Twitterのタイムラインに華やかさが生まれる7月のイベント。それが、大学ミス・ミスターコンテスト候補の発表だ。
しかし、ミスコン候補者たちの可愛さや、未来のアナウンサーやタレントの卵を予想する一方、ミスターコンはその影に隠れてしまいがちというのが現実。
そんな中、情報解禁後、一躍時の人となったミスター東大の最有力候補とも呼び声が高い候補者がいる。
それが教養学部 理科I類 2年 の田中智大(たなかともひろ)くん。
まずはこの流れ見て欲しい。
いいんですか!ほんとにツイートしますよ??!
— 田中 智大 ミスター東大 No.2 (@mr_todai_2) 2017年7月9日
おㄘんㄘんびろーんwwwww
— 田中 智大 ミスター東大 No.2 (@mr_todai_2) 2017年7月9日
リプで飛んできた煽りに乗っかったあまりにアカウントが凍結。これをまとめたツイートが1万RT以上され、「今年のミスター東大候補、いくらなんでも攻めすぎじゃない?」と話題になった。
しかもここまで、情報解禁から1日もたっていない。この展開は面白すぎィ・・・!
ということで早速田中くんにあの事件から今の気持ちを聞いてきました!
——まず、ミスターにエントリーした経緯を教えてください。
僕の一個上で龍崎翔子さんというホテル王を目指してホテルを経営してる方がいるのですが、去年お話する機会があって。その中で「田中くんミスター顔だからミスターコン出なよ!」と言っていただいたのが最初のきっかけですね。
大学に入学したとき、「東大入って色々やってみたい」「東大生って面白い人がいっぱいいるんだろうな」と思っていたのですが、実際に過ごしていくと、想像していたより普通で。
ミスター候補になれば、いろいろなところに呼んでいただく機会が増えますし、今日みたいに取材していただくことも、普通に大学生をしていたらできない経験ですよね。だから、そういう機会をもらえるチャンスがあるならやってみたいなって。
あとは、将来自分で何かを始めたいと思ったとき、人に知っててもらえるということは大きな力だなと思ったので。
——あの発言をしたとは思えないほど、めちゃくちゃ真面目ですね・・・!
そんなことないですよ(笑)。実は、昨年の11月から6月まで休学していて、大学辞めようと思っていたくらいなんです。
——ええ! それはなんでですか?
思ったより普通だったっていうのもありますし、勉強しなさすぎて、スペイン語のテストで0点が3回続いたんです。今までの人生でテストで0点取ったことなんてなかったのに連続したので、そのテスト用紙を返却された瞬間、みんなに別れを告げて教室を出ました(笑)。
実際は、親に反対され休学というかたちになったんですけど。
将来的に最新のテクノロジーで大きなことをやりたいなと考えているので、休学してから現在も、修行として金融情報系のベンチャーでインターンをさせてもらっています。
でも、ミスターコンをきっかけに「学生だからできること」にチャレンジしたいなと思い復学しました。
——世間が抱く”真面目”という東大生のイメージとは大分違ったと思いますが、あんなド直球な下ネタを言ってしまって大丈夫でしたか?
いいんじゃないですか? 僕自身に失うものはないので、基本的にどうにかなるんじゃないかなって思ってます。
——ということは、盛り上がると予想してました?
全くです! 面白いことをやりたいと思っていたので、こういう機会をもらったからこそできるようなこと、例えば過去のミスターとか色んな東大OBに会いに行ってみようかなと練っていたんですけど。
その前に偶発的は何かに引き寄せられて言っちゃいましたね(笑)。
情報解禁したのが、9日のお昼だったんですけど、30分後には「野獣先輩か?」みたいなことつぶやかれていて。
野獣先輩ミスター東大説 pic.twitter.com/hjGb5DTZ08
— きーにょす (@afxfsnyos) July 9, 2017
——見つけられるのが早いですね(笑)!
