ある日の撮影現場にて・・・
こんにちは。MTRLモデルの今福歳生です。
今日は朝からスタジオで撮影中なんですが……
モデルのみんなのまとまりのなさにキレそう!
このままでは編集部の皆さんに余計な手間をかけてしまう。僕がもっとモデルのリーダーとしてみんなをまとめていかないと…!
どこかにリーダーシップについて教えてくれる経営者の方とかいないかな…
2016年、今年の干支は『申🐵』。
お猿さんのボスに組織論を聞いてみればいいのではないか。
そう考えた僕は、気がつくと山にいました…。
お猿さんを探し登山をすること1時間。
普通にあるじゃん!サル園!
ここで、猿山のボスにお話を伺おう。
サル:に、人間だ… !
歳生:すみません、こちらの猿山のボスさんにお話を伺いたいのですが…。
ボス猿:人間よ、どうしたんや?
■ボス猿データ🐵
熱心(ねっしん)君
年齢:20歳
高尾山サル園のボス
歳生:突然すみません。リーダーシップを発揮して、モデルのみんなをまとめたくて来たんですが…
ボス猿:そうか。若造よ、リーダシップっていうのはな、「グループの目的達成のためにグループの他のメンバーをリードしていこうとする試み」のことなんや。つまりな、お前が胸張ってメンバーに影響を与えようとしない限り、メンバーが一つになることは一生あらへんぞ。わしら猿が一笑するだけや。なんつってな。
歳生:…。影響をあたえられる人間…どうやってそんなカリスマ性を得れば…
ボス猿:若造、『カリスマ』がどういう意味なのか、わかっとるか?
歳生:???
ボス猿:カリスマっていうのはな、『メンバーに尋常でない影響を及ぼすことができる個人的な特性をもったリーダーのこと』を指すんや。条件はな、強い自身・明確なビジョンを提示できる人間のことや。あとな、自分で示したビジョンに対する強い確信、並外れた行動力、変革の旗印としてのイメージを持てない限り、人の心を動かすことなんて絶対できへんのや
歳生:でも、突然自分が率先して動いたとしても、誰もついてこないんじゃ…
ボス猿:そうや。リーダーやろうと思ったとき、一番めんどうなのがメンバーのモチベーション管理や。いわば動機づけ。仕事でもなんでも、人に行動を起こさせることは難しいからのぅ。ああそうや、心理学者に「マズロー」という人間がおるやろ。そいつが提唱した「欲求階層説」によると、低階層の「生理的欲求」から満たされ、次第に高次の欲求を欲していくらしいんや。人間とは欲深い生き物やからな。詳しくは下の図を見てくれ。
ボス猿:ちなみに最近では、この主張通りではない説もある。世の中にはいろんな人間が存在するからのぅ。わしから言えるのは、モチベーション管理の際にこの図を「欲求チェックリスト」と捉えて、どの階層の欲求なのかをよ〜く理解してやることや。個人の欲求にいたして柔軟に対応することが、モチベーション管理のコツやな」
歳生:マスターベーション管理ばかりしていちゃダメだな…。
ボス猿:あとな、ワシが若い頃は「リーダーシップは特性でもある」と言われていたんや。その特性理論はな、外観やパーソナリティ、頭のよさや対人関係能力などの”リーダーに共通する個人的特性を特定しよう”というアプローチだったのぅ。
歳生:“頭のよさやパーソナリティ”はまだしも、モデルはみんな外観がよくて当たり前の世界だからなぁ…
ボス猿:猿なんてな、みんな同じ顔やろう。そう思えばええ。ワシはその中から上り詰めてきたんや。あとな、頭のよさってのも一般的なIQとよばれるような知的能力じゃダメなんや。
歳生:どうしてですか!?
ボス猿:例えば、リーダーのIQが200オーバーだとして、メンバーの平均IQが120だとしてみるぞ。それで、リーダーのいうことをメンバーが理解して、リーダーの思惑通りに事が進むと思うか?
