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「オタク」の定義ってなんだと思いますか? 少し昔の話ですが、アメリカでは卓越した知識を持つ人のことを「ギーク」と呼んでいたそうです。当時はあまり良い意味で用いられることはありませんでした。ですが、インターネットが世界的に注目されるようになるとともに、「深い知識を持つ者」としてそう名付けられるようになったとか。時代や技術の変化とともに変わる言葉は存在するそうです。
次に、最近の出来事です。日本テレビのニュース番組『ZIP!』にて、「リア充オタク」というものが特集され、一部で話題になったのをご存知ですか? 現代の「オタク」と呼ばれる若者は、アニメグッズなどに用いる費用が「年間平均2万5000円」だという内容でした。それが少額(?)だということもあり、ツイッターなどで「ただの”ファッションオタク”だろ」「俺の知ってるオタクと違う」といった声が上がったそうです。日中は「ウェーイw」と叫びながら講義を受けている大学生が、夜彼女とパコった後にテレビをつけると偶々放送されていたアニメを観て「俺、オタクw」と言っているだけなのでしょうか? そうなると、日中から夜目を瞑るまで終始無言の「オタク」とは訳が違いますね。
考えてみれば、2000年代にドラマ化した『電車男(著:中野独人)』の影響などもあり、「アキバ系」という言葉が世の中に根付くようになりました。それ以降、「オタク」は若干小馬鹿にされ続け、「オタク=キモい」扱いをされてきました。しかし、明日秋葉原に行ったとしても、腰上までデニムの中にチェックシャツを入れ、やたら大きなリュックを背負って歩いてる”オタク”を見つけることは、意外と難しいのではないでしょうか。
むしろ、「ファッション文化」として確立してしまった”その姿をしたオタク”は、今やエンターテイナー的存在と化してしまったのでしょう。昭和50年代にやたら前髪を空いてるのに、軽快に踊る「昭和のアイドル」と近いニオイがしますね。
昨今、大人気漫画はすぐにアニメ化、実写化してしまう風潮がついてしまっています。「オタク文化」が、カルチャーとして浸透してしまったことが要因なのでしょう。インターネット・スマートフォンが普及しきった現代では、人気コミックを映像化するメリットが多く、ビジネス手段としての「オタク文化」も確立してしまいました。
もちろん、ターゲットは「オタク」だけではなく「一般層(ウェーイw)」にまで手が届き、興味を持たなかった人々の目の前へ、辿りついてしまったのです。結果的に市場は大きく拡大し、アニメや漫画は、私たちの生活の身近な存在となってきたのでしょう。そうなると必然的に、リア充がモテステータスとしての「オタク」を自称することも、容易に想像できるのではないでしょうか。
昔に比べると、「ギーク」と同様、「オタク」は悪い意味で用いられることはなくなりました。
その代わり、「ウェーイw(一般層)」がオ……ではなく、一般層でありながらリア充として生きている「オタク」を自称し、今まで気持ち悪がられていた彼らは「ガチオタ」へと進化したのです。「オタク女子」なるメンヘラビッチも同様、「アニメに詳しいオタク」よりも「アニメに詳しいリア充」を選び、まんざらでもない表情で抱かれているのでしょう。もはや、リア充の独壇場。「ガチオタ」は息していません。
変わりゆく時代に連なるように、言葉の意味や定義も変化していきます。
逆をとれば、「オタク」でもリア充できる時代なんですよ。それと、男なら異性のニーズに応えてなんぼ。オタク女子にモテたければオタクデビューすることをお勧めします。
あ、「ガチオタ」は「モテるオタク」に嫉妬しない。同じ男ならネットで批判するのではなく、どうすればいいかよく考えて、まずは行動しましょう。
以上、リア充オタクが考える「オタク」についてでした。