こんにちは! 女子大生ライターのオルカです。
夏といえば海やお祭りなどイベントが盛り沢山。たまたま出かけた先で、予想外の展開から恋が芽生える季節ですね。
しかし予想外の展開といえば逆に、さっきまでラブラブだったはずの彼女が急に機嫌を悪くした。何度もデートしていて脈アリそうだった子に告ったら、なぜかフラれた! なんて経験がある人も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、女ゴコロは繊細で複雑。男からしたら何てことない言動が、いつの間にか彼女たちをガッカリさせていた可能性もあります。
とはいえ実際、女子が何を考えているのか理解するのはなかなか難しいもの。
そこで今回は、恋愛映画の様々なシーンから女ゴコロを学ぶポイントをご紹介したいと思います!
タイトルからお察しの通り、この物語に登場する研修医のエマとADのアダムの関係は、いわゆるセフレ。しかしメール1本でいつでも1発しにエマのもとに駆けつけるアダムは、彼女のことが好きなのです。
・・・なーんて、身近で聞いたことがあるようなシチュエーションのこの映画、実は女ゴコロを学ぶのに役立つシーンがいくつか存在しています。
その中でも今回ご紹介するのは、思わず感心するほど良い例が出てくるこの場面。
エマとそのルームメイトたちは生理の周期がみんな一緒で、この日は一同リビングで辛そうに転がっています。
あなただったら彼女が生理のとき、何を考えますか?
今日はイライラしていそうだから、そーっとしておこう。むしろ会わないでおこう。と、なるのが普通の考え方かもしれません。
でもアダムは、違うんです。
まずこの日、彼はエマたちのシェアハウスにカップケーキの入った箱を抱えて現れます。生理中の女子にとって甘いものは精神安定剤なので、喜んで受け取ってくれることは間違いなし! 実際にさっきまで不機嫌だった彼女たちは、いっせいにカップケーキに群がってきてムシャムシャし始めます。
そしてその後の、アダムの言葉がまたポイント。
彼は突然「子宮の内膜が3から5日剥がれる」と、生理に関するグーグル仕込みの知識を披露し、続けて「女性の体はとっても神秘的」なんて言うんです。
男に生理痛の痛みがわからないのは、仕方のないこと。どうしてなるのか、何が起こっているのかをちゃんと理解して労わってくれるだけで、他の男子と差がつけられますよ。
しかし、アダムの気遣いはこれだけに留まりません。なんと自らが選曲した、生理痛を和らげる「子宮ヒーリング音楽」のCDまでプレゼントするんです!
さすがにこれはリアルで再現するとキモがられそうなので真似しなくていいと思いますが、彼氏がこのくらい過保護に気にかけてくれたら、女子のイライラも和らぎそうですね。
では2本目の映画も期待に応えて、セフレ映画でいきましょう。 そう、恋愛映画の王道といえば『(500)日のサマー』!
主人公トムは秘書として彼の勤める会社にやってきた彼女を好きになりますが、サマーは「愛とか信じない」「彼氏とかいらない」系女子。と、いうわけで彼らもいわゆるセフレになります。世の中厳しい。
そしてこれは急にネタバレになってしまうんですが、結局2人が結ばれることは、ないんです。
ではここで質問。なぜこの日本人ウケも抜群の、塩顔笑顔が可愛い系イケメンのトムは、サマーと結ばれることができなかったのでしょうか。
サマーがしょうもない小悪魔女だから? 確かにサマーは変わった子ですが、実はトムも、女ゴコロをわかっていない小さなミスを何度かやらかしているんです。
まずは会社のメンバーでカラオケパーティーをする場面の終盤。酔っぱらったトムの同僚がタクシーに乗って帰る際に、トムを指さしながら「ベタぼれだぞ」と、サマーに向かってバラしてしまいます。こういう人、いるいる。
そして彼がタクシーで去った後のぎこちない雰囲気の中、サマーはトムに「私が好き?」と確認するんです。チャ、チャーンス! 告っちゃえ!
しかしここで、トムは曖昧な一言を返します。「ああ。もちろんだ」
・・えっとそれは、どういう意味かな?
その疑問はサマーが続けて聞いてくれます。「友達として?」するとトム、「友達としてだ」え、まさかの?
それでもサマーはもうひと押しします。「それだけ?」
おい、聞く方も恥ずかしいんだぞ。
しかしトムは言い放つんです。
「ああ。あまり深く考えたことないけど。そうさ」
ズコーッ!
まじか。そうなるか。
一応トムの弁明もしておくと、確かにこのシーンの前にサマーは、恋人はいらないと発言していました。しかし、ここまで告白のチャンスを与えられておいて本当の気持ちを言わないなんてもったいない!
すぐに付き合うまではいかないかもしれないけど、サマーだってこの場面で、「好きだよ」の一言が欲しかったはずです。気持ちなんていくらでも揺らぐものですし。
お次は2人が映画を観に行った場面。
サマーは観ていた映画のラストシーンで涙を流し始め、映画館を出た後も泣き続けます。そんなとき、トムが言ったのがこちら。
「ただの映画だよ」
はい、映画を観て泣いてる人に言ってはいけないセリフNo.1が出ました。何かツライ思い出とリンクしていたり、共感するところがあって泣いているんだろうから、黙って抱きしめおけばいいものを。まるで磯野カ〇オ並みに一言余計な男です。
そして極めつけの明らかなミスは、2人がバーで話をしている場面にあります。
確かにもともとあまり楽しそうな雰囲気ではないのですが、そこに見知らぬ体格のいい男が現れて、サマーに話しかけてきます。
「元気か?」「家は近くか?」「1杯おごろう」と、軽くあしらうサマーに対してめげずにしつこく絡んでくる男。その間トムはというと、チラチラ様子を伺いながらも黙ったままです。終いには、ぴしゃりと「あっちに行ってくれない?」と言って男を撃退するのもサマー。トム、何の役にもたたなかったね。と、思ったらですよ。
去り際に男が「恋人はヒヨっ子か」と捨てゼリフを吐いた途端、トムが勢いよく男に殴りかかるんです! これはさすがに、男性側から見てもダサいですよね。
連れの女の子が絡まれている間は黙って見ているくせに、自分が「ヒヨっ子」呼ばわりされた瞬間カッとなって殴りかかる。そして殴り返される。しかも後からそれを、「君のために殴られた」なんて言うんです。あまりにもカッコ悪い・・。
挙句そのことからトムとサマーは喧嘩になりますが、「怒ったりしてごめんなさい」と、夜中に雨の中家まで謝りに来るのも、もちろんサマー。こりゃ彼氏にしてもらえないわけだ。
以上、『(500)日のサマー』からは悪い例をお届けしてみました。劇中ではトムが、この他にも女ゴコロのわかっていないミスを犯します。
あなたはいくつ気づくことができるでしょうか?
今回紹介した2つの映画はどちらも、「男子が好きな子を振り向かせようと奔走する」シチュエーション。そのため共感したり応援したり、男目線で観てもハラハラして面白いはずです。女ゴコロがわからない! と嘆く前に、ぜひ1度観てみてはいかがでしょう。
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