大学生になると、教授にメールする機会があります。
高校生のときの先生との関係と違って、大学での教授とは、メールでのやり取りが頻繁になってくるので、メールの書き方をおさえておかなければ、教授に悪い印象を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
しっかりと、教授へのメール作成をマスターして、他の学生との差をつけましょう!
今回は、教授へのメールを送る際に、最低限覚えておく必要があることを紹介していきます。
教授へのメールだけでなく、基本的にメールを送る際に「件名なし」はアウト。
件名は、メールの一番の「見える情報」として伝えるものなので、コンパクトに用件をまとめて、どんなメールを送ったのかを明らかにしましょう! 長い件名はNGです。
何を伝えたいメールなのか、それを件名で明らかにすることが重要になります。
(例)レポートを提出したい場合:「レポートの提出に関しまして」
論文に関する打ち合わせをした場合:「論文の打ち合わせに関しまして」
高校生の方は、携帯でのやりとりがメインかと思いますが、大学に入ってレポートや課題を提出する際は主にPCからのメールがメインになります。
教授に送る場合には「本学教授 ○○○○様」「△△大学 □□学部 ◇◇学科 ○○○○教授」などとして、しっかり宛名を書きましょう。
お互いによく知っている、ゼミの担当教授などの場合には「○○教授」や「○○先生」と、短く収めても良いかもしれません。
初めてメールを送る場合には「初めまして」、それ以外の場合には「お世話になっております」のあいさつ文を置いてから、文章を始めましょう。
あいさつ文を書き終えたら、「□□学部◇◇学科の××××です」や「○○ゼミ□年の××××です」と、フルネームで名乗ります。
メールをやり取りしていく中で、2回目、3回目……となれば、ここでの自己紹介は省略しても大丈夫です。
名乗り終えたら、ここから用件を書いていきましょう。
最初に、簡単に何を伝えたいメールなのかを書いて、その後に詳細を書いていくと、読みやすくなります。
言葉遣いが適切であるか、正しい敬語は使えているかを確認しながら、書き進めていくことがポイントです。
用件を書き終えたら、
「お手数をお掛けして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします」「お忙しいところ大変恐縮ではございますが、よろしくお願いいたします」など、どんな用件であっても、必ず「よろしくお願いいたします」を入れて締めましょう。
ちなみに、「致します」と漢字表記にするのではなく、ひらがな表記の「いたします」と書くと、ポイントアップです。
いたす【致す】( 動サ五[四] )
①そこまで達するようにする。至らせる。
㋑あることが原因となってよくない結果を引き起こす。 「これは私の不徳の-・すところです」
出典元:https://kotobank.jp/word/%E8%87%B4%E3%81%99-432956
漢字表記の「致す」には「よくない結果を引き起こす」という意味があるので、使うことは避けましょう。
メールの最後には、自らの署名と連絡先を書きます。
メールシステムによっては、署名をテンプレートとして設定できるものもあるので、学部学科や学籍番号、メールアドレスや電話番号を書いて、設定しておきましょう。
署名は、メールの本文が完了したことを意味する効果もあるので、絶対に必要です。
用件を書く際には「~ください」などの、命令形となってしまう文章はNGです。
「~いただければ幸いです」などに置き換えることがポイントです。
それから、「~だから」「~したいんですが」などの口語文(話し言葉)は絶対に避けましょう!
ついつい、言葉のニュアンスを明らかにしたいために絵文字に頼ってしまいたくもありますが、基本的にメールでの絵文字や顔文字はNGです。
また、教授からの返信が来た場合には、すぐに返信をすることも心掛けましょう!
返信が早ければ早いほど、できる学生であることがアピールできます。
(件 名)卒業論文の打ち合わせに関しまして
(本 文)
本学教授 ○○○○(フルネーム)様
お世話になっております。
○○ゼミ□年の××××(フルネーム)です。
卒業論文の方向性に関しまして、○○先生にご教授いただきたく、連絡差し上げました。
現在、第4章の最後の部分を執筆している最中なのですが、結論の導き方について考えがまとまらず、○○先生のアドバイスをいただきたいと思っております。
つきましては、勝手ではありますが、今週の○○先生のご都合の良い時間を教えていただければ幸いです。
お忙しいところ、ご迷惑を掛けしてしまい恐縮なのですが、お時間あるときに、お返事いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
□□大学 △△学部◇◇学科
学籍番号 1234567
×× ××(フルネーム)
メールでのやり取りは、就活や社会に出てから、そのまま応用できる技術です。
社会人になってから不足のないように、学生である内に、メールの技術を習得しておいて、マナーを心掛けておくと役立ちます。
相手に失礼のないように、しっかりとした文章を整えて、教授にアピールできるようなメールを目指していきましょう!