて努力できる性格なのは分かっていたので、高級店ではなくニッチなところで勝負して連続No.1を獲ることにしました。
そうすれば、“桜井野の花”という名前を売り出していく上で有利になるなと思って。
ーー大学を卒業した新卒の子たちから、年上の男性上司との接し方が分からないという話をよく耳にするんですが、今までの接客経験から若い男の子でも実践できる年上上司に好かれる方法ってありますか?
これは極端なんですけど、人ってABCDくらいの数パターンに大体当てはまるんですよ。だから、この人はこの人はそういう対応をすれば良いんだろうって常に考えながら、下手に入ってみたり、ちょっといじってみたりして色々試しながら見極めるようにするのが一つの手だと思います。
私自身のお客さんの中にも、普通に敬語で喋る人もいれば、「おい、来たな!」みたいにわざと雑に接するお客さんもいます(笑)。
相手がどうしたら心地いいのか、傾向を掴むことが大切だと思います。
あと覚えておいて欲しいのが、正論を言うことが必ずしも正解じゃないってこと。これってよく女の子との恋愛話で使われると思うのですが、男性上司と良い関係を築く上でも使えますよ! キャバ嬢って基本的にお客さんのストレスを吸収することが仕事なんです。
例えば、「彼女と上手くいかない」という相談をよく受けるんですが、さっきのパターン化を思い出して、こういう人は「別れた方が良いよ」って言ってあげた方が良いのか、「もうちょっと頑張ってみなよ」って言う言葉が欲しいのか汲み取って言ってあげます。
なので、飲みの場や会社を一歩離れた場所で負担にならない程度に、上手くストレスを吸収してあげると良好な関係を築きやすいのかなと思います。
ーーお客さんの中で「この人モテるだろうな」って感じる男の人はどんな人ですか?
“ガツガツしていない余裕のある人”ですね。
お客さんが来てくれても、忙しくてなかなかその人の席につけない日もあるんです。そんな時に気を遣って、私が「この後、飲みに行く?」って声かけると、そのお客さんが「今日酔ってて、疲れてるだろうし大丈夫だよ」「このお金は俺が勝手に使ったお金出し、10分だけでも顔見れて良かった」って言ってくれました。こんな優しい言葉をかけてもらえたら、逆に追いかけたくなっちゃいますね(笑)。
例えば、好きな人と「どうしようかな」って悩みながらホテルまで行った時に私の顔色うかがって「やっぱり今日はやめとく?」とか言われると、ガツガツしてなくて良いな〜♡って思う(笑)。もうそこから前戯始まってますよね(笑)。
女の子が疲れているときや、ためらっているときに、自分の気持ちを抑えて「待て」が自分からできる男の人は魅力的です。
ーー桜井さんのような美貌も経済力もあるような、いわゆる“高嶺の花”の女性が好きになるのはそんな男の人ですか?
私、本当に癒しが欲しいんです!(笑)
さっきも言った通り、キャバ嬢ってストレスを吸収する仕事なので。
そりゃイケメンに越したことはなしですけど、カッコよくなくても、お金持っていない人でも良いんです。
でも、もし結婚したとしてもお店を辞められるわけでもないんで、仕事関連にはぐちぐち言わないで欲しいっていうのは条件にあります。私は本当に仕事が好きなんで、私の意見を尊重してくれたり、精神的に応援してくれたりする人が良いかな。
その上で、一緒に喜んだり、泣いたり、怒ったりといった感情の共有ができたら最高ですね。
ーー男性だけでなく、女性のお客さんも多い桜井さんですが、接客していて男性と女性って大きく何が違いますか?
機嫌を直してくれるスピードですね(笑)。
男性の方が何かあってちょっと機嫌が悪くても、一緒にご飯行ったり、飲んだり、軽いプレゼントしたりすれば機嫌を直してくれる人が多いんです。
でも女の子は本当に難しい・・・。
女性のお客さんだけでなく、キャバクラの経営者として女の子のキャストを抱える立場としてもそれは感じます。
もう女の子は手間をかけて親身になってあげるしかないんです。
ちゃんと向き合ってあなたのために行動しています、というのをしっかりとアピールすること。女の子ってお金だけで釣れるようで実はお金だけでは釣れないんです。
こんなに男性のことも女性のことも分かっているような私もプライベートだと天邪鬼で恋愛下手なんですけどね(笑)。
ーー今後、桜井さんが考える展望を教えてください!
歌舞伎町っていろんな人がいますけど、やっぱりすごく夢のある街だと思うんです。私は夢を掴んだ側なので、この経験をもっとたくさんの人にして欲しい。
キャバ嬢が昔と比べて世間から受け入れてもらいやすくなっている今だからこそ、キャストの女の子も好きなことで稼げて、お客さんにも満足してもらえる、どっちもハッピーになるようなお店を作っていきたいです。
まずは自分のお店を盛り上げて、それを入り口として歌舞伎町がもっともっと盛り上がってくれたら嬉しい。
ーー最後にMTRL読者にメッセージをお願いします!
「明日のモテる」を配信するメディアということで、モテに関して言うならば、やっぱり私は「モテる」=「余裕がある人」だと思います。
先ほど話にでた、女の子が疲れていたり、ためらっていたりする時に自分の気持ちを抑えて「待て!」ができたり、感情の共有をしてくれたり。こういう事って余裕がないとできないと思うので。
自分が余裕をもてるようにするにはどうしたら良いのかを常に考えておくと良いかもしれませんね!
心とお金に余裕がもてるようになったら、ぜひうちのお店にも遊びに来てくださいね!(笑)