日本のお正月といえばお餅。
多くの人が毎年餅つきをしたり雑煮やぜんざいを食べることと思います。しかし、たくさんの人が食べるこの時期は、お餅を喉に詰まらせてしまうという事件も多発しています。
大人も子供も楽しく正月を過ごすためにはお餅は必要不可欠、そんなときに喉に詰まらせてしまった際の対処法を紹介します。
そもそも何でお餅は喉に詰まるのでしょうか? その秘密は、お餅ならではのあのもちもちした食感にありました。実は口に入れるときは焼きたてで柔らかいお餅も、寒い気温や口の中を通ることによって胃に達するまでの間に温度が下がり固まってしまうんです。体温に近い40度前後でも固くなってしまうため、詰まりやすいんですね。
餅が喉に詰まってしまった…! そんなときにはどうすればよいか。
まずは、一刻も早く適切な処置をするために必ず救急車を呼びましょう。
しかし、到着するまでの数分間で窒息してしまう可能性もあります。待っている間の対処方法は2つあります。
参照元:http://www.ajgc.jp/archives/001629.html
みぞおちを突き上げて吐き出させる方法です。
背後から腕を回し、腹の中央(みぞおちの下)に拳を当て、もう一方の手は拳をしっかり掴んで患者と体を密着させます。リズムをつけて、一気にこぶしを斜め上に突き上げます。肺に空気が溜まっている最初の1回目が重要です。3~4回は繰り返し行いましょう。
参照元:http://www.ajgc.jp/archives/001629.html
後方から片手で詰まっている人の胸もしくは下あごを支えて、うつむかせます。もう片方の手のひらの付け根で、肩甲骨と肩甲骨の間を強く4~5回、迅速に叩きます。異物が取れるか、反応がなくなるまで続けます。
※いずれも意識がなくなっている人に対して行うと、胃の物が逆流して余計状態を悪くしてしまう可能性があるため確認してから行うようにしましょう
周りに助けてくれる人が誰もいない状況だった場合、自分でみぞおちを押し出すしかありません。その場合は背中を壁につけ自分の手でみぞおちを押し上げる方法と、四つん這いの状態から倒れるようにしてみぞおち辺りを床に叩きつける方法があります。
気道が塞がってしまった場合には数分で窒息状態になり、適切な処置をしないと死に至る場合もあります。詰まりやすい子供やお年寄りがいる場合には小さく切って食べるなどの配慮を忘れずに、楽しいお正月を過ごしてくださいね。