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【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.3

【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.3

Views 10 June 2015 (更新日:
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野口さんTOP

今回は「クリエイティブなこと」って何か、話してみたい。

といっても、僕は単なる小さな会社の代表というだけで、別にクリエイタではないんだけどね。

でも、昔、ものすごく時間をかけて真剣に取り組んでいた仕事がある。小説を書いていたんだ。

子供のときからフィクションが好きで、たくさん読んでいた。書きたくなるのは自然なことだったよ。とにかく、一文字でも一枚でも多く書こう、少しでも作品数を増やそう、と何年も続けていた。

その時に知ったんだけど、『創作すること』っていうのは、とても孤独なんだよね。

 

誰も書かなかったことを、創らなかったものを、やっきになって探し、書いてみる。創ってみる。

完成までには時間がかかる。小説なんかは、一日に10時間以上もカタカタと書き続け、さらに何ヶ月も繰り返すことが必要だ。絵を描いたり、音楽をつくったりすることも、きっと一緒じゃないかな。

 

途中で何度も、

「これって面白いかな?」

「なんだか普通じゃないかな?」

「この方向性ってそもそも合ってるのかな?」

と不安になってくる。そして、正解を教えてくれる人はいない。

 

ハゲそうになりながら苦しんで、やっとこさ完成した、と思ったら、今度は全力を出し尽くした作品を世の中に発表しなければならない。言い訳のできない自分の全力を公開するのは、人前で裸になるよりも恥ずかしい行為だ。考えの浅さとか、知識の量とか、すべてをさらけ出すわけだから。

 

で、いまどきだったら2ちゃんやツイッターなんかで、見ず知らずのやつらに散々バカにされたり、上から目線で批判されるだろうね。

 

だから、なにかを創る人は、どれだけ社交的な性格だろうがずっと孤独な気持ちなんだ。

暗闇を走り続けるようなものなんだよ。その手を引いてあげるのが編集者だったり、プロデューサだったりするんだけどね。「そっちがお前の行きたい方向で間違いないぞ!」って励ましたりね。まあそのあたりは別の機会に。

 

それで何が言いたいかっていうと、「本気でものをつくっているやつを笑うな」ってこと。

小説でも、音楽でも、デザインでも、いまだったらたとえばYoutuberになろうとがんばっているやつだってそうだろうよ。

どうやったらもっと反響を得られるか。とことん考えた結果、急に金髪に染めてみたり、山にこもってみたり、つまらない作品を乱発してみたり、なぜだか急に彼女をつくってみようと思ったりするもんなんだよ。

 

脈絡のない彼らの行動を、普通のひとが見たら笑うだろう。

でも、真剣に作品をつくろうとしたことがある人は絶対に笑わない。

編集者やプロデューサだったら、彼らの真剣さを褒め称えなくてはならない。

 

さて、僕は年上のお姉さんが好きだ。

高校生のころ、19歳のレースクイーンのお姉さんに恋をしたことがある。

ただ、僕は全寮制の高校で暮らしていて、なかなか会うことができなかった。しかも童貞だった。一瞬脱線するけど、中学生で童貞喪失したやつはどいつもこいつもこの世から消えてほしい。

 

そのころからケータイは持ってた。わりとお姉さんもメールのやりとりはマメに付き合ってくれたのね。

「今日は何してたの〜?」

「部活ですよー。」

みたいな。あまずっぱい感じ。

 

で、ある日告白したるで〜と決意したわけよ。

でも寮に住んでて会えないじゃん?

とはいえ雑誌のSmartとかSamurai ELOとかには「メールで告白はNG!」とか書いてあるじゃん?

 

だから僕は……送ったんですよ……お姉さんに……。

ケータイのメールで……。

小説を……。

そのお姉さんと自分が明らかにモデルな恋愛小説を……。

 

最後に崖っぷちで抱きしめて愛を告白というヤバい内容のやつを。

 

しかもメールって文字数制限があるから4回とかにわけて。

 

んでなんか恥ずかしくなっちゃって

 

「ごめんなさい、間違えていま書いてるやつ送っちゃいました〜汗」

 

とか言い訳しちゃってね。4回も送ってるのにね。

 

ん?その返事?

 

うん。来なかったよ。

 

次の日の朝「ゴメン、寝落ちしてた笑」って返ってきたけどまあそれっきり気まずくて連絡とれなくなっちゃったよ。

死にたい。

■アーカイブ
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.1:http://mtrl.tokyo/column/1671
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.2:http://mtrl.tokyo/column/1677
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.3:http://mtrl.tokyo/column/3557
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.4:http://mtrl.tokyo/column/3873
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.5:http://mtrl.tokyo/column/5239
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.6:http://mtrl.tokyo/column/5847
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.7:http://mtrl.tokyo/column/6564
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.8:http://mtrl.tokyo/column/7381
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.9:http://mtrl.tokyo/column/8110
【野口卓也 連載】黒歴史のつくりかた vol.10 最終回:http://mtrl.tokyo/column/8110

 

■ライタープロフィール

野口さんプロフィール野口卓也
BULK HOMME代表

世界一の男性美容会社へ。
1989年2月20日、東京生まれ仙台育ち。慶應義塾大学環境情報学部中退。ITベンチャー、飲食店の創業を経てすべて円満に退職し、化粧品事業に専念。2013年4月2日、BULK HOMMEをスタート。

twitter : https://twitter.com/nogutaku

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