どーも!! バーテンを辞めてから酔うとゴキブリのように地を這うイキリライターのつちけんです!
皆さんはBAR(バー)のお仕事と言ったらどんなイメージを持っていますか?
恐らくカクテルをシェーカーでオシャレに振る姿を思い浮かべる人が大多数ではないでしょうか。しかし、新宿歌舞伎町ではイメージとは違いオシャレなBARより『サパークラブ』や『カジュアルBAR』という従業員が一緒になってワイワイ飲むスタイルのお店がたくさん存在します。
今回は、大学生にもかかわらず6年間新宿歌舞伎町のBARで働いていた僕、つちけんがBARバイトの真実を話しちゃいます
まずは、バーでのアルバイトを検討している人にメリットから紹介していこうと思います。また、バーだけでなく水商売全般で検討中の短期的にお金を稼ぎたい人には以前筆者の書いた歌舞伎堕ちする大学生が後を絶たない現状を読んでみてください。
ここで解説するBARとは、主に鏡月などの焼酎が飲み放題のお店を指します。緑茶や麦茶のような割り物でお酒を作りトークやゲームをして会話を盛り上げることが主なお仕事です。
キャッチやお店への連絡で来た『初回』のお客様と連絡を取り合って顧客を作って売上を上げていくシステムが大半を占めます。
現在歌舞伎町では多くのお店が深夜0時〜7時まで営業しています。営業時間の長いお店だと昼までやることも…!
時給は初めて経験する人の場合は1,000円〜1,500円ほど。経験者だとお店の経営者と相談・交渉で上がっていきます。また、バック率のシステムは『売上制度』を取っているところが大半。前述の通り、キャッチやお店への連絡で来た『初回』のお客様と連絡を取り合い顧客を作り売上にしていきます。(完全実力主義)
アルバイトであっても福利厚生があり、年に数回の旅行やバーベキューなどのレクリエーションをするお店が多いです。
お店の営業時間にもよりますが週5で働くと(基本の)給料が15万〜25万と、頑張れば新卒サラリーマンの平均月収くらいは貰えます。そこにプラスして(本人が作る売上が)50万円以上売るとお店で10万円以上が売上バックとして加算されます。
それにより、ひと月に100万円以上売ると給料で50万以上貰えることもザラです…(笑)。これにより大学生なのに金銭感覚が狂うこともしばしば。
BARでバイトをはじめる際に、ほとんどのお店が求人紙に募集を出していません。では、どうやってバイトを探せばいいのか? ほとんどが従業員か知人の紹介で入店したりTwitterなどのお店のSNSに掲載された求人情報からの応募になります。
ちなみにお店によっては面接時に履歴書が不要なこともあるので傷害などで1回逮捕されてるくらいでも問題なく働けるぞ!
正直出会いに関してはどんな仕事よりも多いと思います。来店する職種はモデル、アイドル、キャバ嬢、AV女優、風俗嬢など幅広いし自然と会話もできるので仲良くなりやすいです。
イケメンじゃなくても聞き上手だったりお酒が強ければ可愛い子と付き合えるチャンスがめちゃくちゃあります。誘惑も多いため彼女がいるのに浮気するバー店員が多いのはココだけの話。
テレビに出演していたりTwitterやInstagramなどSNSでも有名な若手社長にホストやバンドマンなど…あらゆる職種の人が来店します。イベントやライブやなどにコネで入れるようになったり、将来の仕事のアドバイスに乗ってくれる人との出会いもあるかもしれないので捨てたもんじゃないです。
カジュアルBARは基本焼酎飲み放題でお客様とワイワイするのでタダ酒が飲めます。お金に余裕のあるお客様が来ると缶チューハイやカクテル、シャンパンなどもたらふく飲めます。酒好きには天国! でも自然と仕事以外で酒を飲みたくなくなります。
自分のお客様を呼ぶとお金が貰えたりドリンクを頂くと給与が10%〜折半などアップします! これでもらえるお給料がグンと伸びるので欲しい物がたくさん買えたり毎日美味しい外食が出来たり年不相応の豪遊が出来るほど稼げます。
店舗にもよりますが、ゆるいシフトで出勤させてくれるお店が多く、また学校などのスケジュールを考慮し早上がりなどの制度を採用してるお店も多いです。学生にはテスト期間の長期休暇などを設けているところが大多数。なので、大学生が陥りがちなバイトが忙しく単位を落とすなんてことも起こりません。
ほんとに飲みまくるのが仕事なので、そこはもうメリットでもありデメリットでしかねえ。毎日テキーラを10杯くらい飲むので急アルで搬送される人もいますし学校なんて行けないくらいの二日酔いなので僕みたいに留年することも。(あれ?)
金払いがいい人も多いですが、ただ酒癖の悪い人だと理不尽に飲まされる。それがバー店員の仕事。それだけならまだしもその場でリストカットをする女の子やイキリ散らして従業員に肩パンゲームをしてくる人や話し方でブチギレしてくるタチの悪い男性もいます。
とにかくめんどくさいお客様は笑って流すか他のお客様の相手をして受け流しましょう! 歌舞伎町は修羅の街。
みんなが吐いたら、従業員がすることはわかりますよね? そう、ゲロ処理です。汚くなったらすぐ掃除しなきゃダメです。ひどい時は酔って脱プンした人の処理も…それが水商売ですから…。
これほんとにしんどいです。ホストと変わらずお客様の会計が莫大になったり現金が足りない、カードが使えない時は店員側がツケにしなければならないこともあります。回収出来なければ給与引きに…。
夜勤で酒浸りなので体内時計もかなり狂います。体調を崩しやすくなったり暑くもないのに汗が止まらなくなったり不眠症に陥ったり、些細なことでイライラするようになるのでストレスに弱いと鬱気味になる人が続出します。それが歌舞伎町。
アルバイトとはいえ、お店選びを間違えると大変です! 筆者の知人で給与が未払いのままオーナーが蒸発したお店もありました。見分け方としては下記
■良いバー
・繁盛している
・給与システムがわかりやすく紙やデータになっている
・経営者の知名度が高い、顔が広い、話しやすいか
・年齢層が幅広いか
・SNSでの評判が良い。
・水商売特有の罰金システムが遅刻ぐらいしかない
■悪いバー
・暇。とにかく暇!
・給与システムが口頭
・経営者の知名度が低い
・客にガラの悪い人がいる
・SNSでの評判が悪い
・罰金システムがやたら多い
BARの仕事は稼げる反面、水商売という括りでホストやキャバ嬢のお客様がバーに多く来店した際には『同業返し』というお客様のバースデーイベント等にお返しに行くのが暗黙の了解となっています。
これが意外と大きく、最低でも1回に5万円〜15万円かかるので売れれば売れるほど同業へのお返しも増えてくるのも事実です…。なので、単純に手取り額が大きく見えても、最終的に自分が使えるお金は半分ほどということも。まあ、歌舞伎町という狭い街でのお話ですからね。
BARバイトとは、可愛い彼女(メンヘラ)が欲しくてとにかく人脈が欲しくてお酒が好きな人には向いている仕事です!
その反面、飲む量もハンパないしクセの強いお客様も多いので心身の強さやポジティブさが必要とも言えます。心を病みながらBARの仕事をしてる人も多いので興味のある人は自分を強く持って働きましょう!
■あわせて読みたい!
■ライタープロフィール
つちニキ
歌舞伎町の元バー店長ライター。
とにかくゲスい、下ネタ、闇が深い物を中心に執筆。
Twitter