メンズヘアトレンド／くせ毛を解決する「ニュアンス縮毛矯正」が大ヒット！

09 August 2022

今年の春先から爆バズりしているのが、メンズのくせ毛をいい感じに解決している施術動画。
これは「ニュアンス縮毛矯正」という技術がもとになっていて、提案したのは下北沢のサロン・PERCUTの田中健寛さん。今や月100人以上のクセ毛に悩むメンズを助ける大人気メニューになっている。
今回は田中さんに、「ニュアンス縮毛矯正」とはどういうもので、なにがいいのかを聞いてきました！

PERCUT下北沢北口店スタイリスト　田中健寛さん

爆バズりのくせ毛解決法の３ポイント

①伸ばしきらない縮毛矯正で、自然にくせ毛修正ができる

コンセプトは「男性が求める直毛になれる」です。メンズが求める直毛は、女性が求めるような“真っ直ぐストレート”じゃなくて、若干のくせ毛なんです。それを実現する技術、わかりやすくいうと伸ばし切らない縮毛矯正です。美容師の押しつけのストレートではなく、周囲に気づかれない仕上がりになるんです。

②美容師の腕が重要

ところが、髪の毛って全頭全箇所同じくせではありません。場所によってくせの具合の違うし、薬剤の効果も違う。それを確かめながら施術をしていくので、美容師の腕がとても重要なんです。
PERCUTでは、全店舗で施術可能なように技術を共有するようにしています。初回は１万5150円でご提供させていただいております。

③自然なセンターパートやマッシュにしたい人など、ナチュラル指向の人におすすめ

基本的にはどんな人でも施術可能で、ナチュラル指向の人におすすめしたいですね。センターパートでも、６：４のかきあげとかでも大丈夫。
ただしブリーチ毛はNGです。ヘアカラーも種類によります。ハイライトが流行っていますが、くせ毛の方にはNGです。

うねりくせ毛のMTRLモデル加藤元気がトライ

MTRLモデルの加藤元気。クセ具合としては強くはないが、うねったり歪んだり今回の企画にうってつけ。田中さんの診断から、
①毛流れがほしい
②アイロンをしなくてもキマる
③ハチまわりを削ってスッキリさせたい
という方向でのくせ解消が決定。

施術では薬剤を２回塗布する。まずは、髪の形状を決めている髪内部の結合を解くための一剤を塗布。
くせがでている根元から塗っていく。人によってくせの強弱や薬剤の効き具合も違うので、この一剤の選び方から大事。
くせをどの程度とるのか、その見極めは美容師の経験によるそう。

放置時間を見極めて、いったん薬剤を洗い流す。髪の内部の結合がとれているので、こんなピンしゃきな感じに。

そしてドライ。まずは指を入れて根元、地肌がかわくようにがしゃがしゃとドライ。

センターパートに仕上げることを見すえて、センターだけポイントで後ろに向かって乾かす。

おでこのM字部分は隠したいので、上を押さえつつ下から温風を当てて乾かす。このとき前下がりのシルエットを意識しながら、耳に向かって毛流れができるような方向に当てるのがコツ。

髪は熱くなって、冷える時に形状が固定される性質がある。15秒温風であたためて、冷風に切り替えて15秒冷ますのがポイント。さらに日本人はつむじのとおり反時計回りに髪が生える特徴があるので、右頭の方が生えぐせが強いので、右頭はしつこくやる。ちゃんとドライした右側、なにもしてない左側。こんなに違う。

そしてアイロンの熱で自然なくせづけを。前髪のカーブに合わせるように。くせ毛には根元が浮く習性があるので、根元をつぶすようにくりっと外ハネに。前部はタイトに、後ろにいくにしたがってふくらむような形が理想なので、毛束のとりかた、位置、強さを見定めながら施していく。

ここで２回目の薬剤を塗布。１回めで結合を解いたのに対し、この２回めは固定の役割。髪をまっすぐにするとピンしゃきのストレートになっちゃうので、毛流れができるようにカールした状態にして5分放置。このときハチのふくらみを抑えるようにも工夫。

本日２回めの洗い流しが終わるとゆるいパーマがかかったような状態になる。

ドライ。やっきと同じやりかたで。ポイントは、根元を上げてからドライすること。根元がつぶれていると、毛先が外にハネる傾向がある。根元の位置を上げると、毛先が内側に収まるようになる。ドライが終わるとここまでキマってる。

仕上げはやわらかめのワックスで。量は少なめに手に取って、後頭部から。この順番が大事。
バックの下から手を入れて髪を持ち上げながら内側につくように。

次に前髪センター部分から、後ろにもっていくようにつけて。

最後に手に残ったワックスでサイドを下から上に。全体的なイメージでいうと、ワックスのつき具合は下が濃くて、上は薄くなるように。
表面にはつけないほうが自然に見える。

散らかっている髪を整えて。

さらに、ここだけのポイント。黒目の延長線の前髪の毛束には根元からつけて、目尻の方に垂れるように置いてあげよう。
そうすることで、おでこが狭く見える。