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「ブームができにくい」渋谷のカリスマが語る【時代の変化に対応できない大人たち】をぶった斬る! 石川涼×RISEL KAZU

「ブームができにくい」渋谷のカリスマが語る【時代の変化に対応できない大人たち】をぶった斬る! 石川涼×RISEL KAZU

Views 08 June 2016 (更新日:
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VANQUISHのイメージモデルとして選ばれた6人の美容師さんと、 「ただヤりたいだけ」でもお馴染みのVANQUISH代表・石川涼さんのスペシャル対談。

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前回に引き続きRISELのKAZUさんとの対談をお届けします!
終盤、石川涼さんから突如言い放たれた「ブームができにくい時代」について。
今回はその背景について語っていただきました。

前回の内容はコチラ➡︎「本物しか生き残れない」渋谷のカリスマが語る【消費者の評価がすべて】日本の誇れる文化を語る 石川涼×RISEL KAZU

涼さん:SNSはブームではなくて、時代が生み出した”環境”なんだよね

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KAZUさん:「ブームができにくい時代」というお話でしたが、どういうことでしょう?

涼さん:ブームっていうか、流行って個人ではつくり出せないものだと思っていて。ストリートから、環境に応じて自然に選ばれて生まれるものだと思うんだよ。
たとえば今って自撮りがブームとか言われているけど、全然そんなことはないんだよ。SNSが普及して、発信できる手段が増えたのはスマホが普及した効果だしね。

上の年代の人たちは「一つのブーム」という認識しているのが大きな間違いなんだ。未だに4マス(テレビ・雑誌・ラジオ・新聞)からしかブームは生み出せないって思っている人が多い気がする……。

KAZUさん:今のブームや流行はinstagramやTwitterから発信されていますよね。

涼さん:そうなんだよ。逆に言えば、SNSはブームではなくて、時代が生み出した”環境”なんだよね。三代目 J Soul BrothersやBIG BANGみたいな飛び抜けた存在でもない限り、ブームやトレンドを生み出すのは難しいと思う。
つまり、時代の変化はみんなが思ってるより速く変化してるってことなんだよ。
「テレビの視聴率が~」なんて話題をよく聞くけど、逆に21時に家でテレビの前にいる人のほうが少ない時代なんだ。それに、今はメディアの種類も増えてる。ニコ生やツイキャスのようなリアルタイムで観るためのコンテンツは多くあるじゃない? 時間と場所に縛られたテレビの視聴率が下がるのは仕方のないことなんだよ。
内容が面白い!とかではなくて、根底にはテレビというメディアの問題があるわけで。たとえるなら、これだけスマホが普及しているのに、未だに公衆電話にこだわるようなものだよ(笑)。

KAZUさん:メディア環境も変化していますし、美容業界でいうなら以前はヘアカタログに頼った宣伝のみでした。ですが今では個人で発信する美容師も増えてきましたね。SNSのもたらした効果は個人の情報アンテナ・発信力を根本的に変えることになったと思っています。
以前なら雑誌のモデルは編集の人がストリートでハントしていたのですが、今ではモデルを人気ブロガーやTwitterのフォロワー数が多い人を見つけてモデルをお願いしていますしね。最近ではテレビのニュースの話題ですらSNSで誰かが配信した画像や動画を借りて報道していたりしますからね。

涼さん:本当にそうだね。ひと昔まえなら最新の情報を届ける役割のテレビが、今や完全にSNSに先を越されているからね。でもそれは仕方のないこと。
テレビの報道がSNSの話題性の事件やニュースをまとめるだけになってしまったのは、ある意味でネット環境が普及したことの影響ともいえるね。

Twitterは心の声、共感を反響できる環境が生んだものなんだから。
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KAZUさん:SNSが普及したことでいろんな変化が生まれて、自分たちが子供のころと何もかもが大きく変わりましたね。