歳生:まぁ…うまくいかないと思います。
ボス猿:そういうことや。リーダーの考える問題意識や発言している内容を十分に理解できないんや。ワシもそれで苦労した。終いには一部の猿は離れていきおったがの。
歳生:猿さん、リーダーになるために、具体的には何が必要なんですか?
ボス猿:そうやな。極端な話、大事なのは「パーソナリティ」と、さっきも話した「モチベーション」やな。「パーソナリティ」っていうのは、ストレス耐性や情緒安定性、誠実さや自身、オリジナリティなどの特性はリーダーシップと関係が認められるのぅ。あと、意思決定力などは強く持てないとあかん。それと目標達成意識はイコールやからな。
歳生:でも、あんまり強引だと引かれたり反発したりする人もいるのでは?
ボス猿:それは「コンフリクト」といわれるマネジメント手法でもある。いま人間界では、ビジネス環境はもちろん、何においても高度化・複雑化してるやろ。時代が進むにつれ、環境変化のスピードが増すと、リーダーには「より素早い意思決定と実行」が求められるのがわかるか?
歳生:はぁ…
ボス猿:つまりや、「コンフリクト」は、衝突・対立・葛藤・意見の相違を有する当事者のある一方が、目的達成に対して他方の当事者から妨害される、された認識のことをいうんや。ただ、妨害されたからっていっても、必ずしも悪ではない。むしろ、組織パフォーマンスとしてはプラスに働くことが多いの。あまりにも激しいコンフリクトだとマズいがのぅ。
歳生:えーと…つまり、コンフリクトはあったほうがいいと?
ボス猿:そりゃ、企画に参画してもらったり、組織的コミュニケーションを増やしていくと発生するもんやからな。やからリーダーとして、コンフリクトの発生は覚悟しとかなあかん。どこまで建設的なコンフリクトを行えるかがリーダーとしての力量でもあるかもな。
歳生:“建設的なコンフリクト”?
ボス猿:例えば、一つのプロジェクト・企画に、多くのメンバーを意思決定プロセスに参加させることで、合意レベルは一層高まるやろ。その意思決定がなされる際に発生するコンフリクトを経た後、そのプロジェクトはスムーズに進行するやろ。各個人の目標設定理論の主張にもつながるし、それを把握する上で、さらなるコンフリクトを建設できるわけでもあるんや。問題は、コンフリクトレベルがあまりにも大きくなった場合や。
歳生:その場合はどうすれば…?!
ボス猿:リーダーの判断次第といったところや。あとは、メンバーの意思決定やの。
でもな、飲み会でまで会社や組織の悪口を言う人っておるやろ。
歳生:たくさんいますね。
ボス猿:それもな「組織コミットメント」といわれてな、個人が組織への関与の高さを示してるわけでもあるんや。側面には、今の会社・組織によって積み上げられてきた副次的利益や組織を離れることで失う回収不能の投資から生まれる損得感情でもある」
歳生:なるほど、それは組織コミットメントでいう”コミットメント高め”だったりするんですね。
ボス猿:人間ってやつらはみんな、パフォーマンスと負の相関関係を気にしすぎなんや。ワシも仲間と飲むときはそう感じる。
歳生:猿もお酒を飲むんですか?
ボス猿:飲めるのは水だけや。
歳生:最後に猿山のボスにとって、”理想のリーダーシップ”を教えてください。
ボス猿:あんな、リーダーシップとは人徳(猿徳)や。要するに、人徳(猿徳)を持つことで、それが権威にもなるんや。ま、いうてわしらも飼われとる身やからの。人も猿も、誰かについていこうと思わん限り生きていけへんからな。その辺り賢く生きるんやで、若造。
歳生:なるほど…。理想のリーダーになるために、MTRLインターンでもしてみるか…!
ボス猿:(若造、今のお前はまだまだ失敗できる…。もっと強く強く生きるんや…!)
猿に負けないリーダーシップを培うために!
応募はカンタン!
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