明日のモテるを配信中!

【憲法とは「ジャンプ三原則」である】『ギャル男でもわかる政治の話』先行公開! 

【憲法とは「ジャンプ三原則」である】『ギャル男でもわかる政治の話』先行公開! 

Views 26 May 2016 (更新日:
  • Facebook
  • Twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、MTRLの人気連載『ギャル男でもわかる政治の話』シリーズが書籍化することが発表されました!
発売に先駆け、これから3回に渡って書籍の中身をチラ見せしちゃいます! まだポチり済みでない方は、これを読んでぜひ購入を検討してみてくだいね。

本日公開するのは、全16講義あるうちの、3限目・憲法のお話。
みんなが大好きなあの『ジャンプ』との共通点があるって本当ですか!? 教えておときた議員!

憲法とは「ジャンプ三原則」である! 政治家が守るべき民主主義の大原則とは

普段生活していて、憲法を意識する瞬間なんてまず訪れないだろう。けれど、憲法は民主主義を支える超絶大切な存在なんだ。それはまるで、ある人気漫画雑誌と国民的少年マンガの関係に似ている。……どういうことかって? それは講義を聞いてのお楽しみ。

もしもルフィが総理大臣になったら!? 民主主義の欠点から憲法がわかる

AM8V0139おときた:いいかい君たち、憲法って、要するに「ジャンプ」なんですよ。

トシキ・レン:いきなり、どういうこと!?

おときた:失礼、じゃあいったん話を戻すけど、憲法って一体どんなものだか、ふたりはイメージつく?

トシキ:そうだな……法律より上のもの? 憲法がありつつ、それに基づいて法律ができる、とか。

レン:おおー、トシキさすが!

おときた: じゃあ、トシキくんの理解を図にすると、こんな感じかな。

received_944337702331772

おときた:憲法の下に法律があって、その下に僕たちがいる。つまり僕たちは、憲法を守らなければいけない、と。

トシキ:そうです。

おときた:実はこれ、不正解です。みんなよく間違えるんだけど。

トシキ・レン:ええー! なんで??

おときた:それは、2限目に話した民主主義の欠点を考えてみればわかるよ。民主主義でも、必ずしもいい結果を招かないことがあるって話をしたの、覚えてる?

トシキ:ああ、ヒトラーとか?

おときた:そう。じゃあたとえば、もう一度『ワンピース』で考えてみようか。仮に、ルフィが日本のリーダーに選ばれたとしよう。

レン:それ、ちょっといいかも!(笑)

おときた:で、そのルフィが、「これから日本は海賊王を目指す!」って言い出したらどう?

トシキ:言いそう(笑)。でも、民主主義は多数決だから、なかなかそうはいかないんじゃない?

おときた:まあ、普通はそうだね。だけど、ゾロとかサンジとか、血の気の多い仲間も選挙で当選していて、議員の半数以上がそれに賛成したらどうなるだろう。

レン:おー、戦争だ! ドン!!!

おときた:しかも戦争中、身代わりになって戦うルフィのために国民は食糧を差し出さなきゃいけない、みたいな法律ができるか
もしれない。

レン:それは困るなあ。ルフィはよく食べるから、オレの分がなくなっちゃう。

トシキ:そういう問題か!

おときた:あくまでいまのはたとえだけど、理論上は民主主義でもこういうことが起きてしまう。そしてそれを防ぐのが憲法だ。つまり、憲法が存在することで、独裁者による戦争みたいな事態が起こりにくくなるんだ。

トシキ・レン:おおーっ?

おときた:どういうことかと言うとね。まず、僕たちは政治家を選ぶよね?

トシキ:はい。

おときた:選ばれた政治家は、法律を作るのが仕事だって前に言ったけど、その法律は憲法に基づいたものじゃないといけないんだ。逆に言えば、政治家は憲法の許す範囲でしか法律を作れない。

ギャル男政治_れんレン:(あいまいな笑顔)

おときた:ちょっとむずかしかったか……。わかりやすく言いかえれば、僕たちが憲法を守らなきゃいけないのではなく、権力者
=政治家たちが憲法を守らなきゃいけない
ってこと。だから、さっき間違ってるって言った憲法と法律の関係図を正しく描くと、こうなる。

received_944337698998439

■おときた塾の学び①

憲法は、僕たち国民ではなく、政治家たちが守らなくてはいけないもの。

憲法は「ジャンプ三原則」! 作家が守るべきルールとは

AM8V0205トシキ・レン:(あいまいな笑顔)

おときた:あれれ、まだよくわかってないみたいだな。ようし、それじゃ、ゴソゴソ(カバンの中を探る)……ここで「ジャンプ」に登場してもらうとしよう!

レン:おお、本物キター!

おときた:この「ジャンプ」には「三原則」というのがあるんだけど、知ってるかな?

レン:あ、聞いたことある! 友情、勝利……あとなんだっけ?

トシキ:……恋愛?

おときた:惜しい! 正解は、努力・友情・勝利だね。

トシキ・レン:努力かー!

おときた:ふふふ。そして、これがまさに憲法に当たるものなんだ。というのも、ジャンプにはこの三原則を満たしている作品しか、基本は掲載されていないでしょう?

トシキ:言われてみれば、確かにそうかも。

おときた:で、作者は偉い人、政治家のようなもので、本来はなんでも描ける。『ワンピース』だったら「ルフィがゴム人間」とか、「海楼石はその能力を封じる」とか。

レン:はいはい。「ゾロが女性物のシャツを着てる」とか、「サンジの両目は絶対同時に描かれない」とか。

おときた:マニアックだなあ(笑)。まあそんな感じで、作者は自由にルールを作れるんだけど、だからと言ってなにをやってもいいわけじゃない。いきなり「エロエロの実」が登場して成人誌真っ青のどピンクな展開になったり、ルフィがカジノにのめり込んでカイジばりのギャンブルに挑んだりはしないでしょう。なんでだと思う?

トシキ・レン:「三原則」があるから?

おときた:その通り! 「ジャンプ」に掲載する以上は、この三原則を守らなきゃいけない。つまり、作者=政治家は、「ジャンプ三原則」=憲法にしたがわなきゃいけないってこと。

ギャル男政治_れんとしレン:やっべー、めっちゃわかりやすい!

おときた:登場人物であるルフィがこの三原則を守るわけではないよね。三原則を守るのはあくまでも作者。それと同じで、国民が憲法を守るのではなく、政治家たちが憲法を守るんだ。

レン:いやー、マジで超わかりやすい。もうオレいまので完全に理解したね。憲法って努力・友情・勝利なんだよ、ようするにさ。

トシキ:なんで勝手に要約してんだよ!

1 2
  • Facebook
  • Twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加