涼さん:そうだね。
でも、今の若い人たちは生まれた時点でネット社会があるわけだから、ネットに対しても当たり前にある反応なんだよね。
逆に今の大人は時代の変化に対応しきれていなくて、新しいものを取り入れようとしても古いしきたりや形式にこだわってスピードが遅かったりしている。

KAZUさん:まったく同意見です。
今の若い美容師たちって先輩にも教わるんですが、自分ひとりで練習するときってYouTubeを見ているんですよ。だから技術の学びや比較の対象がその美容室内で収まらなくなっていて。
新しいものを取り入れるスピードは本当にすごくて、そのスピードは僕たちが逆に学ばないといけないところだと思います。

涼さん:確かに、俺もネットが普及する前は先輩のファッションとかを参考にしていたけど、今の若い子たちはその基準を身の回りで完結していなくて、ネットから情報を集めて、世界中の同世代がどうなのか、何がトレンドになっているのかが基準になっているよね。
だから、先輩の言うことが絶対的な旧型の風習は通用しないし、世界にはそんな旧型の縛りをしているところはどんどん少なくなっているのを知っているんだから。

KAZUさん:そういった意味では、スマホ、ネットがこれだけ普及しているのに、時代も法律もついていけていないですよね。

涼さん:そうだね。
いま日本の企業で伸びているのはワンマン経営の会社で、社長の一言や判断で即決できるところ。
それだけ今の時代は変化しているから、企業も個人もいち早く対応して変化しなきゃいけないんだよ。一つのことを決めるのに時間をかけていたりしちゃ、効率だってどんどん悪くなってしまう。
でも、その効率の悪さを一番に疑問に思っているのは若い人たちだろうね(笑)。

KAZUさん:今は大人が試されている時代ですよね。どれだけ時代の変化に柔軟に対応できるかが大切ですね。
時代の変化が多様になっているぶん、先読みができないし、無意味なものだから目の前のことに集中するのが正解なんだと思います。

涼さん:本当にその通りだと思う!
結局、目の前のことにも集中できないようではこれから先なんて進めないと思ってるよ!

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スマホが普及し、ネット社会となった現代。
時代が急激に変化していくなかで、様々なことに対応が求められるようになります。
しかし、最後のお二人の言葉にもあったように、先が読めないからこそ今目の前のことに集中するのが大切なのかもしれません。
新しいことに対し柔軟に対応して、取り入れる。臨機応変に対応できる能力こそがこれからの社会・生活に一番必要な力といえるでしょう。
まずはどんなことに対しても先入観や固定概念を捨て、行動してみてはいかがですか?

◆アーカイブ

・RISEL 川口竜司さん×石川涼さんのスペシャル対談(前編)
・RISEL 川口竜司さん×石川涼さんのスペシャル対談(後編)

・OCEAN TOKYO出井直助さん×石川涼さんのスペシャル対談(前編)
・OCEAN TOKYO出井直助さん×石川涼さんのスペシャル対談(後編)

石川涼 Profile

【石川涼 連載】『ただヤりたいだけ。』8回目

石川涼(いしかわりょう)
VANQUISH代表
1975年神奈川生まれ。静岡育ち
2004年よりVANQUISHをスタート。

HP:http://vanquish.jp/
Twitter:@VANQUISHceo
Instagram:@vanquishceo

帆足 和光 Profile

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帆足 和光(ほあし かずみつ)

12月4日生 東京都出身

父の経営するサロンから美容人生をスタートさせ、原宿1店舗を経て2009年RISELへ入店。
2010年12月RISEL x.o.x.o.をオープンし、現在はRISEL4店舗の代表を務める。

現在多数の雑誌や、芸能人、モデル達を抱え、客層は、ティーンからミセスまで幅広く、特にメンズから多くの信頼を寄せる技術は、原宿・渋谷に於いて15年のキャリアで培った経験の賜物である。
Twitter: @RISEL_KAZU
Instagram: @risel_kazu

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