下北沢という街はむずかしい。知名度はあるし、おしゃれなイメージはあるけど「実際行ってみたら何をしたらいいかわからかった」という人は多いんじゃないか。
ぼくは下北沢で働いているけど、何をしたらいいかわかんなくなって、虫みたいにウロウロしてる人を本当によく見る。
とりわけ困るのがお昼ご飯。テキトーな飲食店に入ってしまうと「レタスばっかりのワンプレートカフェ飯」に1,000以上払うことになってしまうぞ。
……というわけで、この連載では下北沢のイケてるランチを紹介してゆきます。
今日行くのは下北沢駅から徒歩1分。肉料理専門店「ROUTE29」だ。ちょっと入り組んだところにあるのでグーグルマップをよく見ながら来てほしい。しかし、ぼくはグーグルマップを見ないので毎回迷う。結局、10分くらいかかってるから要注意だ。
ランチは4種類。どれ食べてもうまいんだけど、おすすめは「牛カツ」。肉料理専門店の牛カツを1,200円(税抜)で食べることができる。
まず出てくるのが小鉢の牛すじの煮込み。この時点で肉がしっかりしていて早くも「肉料理専門店に来たんだな~」と思わせてくれる。さらに言うとめちゃくちゃ美味い。
そして牛カツ用の3種の調味用が先に出てきた。左からデミグラスソース、梅肉、ワサビだ。牛カツを待っている間に、上品に居座っているこいつらを見つめていると、ボルテージが徐々に上がってくる。
さんざんじらされた後に登場(本当はそんなに時間かかってないです)、これが「ROUTE29」の牛カツだ。
コゲ茶のコロモ。中はきれいなピンク。こんなにアップで撮ってしまっていいのかよ。モザイク必須だろうが……。決して夜中にみてはいけない。
それではさきほどさんざん見つめていた3種の調味料を試してゆきます。まずはデミグラスソース。意外と塩気がなくて、さっぱりしている。
梅肉。牛肉の旨味と梅肉の酸っぱさが、意外なところでマッチ。口の中でテトリス的な快感が発生する。
そしてわさび醤油。これがダントツでうまい。わさび醤油と牛肉ってこんなによく合うんだ~って感じで、ぶつかり合い、はじけ、我々の意識とまざりあい、永遠の存在として飛散する。
ちなみにご飯がしっとりしていてちゃんとうまい。大盛り無料だからコスパもいい。
というわけで下北沢の「ROUTE29」のランチはおすすめ。ちなみに夜も美味そうだ。
カウンターに”これは”ってのがあるんだけど、「ウニのせ!!和牛押し寿司」とかいわれたら、こっちのほうが気になっちゃうよね。次は夜に来よう。
<店舗情報>
店名:ROUTE29 (ルートニジュウキュウ)
営業時間: ランチ 12:00~15:00、ディナー 18:00~25:00 定休日:年中無休
問い合わせ: 03-3411-2747
住所:東京都世田谷区北沢2-12-10 2F
■ライタープロフィール
斎藤充博
1982年生まれの指圧師。「下北沢ふしぎ指圧」で働いています。いついかなる時でもお客さんに来てほしいとノイローゼ気味に思っている。
ツイッター:@3216
ホームページ:下北沢ふしぎ指圧
書いた物まとめ:斎藤充博ライター活動まとめ