そうなんですよ。でも、野獣先輩というフレーズはなんとなく聞いたことあるくらいだったので、まずは動画を見たりネットの情報をインプットして、「これ乗っかったほうがいいやつなのかな?」と調べました。
——(真面目かよ・・・!)
それで野獣先輩がバズの波に乗っかったらめっちゃ楽しくなっちゃって。
今までTwitterを活発に使うほうではなかったので、もちろん1000近くRTされるのもはじめての経験でした。
だから、その日は数字がどんどん上がっていくのが嬉しくて、10時間くらいTwitterを見てました(笑)。
あのリプにも、興奮したそのままのテンションで乗ったら、アカウントが凍結しちゃって・・・。
——発表→野獣先輩→おㄘんㄘんびろーんwww→凍結というキレイな4コマが出来上がりましたよね。凍結された時どう思いました?
その時は終わったな・・・と思ってました。
「またゼロから始めるのか」「Twitterやめたいな」って(笑)。
でも、凍結っていうオチがついたおかげで、その展開をまとめたツイートが1万以上RTされて。
凍結から2時間後には、「これはおいしい展開かも」「Twitterありがとう!」ってなってましたね(笑)。
——そのおかげ(?)で抜群に知名度は上がりましたが、凍結によるデメリットってありましたか?
凍結中は、自分のアカウントが触れないくらいなので特にないんですけど、ツイートがバズったおかげで、通知がひどくて病みました。
1秒間に50件くらい通知が来るんですよ。あれからもう一週間くらい経ってるんですけど、いまだに
って携帯に表示が出るのでその通知いらねえよ!? ってなります (笑)。
もちろん嬉しいんですけど、こちらはテンションが落ち着いてきてるので、そんなに好き? とやや切ない気持ちになりますね。
——でも、最初にその印象がついちゃうと、フォロワーの人にはネタ系のツイートを期待されてそうでプレッシャーを感じたりしませんか?
そうですね。ミスの子たちみたいに華があるわけでもなく、もともと自分の写真を上げるのが苦手なので、何をアップしたらいいんだろう? って考えちゃいます。
だから友達に「これで大丈夫かな?」と文面を確認してみたり、謎の芸人魂が湧いてますね。
でも、Twitterの世界をよく知れたので勉強になりました。
——同じミスターコンに出てる候補者の中でライバルはいますか?
5番の砂川信哉くんです。彼は前からわりとTwitterで有名で。キャラも濃いし、優勝候補なんですよ。
今は、もともと持ってるアカウントとミスターのアカウントを巧みに使いこなしてるので、さすがだなってちょっと鬱になります(笑)。
——最後に、ミスターコンへの意気込みを教えてください。
ミスターコンを通じていろんなことに挑戦できたらいいなと思っています。
絶対グランプリ獲りたいし、その気持ちは誰にも負けないので応援よろしくお願いします!
取材後、たまたま校内でミス候補の子と会い、仲よさそうに話したり、同級生から「頑張れよ」と声をかけられていた田中くん。
同じ候補者たちとも仲が良いらしく「ご飯に行ったり夏の予定を立てたり、友達が一気に9人増えたみたいな感じで楽しいです。まだ始まったばかりだけど、それがミスターコンに出てよかったことですね」と話す姿が印象的でした。
年を重ねる度にSNSの使い方が話題になっているミス・ミスターコン候補者たち。
青学→顔だけで55000回RTされる
慶應→ツイートが解読不能
明学→元仮面ライダー電王のコハナ役
東大→野獣先輩疑惑&おㄘんㄘんびろーんwwwww今年のミスコン、ミスターコンヤバすぎでしょ pic.twitter.com/oBHfR0hVvb
— ゴミクルーン (@DustCroon) July 14, 2017
まだ始まったばかりの戦いから生まれる新たなスターたちに、引き続き注目していきたい。
■田中智大くんTwitter
@mr_todai_2
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撮影/saru