明日のモテるを配信中!

【憲法とは「ジャンプ三原則」である】『ギャル男でもわかる政治の話』先行公開! 

【憲法とは「ジャンプ三原則」である】『ギャル男でもわかる政治の話』先行公開! 

Views 26 May 2016 (更新日:
  • Facebook
  • Twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

AM8V0138おときた:理解してもらえたみたいでよかった(笑)。正確には、憲法の三原則は「国民主権・平和主義・基本的人権の尊重」、だね。政治家はこれを守りながら法律を作らなければいけない、というわけだ。

トシキ:あれ、でもいまの憲法っていつできたんでしたっけ?

おときた:いいところに気づいたね。終戦直後だから、70年くらい前かな。

レン:え、それって古くない?

おときた:そう、古い。だから、憲法もときどきアップデートしなきゃいけないんだ。ちなみに、戦前にも別の憲法があったんだけど、そこには平和主義は書かれていなくて、いまの憲法みたいに「戦争放棄」は謳ってなかったんだよね。

トシキ:あ、だから戦争をしたのか!

おときた:うん。「ジャンプ三原則」で言うなら、昔の憲法は努力・友情・「バトル」だった、みたいな感じかな。そうすると、別の「ジャンプ」ができてしまうよね。つまり、憲法が違えば政治もまったく違ったものになる。

レン:でも、なんで途中で憲法が変わったの?

おときた:それは、日本が戦争に負けて、戦争に勝ったアメリカが提案したものをもとに憲法を作りなおしたからだ。でも、それがもはや時代に合わなくなってきているから、そろそろ憲法の見直しが必要と言われているんだね。

トシキ:じゃあ、前みたいに憲法を変えちゃえばいいんじゃない?

おときた:それがそう簡単でもなくて。なにせ、「ジャンプ」が「サンデー」になってしまうほどの一大事だから。憲法を変えるためには、衆議院・参議院の三分の二以上の承認と、国民投票による可決が必要、という風に憲法で決められている。これは、法律を変えるよりよっぽど難しい基準なんだ。

■おときた塾の学び②

政治家が法律を作るとき、憲法の三原則を守らなければならない。

「ジャンプ」と『ワンピース』で憲法と法律の関係がよくわかる

トシキ:憲法が法律をつくるときの原則なんだったら、法律をつくる政治家は憲法を全部覚えてるんですか?

おときた:もちろん覚えている……と言いたいところだけど、実際にはどうだろうな。野球のルールブックと一緒で、よく使う部分は覚えているけど、全部暗記しているわけじゃないって人が多いかもしれない。でもそういう人も、すぐに確認できるように持ち歩いていたりはするんじゃないかな。

レン:へえ、そうなのか。ちなみに憲法って、どこで読めるんですか?

おときた:ネットに全文掲載されているから、見ようと思えばいつでも見れるよ。

トシキ:もし政治家が憲法を破るとどうなるの?

おときた:そうだね、法律を破ったら「懲役◯◯年」とか決まっているけど、憲法を破って法律を作っても罰則はないんだ。だけど、「違憲立法審査権」と言って、裁判所がストップをかけられるようになっている。これを「三権分立」と言って、司法・立法・行政がそれぞれを監視するシステムだね。

レン:サンケン……?

おときた:『ワンピース』で言うと、四皇と王下七武海と海軍の関係みたいなものかな。王家七武海が暴走すると、海軍が止めにくる、みたいな。

レン:なるほどー!

