先日、マックで女子高生が「写メだけイケメン」や「マスクイケメン」について話をしていた。
耳を傾けていただけなのに、「あー分かる!」と思わず声がでそうなくらい共感。
分かる。分かります。
自分のまわりにも’’マスクしてた方がモテる’’とかいう理由で、春夏秋冬関係なくマスクをつけるチート野郎がいる。
そこで、一緒にいた友達と「顔を半分隠すことは期待値として高すぎるのでは」という話題になった。それと、マスクをしてしまうことで、ある意味大きなリスクを背負うことにもなるではないのか?、と。
そういえば、イケメンの定義ってなんだっけ?
理論はとても複雑だし、否定意見も多いけれど「イケメン」とは統計学だと思う。
以前、「平均顔」というのがブームになった。それは「あなたがイケメンだと思う人は、今まで見てきた顔の平均に非常に近いものだ」という仮説が存在するからだった。
参照元:ロケットニュース24
たしかに、上記でいう”平均モンタージュの顔”は、一般的に「整ってる」といわれる顔なのではないか。
ここでの「イケメン」は、「好みのタイプ」や「特Aランク」みたいなものではなくて、ただの”平均値”のことなのだろう。
ちなみにこの仮説は、テキサス大学の心理学者ラングロイスとログマンの実験を用いているらしい。下記参照。
“目・鼻・口・額などの部分を、それぞれ平均して合成した顔が、その中の誰よりも美しい顔になったという。”
参考元:http://www.enpitu.ne.jp/usr5/bin/day?id=54909&pg=20090610
上記を踏まえると、女子高生らがいう「写真だけイケメン」や「マスクイケメン」は「部分イケメン」に当てはめることができる。
つまりこの場合、マスクで隠れた顔の見えない部分(輪郭/鼻/口)のパーツを、自分が今まで見てきた「平均顔」へ無意識に置換してしまう、と考えた。
「写真だけイケメン」というのは、自撮りアプリを使い熟すデジタルネイティブ世代には必ず現れる、謂わばモンスターのような存在だ。
しかし、自分に好意的な想定をするからこそ、”ナマモノ”を目にした時の残念感に繋がっている。多分それは、マスクイケメン同様の期待値があるからだろう。
マスクしてるとイケメンなのに
— 夜月(ヤツキ)@ダイエット中 (@yatuki___924) 2016年3月5日
マスクつけてもイケメンさ伝わるってすごいわ。 pic.twitter.com/phAQ3CayoQ
— ナムズンズン (@BTS_SMF730) 2016年3月13日
マスクしたらみんなだいたいイケメンじゃないですか?(マスク姿の自分を鏡で見ながら
— イク谷 友介 (@katase_rino) 2016年3月10日
ツイッターでもちらほら話題に。この理論、もはや鉄板な気もしてきた。
さて、まとめよう。
今回女子高生のおかげで散々考えた結論だ。
年中マスクをしている男子たちを「イケメン」だと錯覚してしまうこと。それは、顔の「見えない部分」に無意識に「平均顔」をあてはめ、好意的に捉えてしまう行為だった。
今後これを、マスクイケメンの法則と呼ぼうと思う。
しかしここで、「標本データが多ければ多いほど平均値が下がるのか?」「メディアを通して見てきた平均顔のパーツも、自分のデータにどんどん蓄積されるのか? 」という疑問も浮かぶ。
上記に関しては、既に考察記事を書いている方がいたので参照してほしい。
そして、上記事を見て「なるほど!」と納得した部分が以下だ。
“平均顔は美男美女とは言えない
美人コンテストでは、優勝した人だけが美人で、それ以下の出場者は全員不美人だ! ということにはならない。
平均顔は究極の美男美女ではないかもしれないが、そこそこレベルの魅力を備えた顔であることは間違いなさそうである。”
ミスコンの優勝者に対して美人じゃない! と批判する人もいるけど、とりわけブスであるという批判を聞かないのはこの考え方なんだろうなぁ、と。
それじゃあ、ちょっとマスクして外出してきます。