一時期、「バナナダイエット」が流行り、実践してみた方も多いのではないでしょうか? ダイエット目的でなくても「バナナ」を日頃から食べている人は多いはず。しかし、なんとバナナを食べすぎると命に関わることもあるとか!? 今回はMetro(http://metro.co.uk/)の記事を参考にその噂の真実に迫りたいと思います。
どうしてそんな説でてきたのかというと、バナナにはカリウムが豊富に含まれているからなのだそう。多量のカリウム摂取は人体に悪影響なのです。本数でいうと6本が限界だと考える人もいるようです。他の数字を挙げている人たちもいますが、やはりバナナは危険だという意見の様です。
カリウムはアメリカでは死刑にも使われています。そう聞くと怖いですよね。
しかし、カリウムは危険な成分というわけではなく、私たちの体に必要な栄養でもあるのです。カリウムは心臓や腎臓、神経系の機能を調整してくれます。バナナ1本あたりに約400mgのカリウムが含まれていますが、健康でいる為に必要なのは1日に4,800mg。(参照した記事では4,800mgですが、WHOによると3,510mgと記載されています。)つまり、単純に考えると健康の為にバナナを10本(9本)以上食べなくてはいけません。とはいっても、あまりに大量に食べ過ぎると、心臓停止や腎不全を引き起こす可能性もあるのです。(アメリカで死刑に使われるのはこの為です。)
健康な人なら食事やバナナで致死量のカリウムを摂取してしまうことはないでしょう。ロンドンのキングカレッジ在住の栄養士、キャサリン・コーリングさんはBBCで「致死量のカリウムを摂取するには400本くらいバナナを一度に食べなくてはいけない」と話しています。一度にそんなに食べるなんてかなりきつそうですね…。つまり腎不全を患っていたり、透析を受けている人など、低カリウムの食事に制限されている人でない限りは致死量のバナナを摂取することはありません。
バナナの安全性に関するもう一つの噂があります。それは放射能です。しかし心配はいらないでしょう。ほとんどの食物に少量の放射能は含まれているのです。
どうやら記事によると健康な人がバナナを食べる分には問題はなさそうです。カリウムは私たちに必要な栄養なのでしっかりと摂っていきたいですね。どんなものでも過剰摂取はよくないものです。やはりバランスのよい食事が大切ですね。