トシキ:3つのどれが勝つとは限らないから、3つがちょうどいいバランスで成り立ってるってことか。

おときた:その通り。「司法」機関である裁判所は、「立法」機関である国会が暴走しないように見張っている、というわけだ。だから、政治家が憲法を無視した法律を作ろうものなら、最高裁判所が違憲判決を出して、その法律を無効にしてしまえるってこと。

トシキ:うまいことできてるものだなあ。

おときた:ふふふ。どうやらふたりとも、憲法と法律の関係は、「ジャンプ」と『ワンピース』でかなり理解できたようだね。

レン:これできっと、「ジャンプ」を見るたびに憲法を思い出すな……。毎週月曜日になったら、「あ、憲法の発売日だ!」みたいな。

トシキ:『ワンピース』で新しい悪魔の実が出てくる度に、「あー、新しい法律だー」って。

おときた:だから、その法律を作る作者=政治家を選ぶ選挙は、すごく大事なんだ。もし尾田栄一郎じゃなくて少女マンガの漫画家が選ばれると、来週から『ワンピース』はバトルの一切ない恋愛ストーリーになるかもしれないよ。

トシキ・レン:そんなの、『ワンピース』 じゃない!!

おときた:でしょう。だから、『ワンピース』がめちゃくちゃになってしまわないためにも、選挙に行っていい政治家を選んでおきたいよね。

おときた塾の学び③

政治家が憲法を破って法律を作ると、三権分立にのっとって裁判所が法律を無効にしてしまうことができる。

ーーここまでが3限目。
7限目[年金]年金制度はもうすでにオワコンである
14限目[選挙制度]弱小海賊団を救うための究極の選挙活用法
は来週より順次公開予定です。お楽しみに!

13282662_944328025666073_1203920941_o.png

Amazonの予約ページはこちら

https://www.amazon.co.jp/dp/4799319191/

6月16日発売! 『ギャル男でもわかる政治の話』

●もくじ
オシャレ男子のためのWEBマガジンMTRL(マテリアル)の人気連載を書籍化!

プレトーク「ギャル男、ブロガー議員に政治を学ぶ?」

第一部 そもそも政治ってなに?篇
1限目[政治とは]「悪魔の実」はなくとも僕たちには選挙権がある
2限目[民主主義]国民的アイドル解散騒動は民主主義?
3限目[憲法]憲法とは「ジャンプ三原則」である!
4限目[議会]政党政治は海賊団のチーム戦である

第ニ部 実際、政治ってどうなってるの?篇

〈ISSUE 1 僕らのお金について〉
5限目[資本主義]モテれば天国、モテなきゃ地獄の資本主義
6限目[財政・税金]のび太が作った世界最大の「借金地獄」
7限目[年金]年金制度はもうすでにオワコンである

〈ISSUE 2 日本〉
8限目[安全保障]憲法9条は「浮気公認状態」、さあどうする?
9限目[エネルギー]エネルギー3姉妹、付き合うなら誰がいい?
10限目[公務員制度]日本の政府がイケてないこれだけの理由

〈ISSUE 3 生活〉
11限目[社会保障]“困ったときのドラえもん”が破産寸前!?
12限目[雇用]もしもあのアイドルに卒業がなかったら
13限目[表現の自由]戦闘モードのベイマックスが表現の自由を奪う!?

第三部 じゃあどうやって変えればいいの?篇
14限目[選挙制度]弱小海賊団を救うための究極の選挙活用法
15限目[社会運動]ルカワ応援隊が意味を持つのはどんなとき?
16限目[政治参加]みんな、このまま政治童貞でいいのかよ!

巻末Q&A「おときたさん、僕らの疑問に答えてください!」
アフタートーク「政治がわかったギャル男の話」
「政治をもっと、おもしろく。──あとがきにかえて」(おときた駿)
ほか、全16篇収録。

■出演モデル
今福歳生
伊藤 蓮 
引地敬澄
時人 

■著者プロフィール
【ギャル男でも分かる政治の話】おときた議員に安保法案のキホンを分かりやすく教えてもらった!【前編】

おときた駿

1983年9月21日北区王子本町生まれ。いなり幼稚園、北区立王子第二小学校卒の生粋の北区民。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。
Twitter:@otokita

■アーカイブ

【ギャル男でも分かる政治の話 前編】おときた議員に安保法案のキホンを分かりやすく教えてもらった!

【ギャル男でも分かる社会の話 前編】おときた議員にマイナンバーについて聞いてみたら意外と俺らもヤバかった

1 2
  • Facebook
  • Twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加